OSS推進フォーラムノーコード勉強会参加レポ

はじめに

皆さんこんにちは!新卒4年目の永田と3年目の細川です。

今回は5/15(水)に開催されたOSS推進フォーラム ビジネスリレーション部会 定例テック&ビジネス勉強会に参加してきました。

テーマはノーコード・ローコードということで2つのOSSのノーコードツールについての講演がありました。

概要

今回は以下の2講演で構成されていました。

  1. 株式会社インプリム 代表取締役社長 内田 太志さん

    タイトル:OSSのノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」

  2. 株式会社日立アカデミー 研修開発本部 横井 一仁さん

    タイトル:産業分野へのローコード・ノーコード開発ツールの適用

ノーコード・ローコードツールは数多くの種類がありますが、構築の仕方の面で以下のようなカテゴリ分けができそうです。他にもカテゴリはありそうですが、例として代表的なものを3つ挙げてみます。

 

カテゴリ

フロー系 データベース系 webサイト系
概要 部品をつないで処理の流れを作っていく系 データが入るテーブルを中心として一覧画面や各種登録、更新画面などを作る系 webサイトを気軽に作れる系
サービス例 Node-RED Pleasanter、kintone Bubble、WordPress

今回の勉強会のうち1つめの講演題材のPleasanterはこのうちのデータベース系に、2つ目の講演の題材のNode-REDはフロー系にそれぞれ分類されるかと思います。

1. OSSのノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」

1つ目の講演はPleasanterを一人で開発を始めて法人化された内田 太志さんが登壇され、Pleasanterの各機能の紹介や導入事例、開発の裏話などをお話してくださいました。

Pleasanterとは無料で使えるOSSのノーコード・ローコード開発ツールです。先ほども書いた通りデータベース系のノーコードツールで、データを基本とし、各テーブルにどのような項目を入れられるかを設定できたり、表示形式を自由に変えられたりなど様々な機能があります。無料で試せるデモ環境も存在しており、ユーザーマニュアルも充実しているため、気軽に試すことができます。

他のノーコードツールと比べて以下のようなメリットがあり、ITreviewなどの紹介サイトでも高評価をいただいているそうです。

  • 無料で利用可能で、試しやすい
  • 動作が軽い
  • 拡張機能により、ノーコードで対応できない仕様にも柔軟に対応可能
  • オンプレで動くので、バックエンドやDBにもカスタマイズ可能

実際に使ってみましたが、動作もサクサクで機能も多く、これが無料は素晴らしいと思いました。

また、僕自身が案件で少しノーコードツールに携わっていることもあり、実際に開発をされた方から直接お話しをうかがえたのは非常に貴重な経験となりました。

ノーコードツール特有のむずかしさや課題点、お客様がノーコードツールに求めていることなどもお聞きすることができ、非常に良い機会でした!

2. 産業分野へのローコード・ノーコード開発ツールの適用

2つめの講演は、日立アカデミーの横井 一仁さんが登壇され、産業分野(工場など)で多く活用されているノーコードツールのNode-REDというシステムを紹介してくださいました。

こちらの講演資料は公開可能とのことでしたので、URLを共有させていただきます。

Node-REDはノードと呼ばれる各部品をワイヤーでつなぎ、処理をつなげていくようなプログラミングの環境です。(画像は講演資料より引用)

ハードウェアのセンサーなどとAPIをつないだり、クラウドサービスにつないだりなど、簡単にハードウェアとつながったwebページや簡易的なアプリなどをすぐに作成できます。

講演ではNode-REDの紹介に加えて、産業分野の要件に応えるために、electronを使ってデスクトップアプリ化したり、WebdriverIOを使って複数ブラウザ(Chrome, Firefox)での自動テストを行ったりしていました。

Node-REDやBlocklyなどのデモも多めで非常に楽しく聞かせていただきました。

Node-RED自体はハードウェアでよく使われる規格に対応した部品が数多く用意されており、産業でよく使われるそうですが、スマホなどとも接続できるので、自主開発などで使ってみても面白そうだと感じました。

ちなみに講演されていた横井さんは日立アカデミーにて生成AIの研修等もされているそうですので、興味のある方はぜひ受講されてみてください。

まとめ

ノーコード・ローコードツールの分野は近年毎年規模が拡大しており、注目度も高まってきている分野です。ビジネス的に注目することももちろん重要ですが、個人的に使えるようになっておくことも大事だと感じました。無料で使えるものもあるため、フロー系、webサイト系、データベース系それぞれで一つずつでも使えるようにしておくと、業務効率が大幅にアップしそうです。

おまけ

今回は、Pleasanter開発元のインプリムさんが提供されている、株式会社インプリム Pleasanter Lounge をお貸しいただきました。

オシャレなだけでなく、中野駅徒歩2分の便利な立地に30人以上も入れる広々としたスペースで、Wi-Fiやプロジェクターなどの設備も充実しています。

[画像: https://pleasanter.org/forms/pleasanter-lounge-resavation]

IT系のイベントや勉強会の会場として無料で提供してくださっているそうなので、使いたい方はぜひ相談してみてください!

おわりに

次回のOSS推進フォーラム ビジネスリレーション部会 定例テック&ビジネス勉強会は6月で、SBOM勉強会を開催予定とのことですので、興味のある方はぜひ、参加してみてください!(リンクはこちら)

次回は弊社社員登壇予定みたいです!

 

 

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