OSSアプリ LimeSurvey 機能紹介(インストール Windows編)

こんにちは、サイオステクノロジーの荒俣です。
以前、LimeSurveyをCentOS7にインストールし、アンケートの作成を行う方法をご紹介しました。
その後、LimeSurveyはWindowsマシンでも動かせますか?とのご質問をいただいたので、Windowsでのインストール方法をご紹介したいと思います。
インストール後は、Linuxマシンと同様な操作が可能になります。

動作環境

今回は、Azure上の「Windows Server 2016 Datacenter」に構築していきます。
Webサーバはせっかくなので「IIS」を使用していきます。

サーバ構築

実際にサーバを構築していきます。

IISの構築

まず、「IIS」を構築します。
「サーバーマネージャー」にて「管理」から「役割と機能の追加」を選択します。

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ウィザードが起動するので、「次へ」を選択します。

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インストールの種類の選択を求められるので、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択し、「次へ」を選択します。

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インストールするサーバーの選択画面が表示されるので、該当サーバーを選択し、「次へ」を選択します。

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インストールする役割の選択画面が表示されるので、「Web Server(IIS)」にチェックを入れ、「次へ」を選択します。

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インストールする機能の選択画面が表示されるので、変更せず「次へ」を選択します。

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役割サービスの選択画面が表示されるので、「Application Development」→「CGI」にチェックを入れ、「次へ」を選択します。
これは、LimeSurveyがPHPを使用するために必要な機能になります。

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確認画面で、問題がないことを確認し、「インストール」を選択します。

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インストールが無事終了を確認するため、構築サーバ上でIEを起動し、「https://localhost」にアクセスします。以下の画面が表示されればインストール成功です。

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PHPのインストール

次にPHPのインストールを行います。
公式サイトから、5.6以上のインストールファイルをダウンロードします。(今回はphp-7.2.12-nts-Win32-VC15-x64を使用しています。)
圧縮ファイルを解凍後、「C:\PHP」を作成し、フォルダ内をすべて移動します。 移動後、「php.ini-production」をコピーし、ファイル名を「php.ini」に変更します。

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リネーム後、「php.ini」内の以下の部分を変更します。

コメントを外す
 cgi.fix_pathinfo=1
 fastcgi.impersonate=1
 extension=mbstring
 extension=pdo_mysql
コメントをはずし、値を1から0に変更
 cgi.force_redirect=0
コメントを外し、値を設定する
 date.timezone = Asia/Tokyo
 open_basedir = "C:\inetpub\wwwroot"
 extension_dir = "./ext"
 session.save_path = "C:\tmp"

変更後、「C:\tmp」を作成します。

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作成が完了したら、IISにPHPを登録します。
サーバマネージャーから「ツール」→「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー」を選択します。

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IISマネージャーが起動するので[サーバー名]→[サイト]→[Default Web Site]を選択します。

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表示されているアイコンの中から「ハンドラーマッピング」を選択します。
右側にある「モジュールマップ」の追加を選択します。

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以下の情報を入力します。

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追加が完了したらPHPのインストールは完了です。
テストとして、「C:\inetpub\wwwroot」に「info.php」を以下の内容で作成し、ブラウザで「https://localhost/info.php」にアクセスし、問題なくPHPの情報が表示されることを確認します。

<?php phpinfo(); ?>

php-cgi.exe – システムエラーと表示され、「VCRUNTIME140.dll がない」ことが原因の場合下記のリンクのインストーラで対象モジュールをインストールすることで解決します。

https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=48145

mysqlのインストール

次に、mysqlをインストールし、LimeSurvey用のデータベースを構築していきます。

公式サイトから最新のインストーラをダウンロードします。(今回はmysql-installer-web-community-5.6.42.0を使用します。)

サーバ上でインストーラを起動します。
ライセンス規約の同意を求められるので、同意します。

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インストール形式の選択画面が出ますので、「Server Only」を選択します。

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その後、必要なソフトウェアのインストールを求められますので、「Execute」を選択します。

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必要なソフトウェアのインストールが完了すると、「mysql」にチェックがつき、インストールが可能となるので、「Next」を選択します。

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「Execute」を選択します。インストールが開始されます。完了したら「Next」を選択します。

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mysqlの初期設定画面が表示されるので、ポート番号などは変更せず、「Next」を選択します。

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rootユーザのパスワードを決定します。

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Windowsで登録されるサービス名を決定します。問題なければそのままで構いません。

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設定問題なければ、「Execute」を選択します。設定が開始されます。

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完了したら、ウィザードを閉じます。続けてコマンドでデータベースを作成していきます。
「MySQL 5.6 Command Line Client」を起動します。パスワードは先ほど設定した、rootユーザのものになります。
その後、LimeSurvey用のデータベース、ユーザを作成します。今回は両者ともに「limesurvey」という名称で作成します。

mysql> create database limesurvey;
 Query OK, 1 row affected (0.01 sec)
mysql> grant all privileges on limesurvey.* to limesurvey@localhost identified by '接続ユーザのパスワード';
 Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> quit

これで、mysqlの設定は完了です。

LimeSurveyのインストール

公式サイトから最新のバージョンをダウンロードしてきます。(今回はlimesurvey3.15.5+181115を使用します。)
展開されたファイルを「C:\inetpub\wwwroot」に移動します。

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その後、パーミッションを適切にしたのち、「https://<サーバのIPアドレス>/limesurvey」にブラウザでアクセスしますが、ここで注意が必要です。
LimeSurveyは3.X系から管理者の画面にIEでアクセスすることをサポートしていません。ですのでIE以外でアクセスします。

インストールの言語を日本語にして設定を開始します。

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ライセンスに同意します。

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構成確認が表示されますので、問題ないことを確認し、次に進みます。

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データベースの設定を入力します。

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接続できたならば、データベースを作成します。

データベースの作成が完了すると、管理者情報、サイト名、サイトの規定言語を設定する画面が表示されるので、情報を入力します。(画像に合わせる必要はありません。)

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管理者情報を入力し、管理者作成に成功した場合、以下の画面が表示されるので「管理」を選択します。

LimeSurvey7

先ほどの管理ユーザでログインします。

LimeSurvey8

以下の画面が表示されればインストールは完了です。(ブラウザのサイズで怒られてますね、、)

LimeSurvey9

最後に

今回は、LimeSurveyをWindowsマシンで動かしてみました。
Linuxマシンよりも設定が複雑なことが多く、手間取りました。
しかし、一度インストールが終了してしまえば、両者に差はないです。
アンケートの作成などは過去の記事を参考にしていただければ幸いです。

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