サイオステクノロジーの佐々木です。
7/25、7/26日に行われたweb3.0のカンファレンスwebXに参加してきました。
このイベントは世界中からweb2.0、web3.0のプロジェクトや有識者、行政機関、開発者を集めたカンファレンスになっていました。
開催されていたセッションは英語セッションも多いのですが、同時翻訳機というものが配布されており、英語セッションでも日本語で聞くことができるというのも面白い取り組みでした。(とはいえそのままの英語で内容理解できるに越したことはないので英語でできるようになりたい。。。)
登壇者の中には2ちゃんねるの創業者ひろゆきさんや、イエール大学の成田先生、国産パブリックチェーンのファウンダー渡辺さんなどさまざまな著名人も登壇されるイベントでした。
セッションの内容
日本のセッション内容は以下のようなものがありました
- ステーブルコインについて
- メタバース、web3.0の企業の事例紹介
- 行政機関の取り組み
- 暗号資産の法規制について
- ジェネレーティブAI
特に多かったのはステーブルコインについての話題でした。
ステーブルコインは2023年6月資金決済法の改定に伴いステーブルコインの入門的な内容から、これを今後どのように使用していくかという議論がなされていました。 https://www.fsa.go.jp/common/diet/208/03/setsumei.pdf
事例紹介ではIPホルダーの方や日本の大手企業の方がどのような事業展開をしていくか、実際に事業を行いどのような反響があったのか、今後web3業界とどのように関わっていくかという議論がなされていました。
全体を通して日本で大きなテーマになっていたのが、マスアダプションというキーワードでした。 これは私もweb3の開発を行っている中で課題に感じている点なのですが、課題として以下のようなものが挙げられていました。
- UXが悪い問題(トランザクションの取り込み量やガス代)
- 秘密鍵の管理や署名という技術者以外へのハードルの高さ
- 投機的なものがかなり先行してしまっていてバズワード的にはやってしまい本質が失われている
- インターオペラビリティが確立されていない
このような問題をどのように解決していくかという糸口ははっきりとは示されていませんでしたが、技術的な視点での解決法や、これらユーザビリティの悪さをコンテンツ力で超えていく事業者の見解など様々なアプローチが見れて非常に面白かったです。
また昨今はやりのChatGPTを筆頭にしたジェネレーティブAIとweb3の関係についてですが、これらはそれぞれ独立したものではなく、最終的にはうまく交わっていく。web3関係の技術者、研究者がAI方面に向かっているが今後web3に関わっていかないわけではないというお話がありました。
セッションの内容(国際ステージ)
- アメリカ当局の暗号資産規制
- NFTプロジェクト
- DAO
- ZKP
- インターオペラビリティ
こちらは私が聴講したセッションになります。
国際ステージでも法規制の話やNFTを使用した事例の話は多くありましたが、一方で日本と異なる点は自律・分散というところのセッションは国際ステージ特有だったかと思います。
DAO形成を行う際にどのようなポイントがあるのか、課題やむずかしさといったテーマのセッションがあり、私も興味深かったです。またNFTプロジェクトについてもNFTをファントークンとして利用し、NFTをブランディングすることによって製品の熱心な顧客を見つける手がかりとして利用しているといった事例が紹介されていました。
全体を通して
本イベント参加を通して普段情報をあまり追っていない規制の話やAIとの関わりのさわりの部分を知れたのはとてもよい機会となりました。
久しぶりのオフラインイベントということもありましたが、このようなイベントは普段自分がキャッチアップしていない情報も取得できたり、自分のモチベーションを上げることができたりとイベントに参加するメリットを最大限受けることができたかと思います。
また私が個人的に好きなスポンサー企業の出展ブースでは自分の知らないサービスやブースにいるエンジニアと少し話をして意見交換をすることもできとても良い刺激になりました。
最後に余談ですが、OpenAIのサム氏が行っている暗号通貨のプロジェクトであるworld coinというものがあるのですが、orbという機械で虹彩認証をするとworld coinがもらえます。
orbはいろんなところにあるのですが、なかなか予約できず虹彩認証できずにいたのですが、なんとWebXの会場にあると聞きつけ虹彩認証することができとてもハッピーです!