KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025 参加レポート

はじめに

 2025年6月16日から二日間開催されたKubeCon + CloudNativeCon Japan(https://events.linuxfoundation.org/kubecon-cloudnativecon-japan/)に参加しました。第一回目のせいなのか、ところどころである休憩時間では通路を埋めるほど人が集まり、非常に盛況なイベントでした。

 場所は、お台場にある、ヒルトン東京お台場と呼ばれる場所で行っており、その1Fを使用してスポンサーブースや技術セッションを聞いたりしました。実際のセッション内容は後日公開されたり、セッションで使用した資料は公式サイトに公開してあるものもあります。

ゆりかもめの台場駅から歩いてすぐに会場がある。

 

 基本的に、発表内容は英語のセッションですが各セッションルームにQRコードがかかれた看板があり、そのQRコードのリンクからセッション内容がチャットのように流れていたため英語が理解できなくて内容自体はすぐに確認可能など技術の進歩に驚きます。

参加者の証明であるバッチを受け取り、自分自身へ話しかけていいかどのように話しかけるかのシール

セッションの翻訳内容を聞くためのリンクが書かれたQR

翻訳アプリの内容について

一日目について

 参加者はまず、受付でバッチと呼ばれる作業あるため受付でかなり長い行列ができていました。そのためキーノートセッション開始前に来ると受付のためキーノートの会場入りに間に合わない人も数人いたことや、開始の10分前にはメイン会場が入れなくなるので、余裕をもって受付に参加したほうが参加しやすいです。

一日目でバッチ受け取りの受付は8時から実施したが、Tシャツの配布は混雑解消のためキーノートが終了する10:45から配布するなど時間をずらしていた

 

 一日目は、Prometheus 3.0のセッションや2-node Kubernetesのセッションを聞いてきました。

 Prometheus 3.0のセッションでは、Prometheusのこれからについて、OpenTelemetryとの強化について触れており、OpentElemetryについてより重要だと認識しました。

 

 2-node Kubernetesセッションでは、複数のノードを使用して司令塔であるコントロールプレーンを作成する内容であり、通常では3ノードを使用して作成する所を2ノードで作成する内容でした。おもな特徴として、2ノードで作成できるのですが、etcdと呼ばれるデータストアの保全性を維持するため、sambaやnfsの共有ディスクを使用してデータの正当性を維持しております。用意するハードの数が減るため管理するPCが減る利点もあるため、その技術には将来性があると考えます。

 

二日目について

 一日目が大盛況なこともあり、Tシャツの配布ブースでは男性用のTシャツのサイズが二種類しか存在しないことがありました。また、入場者数は一日目と大きな違いがなく二日目も大盛況であり、お昼に提供する一般の弁当がなくなったり、休憩で提供させている部屋を埋めつくすこともありました。

二日目のセッションでは、Green OpenTelemetryやThe Future of Prometheus Exposition Format、From Moon Prism Power To eBPF Super Saiyanというセッションを聞いてきました。

 

Green OpenTelemetryでは、環境問題をテーマにOpenTelemetryを使用して消費電力の最適化を行うために、Kubernetes based Efficient Power Level Exporter(通称Kepler)を使用して、eBPFから取得できるCPU使用率からエネルギー消費量に変化させて少ないエネルギーで運用し環境問題改善に貢献しようという話でした。

The Future of Prometheus Exposition FormatではOpenMetricsと呼ばれるメトリックログを出力する際の標準化フォーマットの歴史やこれからへのOpenMetrics 2.0へむけて向けての改善を話す内容で、ここでもOpentelemetryというキーワードが出ており可観測の注目が非常に高いと感じました。

スポンサーブースについて

 

スポンサーブースでは、Google Cloudのブースで2025年の1月にオープンソースで公開されたソフトのKubernetes History Inspectorと呼ばれるソフトが展示されており、Kubernetesの監査ログから過去の変更点が視覚的に追いながら調査できることが便利だと感じました。

また、ZOZOさんのブースでは、特定のサーバへの複数アクセスのテストでKubernetes上で立てたPodからアクセスするようなソフトのでも実施しており、この点もKubernetesの利点だとも再認識しました。

さらに、CNCFプロジェクトのステッカー配布ブースがあることが少し感動しました。

まとめ

 日本でやる第一回のKubeConであったため非常に大盛況のイベントありました。基本的に英語のセッションでしたが、翻訳アプリのおかげで内容の理解に問題を感じないため言語の壁は技術の進化によって減ってきたと感じました。

 本イベントでますますOpentelemetoryなどのAI学習に与えるデータを作ることも重要性も感じるようなイベントだと考える機会でした

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