Azure Spring Apps でJava アプリケーション開発(Visual Studio Code使用)

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こんにちは。サイオステクノロジーの木村です。
今回は、Azure Spring Apps でJava アプリケーション開発ということで、Visual Studio Code を使用してJavaアプリケーションを作成し、Azure Spring Apps 上にデプロイして実行する方法をご紹介します。

Azure Spring Appsとは

Microsoft Azure 上で実行されるSpring Bootアプリケーションのためのマネージドサービス。
Springフレームワークの機能とAzureのスケーラビリティ、セキュリティ、モニタリングなどの利点が組み合わされており、クラウドでのアプリケーション開発とデプロイメントをシンプルかつ効率的にできます。

事前準備

JDK

開発環境にJDK(バージョン11以降)をインストールしておきます。
(当記事の検証で使用したバージョン:Microsoft Build of OpenJDK のOpenJDK 17)
インストール後、JAVA_HOME 環境変数を JDK のインストール場所に設定しておきます。

Maven

開発環境に Apache Maven(バージョン3以降)をインストールしておきます。
(当記事の検証で使用したバージョン:Apache Maven 3.8.2)

Visual Studio Code 拡張機能

Visual Studio Code に以下の拡張機能が入っていない場合はインストールしておきます。

  • Extension Pack for Java
  • Azure Spring Apps

サンプルアプリの準備

Spring Boot のサンプルアプリをダウンロードし、デバッグとビルドを行います。

サンプルアプリのダウンロード

1. 以下のURLにアクセスします。
  https://start.spring.io/

2. 画像のように入力します。「ADD DEPENDENCIES」をクリックし、「Spring Web」を選択します。「GENERATE」をクリックすると、サンプルアプリがダウンロードできますので、解凍して任意のフォルダに配置しておきます。

実装とデバッグ

Visual Studio Code にてサンプルアプリを開き、実装とデバッグを行います。

1. Visual Studio Code を起動して「開く」をクリックし、上記でサンプルアプリを配置したフォルダを指定して開きます。


2. src/main/java/com/example/demo/ を右クリックして「新しいファイル」を選択し、HelloController.java を追加します。


3. HelloController.java を以下のように実装します。

package com.example.demo;

import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;

@RestController
public class HelloController {
    @GetMapping("/")
    public String index() {
        return "Greetings from Spring Boot!";
    }   
}

4. 「実行」-「デバッグの開始」をクリックします。

5. ターミナル にて起動されたことを確認します。

6. ブラウザにて「http://localhost:8080/」にアクセスします。

ビルド

サンプルアプリをビルドします。

1. Visual Studio Code のターミナル にて、以下のコマンドを実行します。

mvn clean package



2. target フォルダ配下に jar が作成されます。

以上でサンプルアプリの準備は完了です。以降の手順でこのアプリケーションを Azure Spring Apps にデプロイします。

Azure Spring Apps 作成

1. ブラウザにて、Azureポータル(https://portal.azure.com/)にサインインします。

2. メニューより「リソースの作成」をクリックします。

3. 検索欄に「Azure Spring Apps」と入力し、Enterを押下します。

4. 「Azure Spring Apps」をクリックします。

5. 「作成」をクリックします。

6. 任意の値を選択・入力し「次:Application Insights」をクリックします。

7. Application Insights を利用する場合は「Application Insights を有効にする」にチェックします。利用しない場合はチェックを外します。「確認と作成」をクリックします。

8. 「作成」をクリックします。

9. 「デプロイが完了しました」と表示されれば作成完了です。

アプリの作成とデプロイ

サンプルアプリを Azure Spring Apps へデプロイします。

1. Visual Studio Code にて、メニューバーより「Azure」をクリックします。

2. 「Sign in to Azure…」をクリックします。

3. ブラウザにて、Microsoft Azureへのサインイン画面が表示されますので、サインインします。

4. サインインが完了すると、サブスクリプションが表示されますので、【Azure Spring Apps 作成】の手順6.で、Azure Spring Appsを作成したサブスクリプション をクリックして展開します。

5. 「Spring Apps」をクリックして展開すると、【Azure Spring Apps 作成】の手順で作成したものが表示されますので、右クリックして「Create App」を選択します。

6. 任意のアプリ名称を入力し、Enterを押下します。

7. Java 17 を選択します。

8. アプリが作成されます。

9. 作成されたアプリを右クリックして「Deploy」を選択します。

10. 【サンプルアプリの準備】の ビルド の手順で作成した jar を選択します。

11. デプロイが成功すると以下のようなエンポイントにアクセスする旨のメッセージが表示されますので「Access public endpoint」をクリックします。

12. エンドポイントがない場合は以下のようなエンドポイントを作成する旨のメッセージが表示れますので「Yes」をクリックします。

13. ブラウザが立ち上がり、アプリの動作を確認することができます。

※ アプリを右クリックして「Access Public Endpoint」を選択することによりアクセスすることもできます。

以上でデプロイは完了です。

このように Azure Spring Apps では、実行環境を自身で作成することなく、簡単にアプリケーションをデプロイして動かすことができます。
皆さんも是非お試しください。

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About 木村 29 Articles
Azureなどのクラウドでの稼働を主としたアプリケーション開発を行なっています。
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