こんにちは、サイオステクノロジー技術2部の水倉です。
Microsoft の年次カンファレンス「Microsoft Build 2019」参加のためシアトルに来ています。5/6〜8までの3日間に渡って世界中からエンジニアが集まってくるカンファレンスということでワクワクしながら迎えた初日でした。
まずは、初日の様子と共にSatya Nadella CEO の基調講演 (Vision Keynote) の内容をお届けします。
午前6時から受付開始という気合いの入りようで、基調講演は午前8時半からでしたが、7時過ぎの時点で会場内のエスカレーターはぎっしり。カンファレンスへの注目度の高さが伺えました。
会場も満席(スタッフの方によると基調講演会場の椅子は500席とのこと)で続々と立ち見が増えている状態でしたのでまだ若干空席のあるサテライト会場を勧められましたが、やはり現場の臨場感が味わいたくて立ち見で本会場へ。
冒頭、身の回りにコンピューティングが入り込んでいく状況にあって、開発者の選択が世界に与える影響が大きくなっていること、そこに対して Microsoft は信頼 (※) できるツールとプラットフォームを開発者に提供していくことにコミットしていると述べられていました。
(※) 「信頼」のキーワードとして、プライバシー、サイバーセキュリティ、レスポンシブルAIに触れていた。
- Microsoft Graph data connect が GA になったことが発表された。Azure Data Factory を使って組織やカレンダー、自社の保持するビジネスデータなどを容易に横断的に分析できるようになる。
- 文書をはじめとしたコンテンツを共同で双方向リアルタイムに編集するための基盤技術「Fluid Framework」。入力した英文がリアルタイムで同時に8カ国語に翻訳されてスクリプト表示されるデモなどを披露。今後、開発者向けに SDK が提供される予定。
- 対話型AIのビジョンを示すイメージ映像の公開。将来的には Cortana との統合、開発者向けには Bot Framework、Azure Bot Service として提供される予定。
→ 予定をずらしたり、他の予定を踏まえてAIからサジェスチョンされるなど、会話自体が非常に自然で驚きました。デモではありませんでしたので実際のところどこまで洗練されているのかは未知数ですが、期待感の持てるものでした。
- HoloLens 2 による Mixed Reality を OneDrive、Microsoft Teams と連携した VR 会議のデモ。
→ バーチャル空間に会議参加者のアバターが登場し、バーチャル空間上の三次元データを HoloLens 越しに触って操作したり、情報を取り出すといった見ていて面白いデモでした。SF 映画の世界の UI ですね。
ちなみに、Vision Keynote を含む結構な数の動画がオンデマンド配信されています!(Liveで観られるセッションもあります!時差16時間に合わせる必要はありますが・・・)
本記事は私の拙い英語力で把握できた範囲、かつ個人的に印象に残ったもののみの紹介となっていますので、詳しくは是非動画を観ていただければと思います。
引き続き、Vision Keynote の後に行われた Technical Keynote や、各セッションの内容もレポート予定です。
最後に会場内の軽食を少し紹介します。
STI 水倉