更新ドメインと障害ドメイン。それと可用性セットについてのまとめ

こんにちは。

今回は可用性セットについてまとめました。
少しでも理解が深まれば幸いです。

はじめに、言葉の定義から整理します。

障害ドメインとは? / Fault Domain

障害ドメインとは、同じ電源やスイッチを共有している範囲です。サーバーラックのイメージです(実際には、障害ドメインとサーバーラックは1対1で対応していないようです)。
定義できる範囲は1~3です。障害ドメインを分けることによって電源の障害やネットワーク障害などの影響を和らげることができます。

障害ドメインAで何かの障害が起こっても、障害ドメインBのAzureホストがいるので大丈夫です。

更新ドメインとは? / Update Domain

更新ドメインとは、Azureホストに対するアップデートを同時に実行する範囲です。定義できる範囲は1~20です。
例えば、更新ドメイン1に所属するAzureホストに対してを行っている間は、更新ドメイン2に所属するAzureホストに対しては、アップデートは行われません。

更新ドメインAで再起動などが行われても、更新ドメインBがいるので大丈夫です。

可用性セット図2

それと可用性セット

可用性セットを作成することで、Azureホストの障害ドメインと更新ドメインを分散できます。上記の図ではWebサーバの可用性セットとSQLサーバの可用性セットを作成しました。この可用性セットを作成したことによって、障害ドメインと更新ドメインが分散されます。その為、どちらかの障害ドメインで障害が起きたり、更新ドメインでメンテナンスを行われても、どちらかのAzureホストは利用可能です。

また、Azure SRLを満たすためには同一の可用性セットに2つ以上のAzure ホストが必要です。

For all Virtual Machines that have two or more instances deployed in the same Availability Set, we guarantee you will have Virtual Machine
Connectivity to at least one instance at least 99.95% of the time.

因みに、可用性セットを構成できるのは仮想マシン作成時のみですので注意が必要です。

可用性セット図3

また、可用性セットは必ず同一のデータセンター内で構成される必要があります。データセンターを跨ぐ可用性セットを構成することはできません。

参考

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