RHEL7.5以降でのLDAPS実装の注意点

◆ Live配信スケジュール ◆
サイオステクノロジーでは、Microsoft MVPの武井による「わかりみの深いシリーズ」など、定期的なLive配信を行っています。
⇒ 詳細スケジュールはこちらから
⇒ 見逃してしまった方はYoutubeチャンネルをご覧ください
【5/21開催】Azure OpenAI ServiceによるRAG実装ガイドを公開しました
生成AIを活用したユースケースで最も一番熱いと言われているRAGの実装ガイドを公開しました。そのガイドの紹介をおこなうイベントです!!
https://tech-lab.connpass.com/event/315703/

こんにちは、サイオステクノロジーの山田です。

今回は、最近RHEL7.5でOpenLDAPを用いてLDAPSを実装する際に、RHEL7.4以前から変わった点があったので、ご紹介したいと思います。

結論から先に申しますと、事前にSSL証明書を任意場所に配置しなければ、LDAPS設定が出来なくなりました。以前まではSSL証明書が無くても後配置でなんとかなっていましたが、それが出来なくなったという訳です。

対象バージョン

以下バージョン以降
REHL:openldap-servers-2.4.44-13.el7_5.x86_64
CentOS:openldap-servers-2.4.44-13.el7.x86_64

対象設定

olcTLSCACertificateFile
olcTLSCACertificatePath
olcTLSCertificateFile
olcTLSCertificateKeyFile
olcTLSCipherSuite
olcTLSCRLCheck
olcTLSCRLFile
olcTLSRandFile
olcTLSVerifyClient
olcTLSDHParamFile
olcTLSProtocolMin

失敗例

失敗例は以下となります。

# cat Setting-ldaps.ldif
dn: cn=config
changetype: modify
replace: olcTLSProtocolMin
olcTLSProtocolMin: 3.2
-
add: olcTLSCACertificateFile
olcTLSCACertificateFile: /etc/openldap/[CA証明書]
-
add: olcTLSCertificateFile
olcTLSCertificateFile: /etc/openldap/[サーバー証明書]
-
add: olcTLSCertificateKeyFile
olcTLSCertificateKeyFile: /etc/openldap/[秘密鍵]

# ldapmodify -x -W -D cn=config -f Mod-nexi-ldap2.ldif
modifying entry "cn=config"
ldap_modify: Other (e.g., implementation specific) error (80)
 または
ldap_modify: Insufficient access (50)

以前Redhat社はOpenLDAPは非推奨機能として指定していたはずなのに、このような大きな変更がくるとは思いませんでした。皆様もお気をつけ下さいませ。

非推奨の機能

アバター画像
About 山田康裕 27 Articles
20代前半からLinux系OSSや認証基盤を中心とした提案/設計/構築を担当。特に仕事を選ばない、何でも屋さん。
ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか?

役に立った 役に立たなかった

1人がこの投稿は役に立ったと言っています。


ご覧いただきありがとうございます。
ブログの最新情報はSNSでも発信しております。
ぜひTwitterのフォロー&Facebookページにいいねをお願い致します!



>> 雑誌等の執筆依頼を受付しております。
   ご希望の方はお気軽にお問い合わせください!

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


質問はこちら 閉じる