マーケティング手法「オズボーンのチェックリスト」について

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皆さん、こんにちは。サイオステクノロジー武井です。今回は、マーケティング手法「オズボーンのチェックリスト」について少々考えてみました。ちなみに私はマーケティング自体は素人でよくわかりません。

日本全国に展開する立ち食いそばチェーン店で、手軽に美味しいそばやうどんを提供する「富士そば」という立ち食いそば屋さんがあります。価格がリーズナブルで、朝から夜遅くまで営業しているため、様々なシーンで利用されています。私もよく仕事で外出したときで、時間がなくササッと食事を済ませたいときに利用します。

今日、いつものように富士そばに立ち寄ったら、「インフィニティコロッケそば」というメニューがありました。これは、通常のコロッケそばの上に乗っているコロッケのサイズが超特大になったもので、器からはみ出さんばかりで、食べるのに苦労しました。

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そして、あとから調べてみたらX(旧Twitter)でも話題になっていたことを知りました。

https://x.com/fujisobar/status/1764565832754151904

 

そういえばこの手のものって最近よく見かけます。ローソンが展開する「盛りすぎチャレンジ」は、ローソンの一部商品が価格はそのままに、内容量47%増量で販売されるという企画です。プレミアムロールケーキのクリーム増量、ハムカツサンドのハムカツ増量など様々な企画を展開し、対象商品を含むカテゴリーの売り上げは前年対比で約115%と好評を得たそうです。

「まるか食品」が提供する国民的なカップ焼きそばである「ペヤングソース焼きそば」は「超大盛り」や、さらにその上をいく「超超超大盛りGIGAMAX」などで人気を博していますし、コカ・コーラ社は500mlのペットボトルのコカ・コーラを更に飲みやすいサイズである350mlにしたことで、かなり売上が上がったと聞きます。

このような現象が昔から現在にかけてよく見られるので、ちょっと調べてみたところ、既存のものを大幅に変更することなく、その属性(形、大きさ)や使い道などをちょっと変更するだけで、爆発的なヒットを生み出す手法を「オズボーンのチェックリスト」と言うそうです。なるほど、そんなのがあるんですね。

オズボーンのチェックリストは、製品やサービスの改善点を見つけるための方法で、「置き換える」「組み合わせる」「適応する」「拡大する」「縮小する」などの項目があります。オズボーンのチェックリストは、創造的思考を促すための9つの質問からなります。

  1. 転用:製品やアイデアを他の用途に利用できないか考えます。例えば、キッチン用品をオフィス用品として使うなど。
  2. 応用:他の分野や業界からアイデアを借りて、自分の製品やサービスに適用できないか検討します。
  3. 変更:製品やアイデアの形状、色、材質などを変更してみることで、新たな価値を生み出します。
  4. 拡大:製品やサービスを大きくすることで、新しい使い方や市場を開拓します。
  5. 縮小:逆に、小さくすることで、より便利に使えるようにしたり、コストを削減したりします。
  6. 代用:他の素材や部品、技術で代用することで、製品やサービスを改善します。
  7. 置換:要素の順序を入れ替えたり、位置を変えたりして、新しいアイデアを見つけます。
  8. 逆転:物事を逆に考えることで、新しい視点やアプローチを発見します。
  9. 結合:異なるアイデアや要素を組み合わせることで、新しい製品やサービスを生み出します。

なるほど、このチェックリストに従えば、なんか誰にでもヒット商品を生み出せそうな気がします。

富士そばの「インフィニティコロッケそば」は、「拡大」のアプローチを取り入れた例と言えるのではないかと思います。コロッケのサイズを大きくすることで、消費者の好奇心を刺激し、話題を集めました。同様に、ローソンの「盛りすぎキャンペーン」やまるか食品の「ペヤング超大盛り」も、拡大の手法を用いていると言えます。

一方で、コカ・コーラがペットボトルのサイズを500mlから350mlに変更した例は、縮小を活用した戦略ではないでしょうか?小さくすることで、持ち運びやすさを向上させたり、価格を抑えることができます。そして、500mlというのはちょっと量が多すぎて飲みきれないサイズでもあります。手軽に一口楽しみたい場合には、やはり350ml位のサイズがいいですよね。

逆転」についていえば、スターバックスがこの戦略をうまく活用しているように思います。従来のカフェや喫茶店は、お客様がコーヒーを飲んで素早く立ち去ることを想定していましたが、スターバックスはこの考えを逆転させ、「第三の場所」としての役割を提供しました。つまり、家や職場以外の居心地の良い空間を作り出すことで、お客様が長時間滞在し、リラックスしたり、仕事をしたりすることを促しました。私もよく使います。そういえば余談ですが、「Macでスタバ」という現象は、まさにスターバックスの逆転の発想から生まれた文化の一つと言えるでしょう。従来のカフェでは、コーヒーを飲んでさっと帰るのが一般的でしたが、スターバックスは「第三の場所」として、お客様がくつろぎ、仕事や勉強をする空間を提供しました。

この文化の中で、特に目立ったのが「Macでスタバ」です。スタイリッシュなMacBookを開きながら、スターバックスのコーヒーを楽しむ姿は、まるで都会的なライフスタイルの象徴のようですね。まるで、カフェでのんびりと過ごすことが、新しいステータスシンボルであるかのように捉えられました。

しかも、この現象はSNSを通じて拡散し、多くの人々が「Macでスタバ」をすることで、自分がおしゃれで先進的なライフスタイルを送っていることをアピールするようになりました。スターバックスの逆転の発想が、新しい社会現象を生み出し、カフェ文化を変革した一例と言えるでしょう。僕もよくMacでスタバして、SNSでアピールしていた一人です。

話はそれましたが、私は、Azureの情報をわかりやすくお伝えするYouTube配信「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」というのを定期的に行っております。

 

当初は全く意識していませんでしたが、富士そばのインフィニティコロッケそばのことで色々思慮をめぐらしていたところ、実はこのYouTube配信も「オズボーンのチェックリスト」に知らずのうちに準じてるのではないかと思いました。

「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」で提供するAzureの情報は特に目新しいものはなく、はっきりいって二番煎じです。ただ、私はそこに「わかりやすさ」という一点に焦点を当てて再構成しました。爆発的なヒット、、、とまではいかないまでも、まぁ、一定数の視聴者に支持され、着実にファンベースを築いているのではないかなと思います。

これは、オズボーンのチェックリストでいうと、「応用」に当てはまるのではないかと自分では考察しております。その理由は、このチャンネルが既存のAzureに関する情報を取り入れ、それを「わかりやすさ」という新しい視点で再構成している点にあります。つまり、他の分野や業界からのアイデア(この場合は、わかりやすく伝えるというアイデア)を借りて、自分の領域(Azureの情報発信)に適用しています。このような応用によって、既存の情報に新たな価値を加え、より多くの人々にとってアクセスしやすい内容を提供していることから、これは「オズボーンのチェックリスト」の「応用」だと勝手に思った次第です。

ということで、「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」を今後とも宜しくお願い申し上げますm(_ _)m

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About 武井 宜行 269 Articles
Microsoft MVP for Azure🌟「最新の技術を楽しくわかりやすく」をモットーにブログtech-lab.sios.jp)で情報を発信🎤得意分野はAzureによるクラウドネイティブな開発(Javaなど)💻「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」の動画を配信中📹 https://t.co/OMaJYb3pRN
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