Microsoft Build 2019レポート 1日目〜 Technical Keynote「Microsoft Azure: Empowering Every Developer」

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【4/18開催】VSCode Dev Containersで楽々開発環境構築祭り〜Python/Reactなどなど〜
Visual Studio Codeの拡張機能であるDev Containersを使ってReactとかPythonとかSpring Bootとかの開発環境をラクチンで構築する方法を紹介するイベントです。
https://tech-lab.connpass.com/event/311864/

こんにちは、サイオステクノロジー技術2部の水倉です。

Microsoft Build 2019 初日 Vision Keynote に続いて行われた Technical Keynote「Microsoft Azure: Empowering Every Developer」の内容から主な新機能を中心に紹介します。

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Visual Studio Online

Webブラウザベースの開発環境(Visual Studio Code)です。

  • Live Share 機能
    • リモートで同じコードを見ながら、リアルタイムにコード修正の反映、デバッグ実行が可能。
  • VS Code ベースのため、既存の VS Code 拡張機能を利用可能。

デモでは、Windows PC 上で開発中のアプリを iPad 上の VS Online でデバッグ実行してコード修正する様子が披露されました。プルリクのレビューもできるようです。リモートワークなど働き方の多様性が広がっている近年にあって嬉しいサービスです。一昔前からすると隔世の感がありますね。

Azure Pipelines

Azure Pipelines は Azure DevOps を構成するサービスの1つで、サーバ運用不要の CI/CD サービスです。ちなみに、Azure DevOps は Visual Studio Team Services(VSTS)の後継サービスですので、人によっては VSTS と言われる方がサービスのイメージがつくかもしれません。

  • Kubernetes (AKS or 他 Kubernetes) へのデプロイをサポート
  • YAML ファイルによるパイプライン定義 (実行したいタスクを選択するだけで YAML に反映する機能もあり)

GitHub関連

  • GitHub Enterprise が Azure AD 認証をサポート。GitHub と Azure AD との同期もサポートされたため、アカウントの集中管理が可能になりました。
  • GitHub アカウントで Azure へのサインインも可能。
  • GitHub Enterprise を含んだ VS サブスクリプションが発表され、従来よりも価格を抑えて利用可能に。

Azure App Service on Linux

アプリケーション実行環境が提供される PaaS 「App Service」のホスト OS として Linux サポートが GA したのが 2017 年。今回、Linux 版も VNet 統合可能となりました。特にエンタープライズなシステムではニーズがあるので嬉しい人も多いのではないでしょうか。

  • Azure VNet 統合のサポート

Azure Functions

サーバレスのコード実行サービス「Azure Functions」も新機能が発表されました。

  • Azure API Management 統合のサポート
  • プレミアムプラン(パブリックプレビュー)
    • (※) 別セッションで詳細が紹介されていましたので、別途レポート予定です。 → 公開しました。
  • PowerShell のサポート
    • サーバ運用の手間をかけずに PowerShell を実行できるのは嬉しいですね。
    • az コマンド導入済みのため、Azure リソース操作に重宝しそうです。

Azure Kubernetes Service (AKS)

コンテナオーケストレータのデファクト Kubernetes のマネージドサービス AKS の新機能です。

  • 仮想ノード
    • あらゆるコンピューティングリソースを Kubernetes pod として扱える機能で GA を迎えました。
    • Japan Container Days v18.12 でも話題に挙がっていた Microsoft 開発の OSS「 Virtual Kubelet」 が使われています。
  • Kubernetes-based Event-Driven Autoscaling (KEDA)
    • イベント駆動で Pod をオートスケールさせることが可能になりました。
    • 要はオートスケールのトリガーを CPU やメモリなどのリソースではなく、イベントメトリクス(Kafka や Azure Queue のキュー数など)に応じてコンテナをオートスケールできることになりました。
    • 2018 年に GA を迎えた Azure Functions 2.0 で Functions を Kubernetes へデプロイ可能(Pod として動作可能)となったので、イベントをトリガーにして、Kubernetes 上の Functions をオートスケール可能となりました。
    • RedHat 社との共同開発で OSS 化されたもので、オンプレ Kubernetes、OpenShift でも動作します。

Technical Keynoteもこちらで動画公開されています!

STI 水倉

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About 水倉良明 17 Articles
biochemistryの世界からIT業界へ飛び込む。サイオステクノロジーには2014年に入社し、Hadoopベースの大規模データ処理基盤構築や、AWS、Azure基盤のWebシステム開発に従事。近年はクラウドネイティブな開発を推進中。「◯◯パターン」に目のないアーキテクト。
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