こんにちは、サイオステクノロジーの織田です。
最近CMでよく見る話題の生成AI、Geminiを使ってみました!今回は、実際に使ってみた感想をブログ形式でまとめてみます。
Geminiとは?
Geminiは、Google Workspaceに組み込まれた生成AI機能です。Gmail、Docs、SpreadSheetなど、普段使い慣れたアプリでAIの力を活用できるのが特徴です。同じ生成AIツールですとChatGPTがありますが、あちらはチャットボットとしてしか活用ができません。一方でGeminiは、Gmail、Docs、SpreadSheetといったGoogle Workspaceのツールと組み合わせて作業を行うことができます。
たとえば、Gmailでメールを作成する場合、Geminiはメールの下書きを作成したり特定のメールを抽出したりできます。ドキュメントでは、Geminiはドキュメントの要約を作成したり、ドキュメント内のテキストの表現や誤字を変更したりすることができます。スライドでは、Geminiはプレゼンテーション用の画像を作成することができます。
GeminiとGmailの連携:領収書管理の効率化

テスト用のタクシー代とホテル代の領収書付きメールで試した結果、両方の合計金額が算出された。
ここからは、Gmail、Docs、SpreadSheetのそれぞれについてGeminiがどのように活躍するかを詳しく説明します。(Slidesは日本語未対応のためここでは割愛します。)Geminiは、Gmailと連携することで、メール作成や管理を大幅に強化します。実際に触って特に便利だと感じたのが、領収書付きメールの処理です。受信トレイから領収書付きのメールのみ表示させるのはもちろん、添付された領収書の合計金額を計算してくれます。これにより、手作業で領収書を探したり、電卓で計算したりする手間が省け、大幅な時間短縮が実現できます。
GeminiとDocsの連携:長文中の誤字を一瞬で検知
Geminiは、Docsと連携することで、文書作成を強力にサポートしてくれます。例えば、簡単なプロンプトを与えるだけで、説明資料、企画書、小説など、さまざまな種類の文書を生成することができます。また、既存の文書を要約したり、テキストの表現を変更したりすることも可能です。これにより、文書作成にかかる時間を大幅に短縮することが可能になります。また、特に便利だと感じたのは誤字検出です。Docs上の文書についてGeminiに「誤字を検出して」と指示をだすと、一瞬ですべての誤字を指摘してくれました。長い文章を書くとどうしても誤字が数ヵ所混じってしまいますが、人手で確認するのはとても億劫です。Geminiを使えばこの面倒な作業を一瞬で終わらせることができます。

ダミーの長文を用意し誤字を検出してみたところ、事前に入力しておいた「ウェフサイト」が検出された
GeminiとSpreadSheetの連携:目的に適した関数を提案
Geminiは、SpreadSheetと連携することで、データ分析を簡単に実施できるようにしてくれます。例えば、やりたい分析内容を指示するだけで、Geminiが適切な関数や数式を提案してくれます。「こういう処理をしてほしいんだけど、どの関数使えば良いんだっけ?」ということがよくあると思います。そんなとき、Geminiはユーザーのやりたいことを理解し、最適な関数や数式を提案してくれるため、作業効率が大幅に向上します。また、複雑なスプレッドシートの内容を分かりやすく要約することも可能です。これにより、データ分析の効率が向上し、より深い洞察を得ることができます。
例えば、特定の条件に合致するデータの出現回数を求めたい場合、Geminiに「このファイル中のhogehogeの出現回数を求める関数を教えてください」と指示するだけで、適切な関数(COUNTIF関数など)を提案してくれます。また、大量のデータを含むスプレッドシートの内容を要約したい場合、Geminiに「このシートの内容を要約して」と指示するだけで、主要なポイントをまとめた要約文を生成してくれます。
SpreadSheet用の関数は非常に多く実装されており、目的にあった関数がぱっと思い出せない時もあると思います。そんなときにGeminiを頼ってみてはいかがでしょうか。

特定の単語の出現回数を求める関数をGeminiに尋ねた結果、COUNTIF関数が正しく提案された
Geminiを使ってみた感想
Geminiを実際に使用する前は、「AIチャットボットが仕事で役に立つだろうか?」と考えていました。実際に使用すると、領収書の整理や関数の提案など、「これ欲しかったんだよなあ」という機能が多くありとても便利だと感じています。
特に、Gmailでの領収書の整理、Docsでの長文中の誤字検出、SpreadSheetでの関数提案は、日々の業務に大きな変化をもたらしてくれると思います。
回答の精度についてはまだ改善の余地があると感じますが、将来的にGeminiのような生成AIツールが私たちの働き方を大きく変えていくのではないかと期待しています。