Microsoft による GitHub 買収はクラウド戦争にどう影響するか

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Microsoft 社は今日、75 億ドル(約 8,200 億円)相当で GitHub を買収することを発表した。GitHub は 8,000 万件に上るソース コード リポジトリーをホスティングし、3,000 万人近い世界中のソフトウェア開発者に利用されている。GitHub は、今日、ソフトウェア(開発)組織が使用するいちばん重要なツールのひとつだ。

Amazon、Google、Microsoft など、業界をリードするクラウド インフラ プラットフォームが成熟するに従って、大多数のユース ケースにとっては、おそらくどれも機能的に同等になっていくだろう。将来、ほとんどのアプリケーションはデプロイするのに Amazon を使おうが、Google なり Microsoft なりを使おうが、大した違いはなくなると思われる。そうなったら、プラットフォームを差別化する要因は、マルチリージョンのデータベースやサーバーレス アプリケーションのサポートといったような機能的な性能ではなく、使いやすさ、標準状態での体験(out-of-the-box experience)、価格、パフォーマンスといったものへと重点がシフトしていくだろう。

機能的に同等なクラウド プラットフォームが大体同じ価格で並んでいるとしたら、いちばんシンプルなものが勝つだろう。だから、「使いやすいこと」と「標準状態の(ユーザーおよび開発者)体験」は重要な差別化要因になると思われる。

ここにピッタリとはまるのが、Microsoft の GitHub 買収だ。Microsoft は十中八九、自社のクラウド サービスを GitHub と統合するだろう。各コード リポジトリーには、Microsoft クラウド上でプロジェクトを簡単にテスト、デプロイ、実行できるボタンが設けられるだろう。Microsoft Azure と GitHub を深い部分までシームレスに統合すれば、結果として、Microsoft のクラウドは「より簡単に使える」と認知されることになり得る。そして、ほかに重要な差別化要因がなければ、使いやすさが普及を促進することになる。

僕に言わせてもらうなら、Microsoft の CEO、サティア・ナデラ(Satya Nadella)は GitHub の買収によって天才的な一手を指した。クラウド戦争が成熟期に入り、今回の買収がどれだけ価値のあるものだったのか僕たちが理解するまでには、あと 10 年かかるかもしれない。でも、10 年後から見たら、75 億ドルなんて、はした金だろう。

Microsoft が GitHub にとっていいスチュワード(支配人、事務長)であるのは間違いないと思うが、僕個人としては GitHub が独立したままでいてくれた方がよかった。僕は、Amazon と Google がこれからそれぞれ、独自 GitHub の開発を加速するのではないかと見ている。独立した単独の GitHub なら、ソフトウェア プロジェクト間、開発者間の共同作業を最大限に行えたことだろう。それも、オープンソース関係は、なおさらだ。いくつもの競合する GitHub ができたら、きっと何らかの「摩擦」が生じてくるだろう。

僕はこれまでの年月で GitHub の共同創設者、クリス ワンストラス(Chris Wanstrath)とやりとりする機会が何度かあった。彼も今回の買収には喜んでいることだろう。買収によって GitHub は安定し、方向性が得られる。9 か月にわたる CEO 探しも終わるし、社員にとっても出資者にとっても素晴らしい結果となった。クリス、世界最大のソフトウェア共同作業プラットフォームの構築、おめでとう。そして、何百万人ものオープンソース開発者にフリーのツールを与えてくれて、ありがとう。

 

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