こんにちはアプリチームの織田です
先日、12月7日に開催されたOSC福岡で、初めてセミナーに登壇するという貴重な経験をしてきました。今回の私の発表テーマは「生成AI」です。生成AIの基礎知識を中心に、これからこの分野に触れる方々にもわかりやすく、その魅力や可能性をお伝えすることを目指しました。このブログではセミナーの内容や登壇しての感想を少し詳しくまとめたいと思います。セミナーで用いた資料はコチラから閲覧できます。また、今回のOSCでの展示は別のブログ記事にて紹介していますので、是非そちらもご覧ください。
セミナーの目的
発表の目的は、生成AIについてあまり詳しくない方にも、その魅力や利便性をわかりやすく伝えることでした。生成AIがどんなことができるのか、具体的なイメージを持ってもらうことで、興味を持ってもらい、理解を深めてもらいたいと考えていました。
また、私の発表の後には、武井さんや山崎さんによるAIエージェント、AIロボットに関する発表がありました。これらの発表は、生成AIの知識を前提とした、より発展的な内容でした。そのため、私の発表では、これらの発表を理解するために必要な基礎知識を、わかりやすく提供することも目的の一つでした。
セミナーの概要
セミナーは、デモセッションからスタートしました。細かな説明の前に様々な生成AIツールの動きを実際に見てもらい、この後の話が聞きやすくなることを狙いました。デモの内容としては、ChatGPTを使ったアイデア出し、Geminiによる誤字検出、AIイラストメーカーによるイラスト生成など、生成AIツールの具体的な活用事例を、実際に動かしながら紹介しました。生成AIがどんなことができるのか、その可能性を直感的に理解してもらえたのではないかと思います。
次に、生成AIの概要を説明しました。ここでは、まず従来のAIと生成AIの違いを明確にし、それぞれの得意分野や活用例を挙げながら、生成AIが持つ「創造性」という新たな可能性を強調しました。続いて、生成AIの強みとして、コンテンツ制作の効率化や、新しいアイデアの創出などを紹介しました。
しかし、その一方で、生成AIを利用する上での注意点も詳しく解説しました。特に、生成AIが生成するコンテンツは、必ずしも正確であるとは限らないという点について、具体的な例を挙げて説明しました。また、生成AIが生成したコンテンツの著作権や、倫理的な問題についても言及し、利用者自身が責任を持ってこれらの問題に対処する必要があることを強調しました。
最後に、「生成AIはあくまでツールである」という点を強調し、その出力結果を鵜呑みにせず、常に自身の知識や判断力を働かせることの重要性を伝えました。生成AIの持つ可能性を最大限に活かしつつ、その限界やリスクも理解した上で、適切に利用していくことの重要性を訴えました。
最後に大規模言語モデル(LLM)の説明を行いました。LLMの説明を行う際には、生成AIとLLMの関係性が伝わりづらくなるだろうと思い、図解を用いて整理しました。また、LLMでできること、LLM単体ではできないことについての説明も実施しました。例えば、LLMは最新の情報や非公開の情報にはアクセスできないという限界があります。このような点を理解した上で、LLMを活用していくことが重要であることを伝えました。また、これらの課題を克服するためには、LLMを他の技術やシステムと組み合わせることが必要であり、それが次のセッションで紹介される「AIエージェント」へとつながることを示唆しました。このように、LLMの解説を通じて、生成AIの理解を深めると同時に、AIエージェントへのスムーズな橋渡しとなるように配慮しました。
感想
今回でOSCへの参加は2回目となりましたが、今回は初めて登壇という形で参加させていただきました。初めての登壇のため非常に緊張していましたが、参加者の皆さんの熱心な様子を見て、私も楽しく発表することができました。質疑応答の時間には、多くの質問が寄せられ、生成AIに対する関心の高さを改めて実感しました。私自身も、参加者の皆さんから多くの刺激を受け、大変有意義な経験となりました。
発表後には自社のブースの宣伝を行ったところ、聴講してくださった方がブースにも足を運んでくださったようで、嬉しかったです。また、企業の方から「社内向けの生成AIセミナーの参考になった」という嬉しいお言葉をいただきました。
初めての登壇ということもあり、反省点もいくつかあります。例えば、もう少しイラストや図解を多用することで、視覚的な理解を促すことができたかもしれません。また、クイズ形式の時間を設けるなど、参加型の要素を取り入れることで、より楽しく、記憶に残る発表にすることができたのではないかと感じています。
今回の経験を活かし、今後も技術に関する知識や情報を積極的に発信していきたいと考えています。また、次回登壇する機会があれば、さらにわかりやすく、興味深い発表ができるよう工夫していきたいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。