Microsoft Build 2019レポート 〜 【セッション】The new Windows subsystem for linux architecture: a deep dive 〜

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はい、サイオステクノロジーの黒坂です。
Microsoft Build 2019 の 2日目なので、気が緩み始め、瞬間的にあちらの世界に旅立てる瞬間が多発します。なので、ともかく会場を歩く歩く歩く。これで痩せそうな気もしますが、会場各地にて配布される軽食とドリンクを口に運び続けることにより、体重増えています。

WSL 2( The new Windows subsystem for linux architecture: a deep dive )

Linux カーネルが丸々含まれることになった Windows Subsystem for Linux 2 の Deep dive です。きっちりと 1 と 2 のアーキの違いや改善点の説明、パフォーマンス向上や機能面のアップデートを目の前で見させていただくといったセッションとなりました。

build2019_03_001

ともかく、メインスピーカーで街のイケメン不良風な Program Manager クレイグさんのご機嫌トークと、ひげが男らしいSenior Software Engineer ベンさんの謙虚な対応が最高のセッション。眠気も吹っ飛びます。

セッション導入時の説明で、WSL コミュニティに寄せられた Issue とコメントは文字数にすると、ハリーポッター2シリーズ半の分量、ゲーム・オブ・スローンなら1シリーズ半!そこで最も多くの関心を得ていたものはファイルシステムのパフォーマンスと互換性に関するものでした!という赤裸々な報告をいただきました。WSL 2 の実現にはこのあたりが大きなポイントだったようです。

さて、細かな説明は置いておきつつ、1 と 2 のアーキの違いは一目瞭然(写真上が1下が2)。それによりDockerにもFuseにも対応ということになっています。
build2019_03_002 build2019_03_003

そんなこんなで説明は続き、結果、ファイルシステムのI/O向上やネイティブシステムコール、機能追加や互換性向上、今時こんな説明が良いとは思えませんが「 圧縮されたtarボールを解凍すると、WSL 2はWSL 1より最大20倍高速です」という説明とともに、WSL 1 と WSL 2 でのnpm や aptでの実行速度の差を見せつけてくれたり、起動の速さやメモリ使用量の低下なども一つ一つ実証してくれました。その都度会場からの温かい拍手があって終始和やかな雰囲気。

同時に発表されている Windows Terminal により開発者が自分の好みの環境を構築できるし、絵文字も使えるし、Microsoftストアからダウンロード可能なので、Windows Update とは無関係という優しさ。至れり尽くせりです。

ということで、公式?発表は下記辺りでご確認ください。
https://devblogs.microsoft.com/commandline/shipping-a-linux-kernel-with-windows/

ちなみに、カノニカル社は新しいUbuntuにおいて、この WSL 2 への完全サポートを公式発表しています。
https://blog.ubuntu.com/2019/05/06/canonical-announces-support-for-ubuntu-on-windows-subsystem-for-linux-2

この WSL 2 の開発者向け先行リリースは、早くて6月下旬からの公開とのこと。Windows Insider Program に参加している方向けで下記から申込可能とのことなので、要注意です。
https://insider.windows.com/en-us/for-developers/

当然この Linux カーネルはオープンソースとして開発されていくので、github からも調達可能。ともあれ、2016 年のBash on Windows でがっかりされた方々も含め、興味がある方はお申し込みください。

では、もう眠いので今日はこんなところで。

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