Microsoft Build 2019とは!?
Microsoftの開発者向け 年次カンファレンス「Microsoft Build 2019」が昨年と同じくシアトルで、米国時間の5月6日〜8日に開催されました。世界中のエンジニアが注目しているイベントです。
本レポートでは、Buildに参加するための事前準備から、Satya Nadella(サティア・ナデラ)氏の基調講演、各セッション情報など、参加した弊社エンジニアが詳しくご紹介します!
事前準備
初めてBuildに参加される方は必見!
参加するためのレジストレーションから セッション探しまでをご紹介します。
- Registration
レジストレーションをしないと、Buildには参加できません。
前日にレジストレーションすることをオススメします。
日本出発からシアトルまでの軌跡、レジストレーションも交えてレポートします。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14655 - セッション探し
Buildでは数百ものセッションが開催されるので、事前にチェックしておかないと効率的にまわることができません。セッション探し、スケジュール作成に役立つMicrosoftのアプリをご紹介します。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14678
Build 1日目
例年は初日にSatya Nadella 氏による全体的なビジョン「Vision Keynote」、2日目に技術的な解説「Technical Keynote」が行われます。
しかし、今年は「Technical Keynote」が「Azure」と「Office365」の2種類のテーマに分かれ、初日に同時開催となりました。
- Vision Keynote
Microsoft CEOであるSatya Nadella 氏の基調講演です。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14694
https://tech-lab.sios.jp/archives/14751 - Vision Keynote & Technical Keynote #2
The Microsoft 365 Platform: A Vision for Windows and Office Developers
「Windows terminal 1.0」 、Linux互換機能を高めた「WSL(Windows Subsystem for Linux)2」の発表があった基調講演です。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14750 - Technical Keynote #1
Microsoft Azure: Empowering Every Developer
Azureの様々な機能を使って、アプリケーション開発を革新的な方法で実践するいくつかの事例及び新機能を紹介した基調講演です。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14701
https://tech-lab.sios.jp/archives/14866 - Developer Tools
.NET Overview and Roadmap
NETの各プラットフォームにおける技術キーワードの説明、新機能、ロードマップなどの紹介したセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14935 - Application Development
Java and .NET – Together at Scale
Pivotal社のセッションは、2つの会社が合併し、各々異なるアーキテクチャシステムを統合するシナリオで Pivotal Application Service(PAS)がどのように機能するかの解説でした。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14951 - Microsoft Graph
Microsoft Graph: Powering your applications with Microsoft 365 services
Office365のリソースにアクセスするためのAPI「Microsoft Graph」の概要及び簡単なデモを紹介したセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14711 - Data
Building event driven apps with Azure Functions and Azure Cosmos DB change feed
Event Sourcingパターンのアプリケーションを、Cosmos DBのchange feedをトリガーにしたAzure Functionsで実現しようという内容のセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14741
https://tech-lab.sios.jp/archives/15051 - 会場の様子
会場は2つに分かれ、Washington State Convention Center、Sheraton Hotelで行われています。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14706 - ごはん情報
会場内で提供されるご飯情報をお届けします。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14972
- Welcome Reception
初日に行われたパーティーの模様をお伝えします。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14797
Build 2日目
- AI
Cognitive Service における Speech Services と Speaker Recognition 、そして Form Recognizer
機械学習を使用して読み取ったフォーム文書(例えば請求書やレシートなど)からキーと値を抽出するサービス「Form Recognizer」のセッションと、話している個人の識別や、声を認証できるサービス「Speaker Recognition」のセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14912 - Data
Build cloud native apps using MySQL that scale to 500 million transactions a day on Azure
Cloud NativeなアプリでのMySQLで如何にパフォーマンスを出すかという議題がメインのセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14852 - Office
Unlock Microsoft 365 with the Office 365 Developer Program
Office365周辺の開発をしたいのに自分用のサブスクリプションを管理者がくれない!という方向けのセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14856 - Windows
The new Windows subsystem for linux architecture: a deep dive
WSL1とWSL2のアーキの違いや改善点の説明、機能面のアップデートなどを紹介したセッションです。 WSL 2 の開発者向け先行リリースは、早くて6月下旬からの公開とのこと。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14926 - Developer Tools
Full stack web development with ASP.NET Core 3.0 and Blazor
.NET Core 3.0 Preview 5 で C# と Blazor を用いてフルスタックな Web 開発がサポートされました。クライアントサイド、フロントエンド (※1) 、バックエンド全てを .NET Core 3.0 で実装する場合の構成、実装手順について、デモを中心に紹介したセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15168 - Application Development
Productive front-end development with JavaScript, Visual Studio Code, and Azure
Visual Studio Code(VS Code)で生産性の高いフロントエンド開発をすることを解説したセッションです。大半がデモで、「JAM スタック」を中心に気になったポイントを簡単にまとめました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15157 - Application Development
Closing the key gaps of serverless with Azure Functions
サーバーレスアプリケーション開発で発生する課題に対して、Azure Functions での対処方法を解説したセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15069 - Application Development
Create Bots with the Azure Bot Service
Azure Bot ServiceでBotsを作ってみるという内容のセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14860 - Application Development
Bring serverless apps to life with Azure SignalR Service
WebSocketによる通知サービス「SignalR」のセッションです。
SignalRを使ったチャットや同時通訳のデモがありました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14869 - Application Development
Azure Pipelines and DevOps
CI/CDツール「Azure Pipelines」に関するパネルディスカッションです。
基調講演でアナウンスされた、YAMLによるCI/CDの定義や、Kubernetesへのデプロイなどに関する熱い議論が交わされていました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14874 - Application Development
Bring serverless apps to life with Azure SignalR Service
本セッション内容を聞いて、SignalR の概要と Azure SignalR Service の Service Mode を整理してみました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15427
- Durable Functions now supports a new stateful entities patter
Durable Functions による新しいステートフルなエンティティ パターンのサポートが開始しました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14960 - Japan Wrap-up セミナー
Buildに参加している日本人の方向けに、レストランで夕食を食べながらBuildのおさらいをしたセミナーです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14887
Build 3日目
- Application Development
Mixing Stateful and Serverless – workflow, orchestration, and actors
Durable Functios2.0でリリースされた新機能紹介についてのセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14985 - Application Development
Where should I host my code? Choosing between Kubernetes, Containers, and Serverless
クラウドネイティブの鍵となるコンポーネントの説明、 KEDA (Kubernetes-based Event Driven Autoscaling) のデモを紹介したセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15439 - Build voice driven productivity and LOB experiences with Cortana
Windows10のパソコンに搭載されているデジタルエージェント「Cortana」を使って、自分だけのスキルを作成するという内容のセッションです。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14979
- 会場内ライブ配信受講エリアと参加者アンケートの話
3日目となると参加者の疲れもピークです。一休みということで会場内をレポートしました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/14995 - Build Reception
最終日に「Century Link Field」というスタジアムで行われたパーティーの模様をお伝えします。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15033
まとめ
- 振り返り
濃密だった Buildの3日間を振り返ってみました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15043
番外編
- マイクロソフト本社訪問
Buildのイベントとは関係はないのですが、マイクロソフト本社に訪問してみました。
https://tech-lab.sios.jp/archives/15006
以上、Microsoft Build 2019の報告でした!