こんにちは、サイオステクノロジーの小川です。
今回はID同期しているアカウントのOffice365ポータルで表示される言語の設定方法を紹介します。
Office365ポータルの表示言語が変更できない!?
Azure ADやOffice365上で作成したものについてはOffice365上でポータルの言語表示を自身で変更することが可能です。
以下図のOffice365ポータルより、「設定」 > 言語とタイムゾーンの「お使いの言語を変更してください」> 「表示言語の変更」の順に選択すると、言語設定画面でOffice365ポータルの表示言語を設定します。
しかしID同期しているアカウントでは、自身で変更することができません。
上記の図の通りID同期されているアカウントは「組織によって管理されています。」と表示され、表示言語の変更を選択できないようになっています。
そのため、ID同期しているアカウントはADの表示言語属性で言語コードを設定し同期する必要があります。
以下で設定方法を確認していきます。
Office365ポータルの表示言語を設定してみる
まず源泉となるActive Directoryの対象アカウントの属性エディターを開きます。
priferredLanguage の値を表示する言語コードを設定します。今回は日本語(ja-JP)を設定します。
Azure AD Connectでアカウント同期を実行します。
連携したアカウントでOffice365ポータルにログインします。
ポータルの表示言語が指定した言語コードの言語で表示されます。
元々の日本語なので、ほんとに適用されているかわからないですね😅。
他の言語を設定して確認してみます。
アカウントにそれぞれ、日本語、英語、イタリア語の言語コードを設定し、同期をを実行します。
Office365アカウントに連携されているアカウントとpreferredLanguageの属性は以下の通りです。
PS C:\Users\Administrator> Get-MsolUser -UserPrincipalName testuser001@xxx.xxx.com | select UserPrincipalName,PreferredLanguage UserPrincipalName PreferredLanguage ----------------- ----------------- testuser001@xxx.xxx.com ja-JP PS C:\Users\Administrator> Get-MsolUser -UserPrincipalName testuser002@xxx.xxx.com | select UserPrincipalName,PreferredLanguage UserPrincipalName PreferredLanguage ----------------- ----------------- testuser002@xxx.xxx.com en-US PS C:\Users\Administrator> Get-MsolUser -UserPrincipalName testuser003@xxx.xxx.com | select UserPrincipalName,PreferredLanguage UserPrincipalName PreferredLanguage ----------------- ----------------- testuser003@xxx.xxx.com it-IT
testuser002でログインします。
Office365ポータルの表示言語が英語になっています。
testuser003でログインします。
イタリア語全く分からないですが、それっぽい言語で表示されていますね。
まとめ
クラウド上で作成したアカウントについては自身でOffice365ポータルの表示言語を変更することが可能です。
しかし、ID同期をしているアカウントのOffice365ポータルの表示言語を指定するには、Active DirectoryのpreferredLanguage属性で言語コードを設定し、同期を実行する必要があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。