de:code 2019レポート 〜 【セッション】基調講演 〜

こんにちは、サイオステクノロジー技術部 武井です。
 
本日、マイクロソフトの開発者向けイベント「de:code 2019」に参加して参りました。そこで行われた基調講演の内容について、まとめました。
 
セッションはマイクロソフト代表取締役社長 平野拓也氏を始め、ジャレッド スパタロウ氏、ジュリア ホワイト氏、アレックス キップマン氏の計4人のスピーカーの方が登壇されました。

基本戦略

平野拓也氏は、マイクロソフトの今後の全体的な戦略について語られていました。Buildでも同様のことが語られていましたが、やはり今後は、AIをもっと身近なものにしていくという基本戦略があるようです。
IMG_9837
 
今までAIはどちらかというと、特殊な産業だけに適用されてきたイメージですが、今後は、車の運転、Holoens2+AIによる工場での作業効率向上、飲食店の在庫管理などもっと身の回りの身近な分野でのAIの活用を目指していくとのこと。
 
Buildの基調講演で大きく語られていたチャットボットインターフェースも、AIを身近に活用する一例と言えると思います。
 
また、今後のマイクロソフトを支えていくプラットフォームとして、以下の4つが発表されました。
  • Microsoft Dynamics 365 & Power Platform
  • Microsoft 365
  • Microsoft Gaming
  • Microsoft Azure

※Azureが3つのプラットフォームの支えているような図になっているあたり、基盤には全てAzureを使っているのと予測します。

IMG_9838
 
また、今後さらなるOSSの強化の一策として、RedHatとの連携強化、ソニーとの協業によるゲーム分野の本格進出、またゲーミングプラットフォームとして、Azureをベースとすることもアナウンスされていました。ゲームの分野では、Googleとガチンコ勝負になり、ますます競争が激化されますね。この辺り、マイクロソフトが今後、どのような戦略に出るか、非常に楽しみです。ゲームだって、最近はMinecraftもあるし、マイクロソフトすごいと思います。
 

仕事の生産性

ジャレッド スパタロウ氏は、オフィスワークの生産性向上を主題として、語られていました。Outlook、Teamsなどの複数のサービスを、PCやスマートフォンなどの複数のデバイスにまたがって、シームレスに連携することのが重要であり、その基盤として、Microsoft Graphを活用してくとのことでした。
 
つまり、アプリケーション、デバイス、人の3つの要素をMicrosoft 365によって融合し、生産性の向上を図るのです。
 
これらを実現するデモの一環として、以下のものが紹介されました。
 
  • INBOXから自分のスケジュールを確認する際、予定表に入力したスケジュールにINBOXから瞬時にしかもシームレスにアクセスし、スケジュール確認したり、
  • TeamsでOneDriveのファイルを共有する。
  • 位置情報とスケジュールを元に、空きのあるもっとも近い会議室の予約をTeamsから行う。
今までご紹介しものは、ユーザーからの視点のものでしたが、アプリケーション、デバイス、人の融合をデベロッパー視点で実現する技術の紹介もありました。
 
React Native for Windowsがそれです。これにより、React Nativeのクロスプラットフォームの範囲が、Windowsも対象になり、デバイスを超えたシームレスなユーザビリティの実現がより簡単になりました。
 
Windows Subsystem for Linux 2も発表されていました。これは、LinuxのELF64バイナリをWindows 10上でネイティブ実行するための機構です。「WSL 1」よりもあらゆる点でのスピードが改善されたようです。npm installの実行速度のデモが披露されていました。
 
Fluid Frameworkをベースとした共同編集作業も圧巻でしたね。デモでは、9画面を表示し、1画面1言語のリアルタイム翻訳を実現しておりました。
 IMG_9869
 
 また、Fluid Frameworkによって、TeamsとWordと言う異なるアプリをまたがった共同編集作業も実現していました。例えば、TeamsとWordで同じ表を共有し、Teamsで表を変更すると、Wordの表にもその変更がリアルタイムで反映されるというものです。
 
ChromiumベースのEdgeも大きく取り扱われていました。
 
以前までは、どちらかといえば閉鎖的なイメージがあったマイクロソフトですが、現在ではReact Nativeを始めとしたOSSや、他社の技術を積極的に取り込み、さらに自社の技術をオープンにすることにより、そのフィードバックを受け改良を重ねたりなど、かなりオープンマインドな企業になったイメージがあります。
 

ハイブリッドアプリ開発を支えるディベロッパーツール

IoT、Azure Stackを始めとしたエッジデバイス、Azure、オンプレミスの全ての環境で動くハイブリッドアプリ開発を支えるためのツールの紹介がされました。

Visual Studioは2019になって大きな進化を遂げていました。コードの補完をAIが支援してくれるIntelliCodeすごかったです。例えば「DateTime.」と打つと、前後の文脈を判断して、適切なメソッドや静的変数をAIによって補完してくれるのです。ものぐさで間違えやすい僕にとっては、まさに神のような機能ですね。また、使用メモリも約1/4に削減されているようです。私のPCではDockerとVisual Studio両方動かすと、どぼーんですが、これが救われるのでしょうか?

Visual Studio Onlineも発表がされました。これはWebブラウザ上で動作するVisual Studio Codeなのですが、ホント、開発は今後、場所やプラットフォームを選ばず、どこでもできるようになるという予感がしております。Visual Studio CodeやVisual Studio Onlineの進化はすごいですね。Visual Studio要らなくなっちゃうのでは?

IMG_9883

 

Azure Dev Opsもすごかったですね。GitHubへのプルリクエストをトリガーにして、マスターブランチへのマージの安全確認→マスターブランチへのマージ→ビルド→クラウドへデプロイの一連の流れを全て自動化してくれます。しかもマルチクラウド対応であり、デプロイするクラウドはAzureだけでなくAWSその他も対応しているようです。

IMG_9885

 

App Service On LinuxでのVirtual Networkが利用可能となるようです。確か私の記憶しているところですと、Previewだったかと思います。App Serviceは非常に有用なサービスですが、Virtual Networkに接続ができないので、例えばVirtual Network上の仮想マシンに構築したリソースにApp Serviceから接続できないのが大きな問題になることがありました。この機能がリリースされれば、よりApp Serviceの提案の場が増えるかもしれません。

IMG_9894

あと、Azure FunctionsでのPowerShellが利用になるのがワタクシ的には非常に嬉しいです。今までAzure上でPowerShellを動かすためには、WebJobを使うか、Azure Job(でしたっけ?)を使うかなど、結構利用するまでにいろいろな手間がありましたが、Azure Functionsで使えるようになればうれしいですね。

他にもここでは書ききれないくらいの便利な機能の発表がたくさんありました。

HoloLens2

IMG_9924

このセッションのスピーカーのアレックス キップマン氏は、まるで映画かアニメの世界から飛び出したような、サラサラのロングヘアーに堀の深いイケメンで、貴公子という言葉がピッタリの御仁だったのです。お話を聞くのが楽しみだったのですが、この基調講演、予定をオーバーしてしまって、しかも次のセッションは、なだ万のお弁当のランチセッションであったため熾烈な争奪戦が繰り広げられるであろうと予測し、早く次のセッションに並ぶ必要があると判断、やむなく、お話を聞かずして、基調講演の会場を後にしてしまいました(><)アレックス キップマン氏の美貌の解説だけになってしまってすみません。でもかっこよくてアタマもいいなんて、世の中不公平だなー。

ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか?

役に立った 役に立たなかった

1人がこの投稿は役に立ったと言っています。

コメント投稿

メールアドレスは表示されません。


*