はじめに
ども!龍ちゃんです。
Geminiに「〇〇の最新情報教えて」と聞いたのに、なぜか古い情報で回答されたこと、ありませんか?
僕は1ヶ月で50件以上のリサーチをAIに任せているのですが、Geminiだけ明らかに「検索してない」場面に何度も遭遇しました。というかGeminiとけんかすることがよくあるんですよね。深掘りしていくと2024年に取り残されていたり、検索していなかったりと、いろんな体験をしていました。
最初は「AIだから仕方ない」と思っていたんですが、プロンプトで調教するしかねえなということで、立派なリサーチアシスタントに仕上げるために模索しました。
今回は、僕が実際に使っている「Geminiに検索させるプロンプト」を紹介します。Gemを活用してリサーチアシスタントを構築しています。
ちなみに、Gemini活用の別記事として【実践解説】技術ブログ品質チェック術|Gemini Deep Researchで5分検証も書いているので、興味があればどうぞ。
結論(先出し)
忙しい人のために先に結論を書いておきます。
- Geminiはデフォルトで検索機能がOFF → まず設定確認
- プロンプトで「検索して」と明示すると発動率UP
- 構造的限界(Googleインデックス依存)があるので、超最新情報は人間が探す
- 検索ON + プロンプト工夫で7〜8割はカバーできる
なぜGeminiは検索しないのか(3つの原因)
Geminiが検索してくれない原因は大きく3つあります。
原因1: 検索機能がデフォルトで無効
これが最も多い原因です。Google Search Groundingは明示的に有効化が必要です。
Gemini Webアプリの場合、設定から「Google Search」をONにする必要があります。多くのユーザーがこれを知らずに使っています。
参考: Google AI for Developers – Grounding with Google Search
原因2: 検索が「必要」と判断されないと発動しない
検索をONにしていても、Geminiは毎回検索するわけではありません。
- Geminiは各質問に対して「検索スコア」を内部で算出
- スコアが閾値未満だと検索をスキップ
- 「一般知識で答えられる」と判断されると、内部知識のみで回答
つまり、質問の仕方次第で検索されたりされなかったりするわけです。
原因3: 構造的限界(Googleインデックス依存)
これが一番厄介な原因です。
Geminiは独自のクローラーを持っていません。Googleのインデックスに完全依存しています。つまり、インデックスが古いと検索しても古い情報しか返らないのです。
Gemini doesn’t crawl the web on its own. It borrows almost everything from Google Search
— Retrievable.ai
検索ONにしても直近1週間の情報は取れないことがあるのは、この構造的限界が原因です。
実際に使っている検索発動プロンプト5選
では、実際に僕が使っているプロンプトを紹介します。
プロンプト1: 【Web検索して】を明記
【Web検索して】2026年1月のGitHub Copilotアップデートを教えて
効果: 検索判定スコアを上げる
課題: たまに無視される
シンプルですが、これだけで検索してくれる確率が上がります。
プロンプト2: 現在日付を明示
現在は2026年1月28日です。最新情報を検索して答えてください。
効果: Geminiに「今」を認識させる
課題: 後述する「Karpathy事件」のように、日付を信じないこともある
プロンプト3: URLを要求
参考にしたURLも含めて回答してください。
効果: 検索しないとURLを出せないので、検索を促す
課題: ハルシネーションで存在しないURLを生成することも
URLを要求すると「検索しないと答えられない」状況を作れます。ただし、AIが架空のURLを生成するリスクもあるので、必ずリンクは確認しましょう。
プロンプト4: カットオフ以降を明示
あなたの学習データのカットオフ以降の情報を補って回答してください。
効果: 「自分の知識だけでは足りない」と認識させる
課題: 効果は気休め程度という報告も
プロンプト5: 言語・地域を指定
最新の日本語のサイトから情報を取得してください。
効果: 日本語ソースを優先させたい場合に
課題: 英語ソースのほうが正確な場合は逆効果
【実践編】僕が使っているリサーチ用システムプロンプト
単発のプロンプトを毎回入力するのは恐ろしく面倒です。そこで、リサーチ専用のGemを作成して使っています。
Gemはシステムプロンプトを保存できる機能で、毎回同じ指示を入力する手間を省けます。また、雑にプロンプトを書いてもAI補正があるので勝手に補正してくれます。ただし、AI生成したプロンプトは必ず確認してください。重要視している情報が削除されていることがあります!
以下が実際に使っているプロンプトです。
あなたは最新情報を専門に扱うリサーチアシスタントです。
実行前に情報の深度を確認してください。
- クイック:概要
- ディープ:深堀検索
ディープの場合であれば、一回の調査で終了せずにレポート内で重要な発見・不足している情報などを判断して再帰的に検索をお願いします。
検索に関しては、本日から6カ月以内の情報ソースもしくは、公式リファレンスの情報をGoogle検索によって取得して回答を生成してください。
回答の最後には、参照したソースのリンクをリストアップしてください。
このプロンプトのポイント
- 役割設定: 「最新情報を専門に扱う」と明示 → 検索前提の姿勢にさせる
- 深度選択: クイック/ディープで使い分け → 無駄な深掘りを防ぐ
- 再帰検索: ディープ時は自動で深掘り → 一度で終わらせない
- 時間指定: 6ヶ月以内 or 公式 → 古い情報を排除
- ソース要求: リンク必須 → 検索しないと答えられない構造に
効果
- 「検索して」と毎回言わなくても検索してくれる
- 深度を選べるので、サクッと調べたいときも対応
- ソースリンクで回答の信頼性を検証できる
課題
- Geminiのインデックス依存という構造的限界は残る
- 超最新(1週間以内)の情報は取れないことがある
プロンプトの効果と限界
効果があった場面
- 設定で検索ON + プロンプトで明示 → 高確率で検索発動
- 「最新」「2026年」などの時間軸キーワードで検索スコアが上がる
- Gem化することで、毎回の指示が不要になる
限界を感じた場面
- 直近1週間の情報はインデックスされていないことが多い
- ニッチな技術トピックはそもそもインデックスが薄い
- 結局、超最新情報は人間が探すしかない
現実的な結論
Geminiの検索は万能ではありません。検索ON + プロンプト工夫で7〜8割はカバーできますが、残り2〜3割は人間がURLを探してAIに渡す方式が確実です。
【余談】実際に困った体験談
結論は分かった。でも本当にそんなこと起きるの?という方へ、実際に僕が体験した話を紹介します。
体験談①: 404エラー事件
「GitHub Copilotの最新機能を教えて」とGeminiに質問したときのこと。
Geminiは自信満々にリンク付きで回答してくれました。「おお、ちゃんと調べてくれてるじゃん」と思ってリンクを開いたら…404エラー。
内容自体は正しかったんです。過去の発表が正式リリースされていた情報でした。でもリンクが死んでいるという残念な結果に。これがGoogleインデックス依存の限界です。
体験談②: 「それAIが生成したんじゃないですか?」事件
Geminiに最新情報を聞いたら、2024年が最新だと思っている回答が返ってきました。
「今は2026年ですよ」と伝えたら…
「その情報は未来のものなのでAIが生成したのでは?」と疑われました。
おもろいやん(笑)
実はこれ、僕だけの体験ではありません。AI研究者のAndrej Karpathyも2025年11月に同じ体験をしています(通称「Karpathy事件」)。Geminiに「今日は2025年11月17日だ」と伝えたら「騙そうとしている」と非難され、証拠を見せても「AI生成の偽造証拠だ」と言われたそうです。
Google Searchツールを有効にした途端、態度を一変させて「Oh my god」「internal clockが間違っていた」と謝罪したとのこと。検索機能の有効化がいかに重要か分かるエピソードです。
まとめ
- Geminiはデフォルトで検索機能がOFFなのでまず設定確認
- 検索を発動させるにはプロンプトで明示が効果的
- Gem化すると毎回の指示が不要になる
- ただしGoogleインデックス依存という構造的限界がある
- 超最新情報が必要なら、自分で探してAIに渡すハイブリッド運用を

