OSS on Azureことはじめ 【連載第6回】 – MySQLのお話 # more # more

◆ Live配信スケジュール ◆
サイオステクノロジーでは、Microsoft MVPの武井による「わかりみの深いシリーズ」など、定期的なLive配信を行っています。
⇒ 詳細スケジュールはこちらから
⇒ 見逃してしまった方はYoutubeチャンネルをご覧ください
【4/18開催】VSCode Dev Containersで楽々開発環境構築祭り〜Python/Reactなどなど〜
Visual Studio Codeの拡張機能であるDev Containersを使ってReactとかPythonとかSpring Bootとかの開発環境をラクチンで構築する方法を紹介するイベントです。
https://tech-lab.connpass.com/event/311864/

第6回:MySQL on Azure# more# more

こんにちは、赤井です。

関東地区はまだ梅雨は明けていませんが、ほとんどの地域は梅雨明けとなり、夏本番ですね。

さて、前回に続いて、MySQLのお話を続けます。
Ubuntu で MySQL 5.6 をインストールする方法 (後編)

1.    手元の端末からSSH(Secure Shell) で前編で作成したAzure上の仮想VM (Ubuntu) にログインします。

column_a06_001

今回は説明をしませんが、Windows/Mac OSでSSHでログインする方法が違います。Mac OSではデフォルトでsshコマンドがインストールされていますが、Windowsでは別途SSHクライアントをインストール必要が今のところあります。ご存知の方も多いように、今後Windows 10ではコマンドプロンプトでUbuntuのBashが使えるようになるので、sshコマンドを簡単に利用できるようになります。
2.    MySQLの設定ファイルを事前に作成します。例えば、以下の様なファイルを作成します。

$ vi my.cnf-sample

以下の内容をコピーアンドペースト

[mysqld]
general-log
log-bin
slow-query-log
gtid-mode=ON
log-slave-updates
enforce-gtid-consistency
innodb_buffer_pool_size=8M

 

3.    今回は、前回紹介したインストール方法の中で、tar を利用したインストール方法を紹介します。ターミナル上で、以下のコマンドを入力します。

$ wget https://dev.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.7/mysql-5.7.12-linux-glibc2.5-x86_64.tar.gz

column_a06_002
4.    Ubuntu 14.04での実行に必要なライブラリファイルのインストールします。

$ sudo apt-get install libaio1

column_a06_003
5.    手順3で入手したtarファイルの展開を展開します。
column_a06_004
6.    ディレクトリの中身を確認します。

$ cd mysql-5.7.12-linux-glibc2.5-x86_64/
$ ls

 

7.    MySQLサーバーの初期化処理を実施します。

$cd bin
$ ./mysqld --initialize --basedir=/home/oss-db/mysql-5.7.12-linux-glibc2.5-x86_64 --server-id=1

column_a06_005

一連の出力の最後にユーザーの初期パスワードが出力されます。

例) [Note] A temporary password is generated for root@localhost: =-uiwM/(H6hY

この初期パスワードは忘れないようにしてください。

MySQLのrootユーザーの初期パスワードはランダム文字列が設定されます。MySQLへログインしたあとに、パスワードを変更するまで何もできないことに注意してください。
8.    MySQLサーバーを起動します。

$ ./mysqld --defaults-file=/home/oss-db/my.cnf-sample  --basedir=/home/oss-db/mysql-5.7.12-linux-glibc2.5-x86_64 --server-id=1 &

–defaults-file には、MySQLサーバーの設定ファイルを指定します。
–basedir には、MySQプログラムの展開先ディレクトリを指定します。デフォルト値は/usr/local/mysql です。
–server-idには、サーバーのIDを指定します。MySQLレプリケーション利用するときは必須です(今回は、レプリケーションの設定方法は紹介しません)。
9.    MySQLサーバーにログインします。

$ ./mysql ?u root -p

(初期パスワード入力を入力します)

column_a06_006
10.    MySQLサーバーのパスワードを設定します。

mysql> SET PASSWORD = ‘OSSMySQL5.7’;

OSSMySQL5.7 は、サンプルパスワードです。自分自身で忘れないようにしっかりとパスワードを設定してください。

これでMySQLのインストールが終了しました。

次回は、MySQLをAzureで利用するときに便利なツールをいくつか紹介します。
→ 連載第7回 「OSS on Azureことはじめ -MySQLのお話 # more # more & # more 」 はこちらから

著者:
赤井 誠
MKTインターナショナル株式会社
代表取締役 経営学修士 キャリア・デベロプメント・アドバイザー

日本ヒューレット・パッカード株式会社にて、ソフトウェアR&Dとして勤務後、Linux事業担当し、国内大手サーバーベンダーで最下位であったLinuxサーバービジネスを国内首位に押し上げる。また、HP社でのグローバルでのLinux販売実績で1位を獲得。ハイパフォーマンスコンピューティング部門(スパコンビジネス)の担当も兼任。x86 サーバーでのハイパフォーマンスコンピューティングで、サーバーシェア1位を5年連続獲得。その他、Windows Server、VMWare、HP Insight Softwareビジネスのリードも兼任。Windows ビジネスでは、アジアパフィック部門でMVPを獲得。また、VMWareビジネスでは、VMWare社日本法人のThe OEM Partner of the year 2年連続獲得に貢献。『できるRPO MySQL』(インプレス)、『リーダーにカリスマ性はいらない』(KADOKAW/中経) 他、著書多数。

アバター画像
プロフェッショナルサービスチームの中の人。
ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか?

役に立った 役に立たなかった

0人がこの投稿は役に立ったと言っています。


ご覧いただきありがとうございます。
ブログの最新情報はSNSでも発信しております。
ぜひTwitterのフォロー&Facebookページにいいねをお願い致します!



>> 雑誌等の執筆依頼を受付しております。
   ご希望の方はお気軽にお問い合わせください!

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


質問はこちら 閉じる