こんにちは、サイオステクノロジー武井です。今回は、3/2〜3/4に行われたマイクロソフトの超大型テクニカルイベント「Microsoft Ignite」のおさらいをしてみたいとおもいます。と言ってもかなりの数のアップデートがありますので、私の好きなAzureと、ソレ以外でちょっと気になったアップデートを紹介するといった、独断と偏見プリタツな感じでお届けします。
キーノート
いつものようにSatya Nadellaのキーノートから始まりました。
Microsoft Meshという新しいサービスが発表されました。遠く離れた人同士が同じ仮想空間を共有するというもののようです。バーチャル・ウォーズが実現化したみたいなもんですね。
以降は、ホロレンズで有名な王子「キップマン」にバトンタッチされて、キーノートの半分以上はキップマンさんのお話でした。
ということで、キーノートのほとんどは、キップマンとその愉快な仲間たち with ジェームズキャメロンみたいな感じで終わったのですが、キーノートでこれだけの時間を使うとは、マイクロソフトのMicrosoft Meshへの力の入れようを感じます!!
Azure Update
ということで、Azure Updateです。星の数ほどあるので全てを紹介しきれないので、私の気になったものとか役に立ちそうなものをピックアップしました。
Azure AutomanageのLinuxサポート
仮想マシンの最適な設定を自動的に行ってくれるAzure Automanageですが、今まではWindowsだけでしたが、Linuxがプレビューになりました。
Azure Advisorでも推奨の修正事項を提案してくれますが、提案してくれるだけで実行はしてくれません。Azure Automanageは修正もしてくるので、ラクチン。
Windows Server 2022
次は2022らしいです!!
AKSの条件付きアクセスがGA
AKS上のリソースに対して、Azure Active Directoryの条件付きアクセスがGAになりました。これでPodのリストを取得する際に多要素認証を適用したりできるのでしょう。
Application GatewayのAKSアドオンがGA
Application GatewayのAKSアドオンがGAされました。これでHelmと違って簡単にAKSにApplication Gatewayが組み込めます。
App ServiceのAPEXドメインサポート
App ServiceのManaged CertificateでAPEXドメイン(example.comなどの短いドメイン)がサポートされました。さっそくしばやんさんが実践されてました!!
大容量メモリVM
Mega-Godzilla-Beastっていうらしいです。名前が面白かっただけです。
Azure API ManagementのVSCode用拡張プラグインがGA
API Managementのインスタンスが作成できたり、ポリシーを編集できたりするVSCodeの拡張プラグインがGAしました。ポリシーのデバッグとかもできるのでマジ便利です。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=ms-azuretools.vscode-apimanagement
アプリケーションをコンテナ化してApp ServiceやAKSに移行
プレビュー版ですが、Windows上で稼働するASP.NETのアプリと、Linux上のTomcatで稼働するJavaアプリケーションをAKSとかApp Serviceに移行できるツールだそうです。アプリの構成を検査して、最適なDockerfileを自動生成して、AKSとかApp Serviceにデプロイしてくれるらしい。
Azure Active Directoryのパスワードレス認証がGA
Microsoft AuthenticatorやFIDOによるパスワードレス認証がGAです。今までプレビューだったんですね。
Azure Chaos Studio
いわゆるカオスエンジニアリングを実現するツールです。意図的にCPU高負荷、メモリ高負荷の状態を作り出したり、サーバーをシャットダウンできるらしいです。
その他
Microsoft Power Automate Desktopの無償化
デスクトップの操作を自動化する「Microsoft Power Automate Desktop」がWindows 10ユーザー向けに無償化されました。これでさらにRPAの門戸が広がったと言えます。色んな処理を自動化してみようかな。