UX デザインツール俯瞰

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こんにちは、サイオステクノロジーの馬場です。

私は、いくつかの新しい製品やサービスの、いわゆる UX デザインに携わってきました。

その間、特にこの 10 年ほどで「デザイン」に期待される守備範囲は急速に広がって来ており、
それに伴って、デザインについての様々な考え方や方法論が提唱されて来たように思います。

それらの方法論は多種多様で使いどころが難しいのですが、
それでも、とらえどころの無い課題に立ち向かうための拠り所として、
ともかく部分的にでも頼らざるを得ない状況です。

必要に迫られて「つまみ食い」的に使って来た、というのが正直なところですが、
つまみ食いだからこそ広く浅く俯瞰できる、という部分もあるかもしれません。

この記事では、 UX デザインのいくつかのツールについて「つまみ食い」的に紹介します。

UX 5 階層モデル (5S)

まずは「UX 5 階層モデル」です。

  1. Strategy
    • コンセプト, ユーザーリサーチ
  2. Scope
    • 要件, コンテンツ
  3. Structure
    • 画面フロー
  4. Skelton
    • ワイヤーフレーム
  5. Surface
    • ビジュアルデザイン

…という 5 階層で UX を具体化していきましょう、という考え方です。

Strategy が最も深層 (土台) にあって、その上に順々に積み重ねていって、
Surface が最も表層である … ということで氷山に例えられます ( UX Iceberg ) 。

続けて、この 5 階層の中でも特に抽象度の高い Strategy, Scope あたりのツールを紹介します。

 

〇〇マップ

エクスペリエンスマップ Experience Map

エクスペリエンスマップは、
課題とする状況にまつわる、「一般的な人」の「一般的な体験」を理解するためのツールであり、
特定の製品やサービスに囚われません。

 

カスタマージャーニーマップ Customer Journey Map

カスタマージャーニーマップは、
エクスペリエンスマップのサブセットであり、
「特定のユーザー(ペルソナ)」が「特定のサービス・製品を体験すること」に焦点を当てます。

 

サービスブループリント Service Blueprint

サービスブループリントは、
カスタマージャーニーマップと対をなすツールであり、
ジャーニーに登場する製品・サービスに焦点を当てます。

 

ユーザーストーリーマップ User Story Map

ユーザーストーリーマップは、
アジャイル開発で用いられるツールであり、
ユーザーストーリーに沿って、製品・サービスのリリース計画を立てるのに使われます。

 

〇〇キャンバス

ビジネスモデルキャンバス Business Model Canvas

ビジネスモデルキャンバスは、
現状のビジネスを構成する 9 つの要素の相関関係から、
現状の (収益, コスト) の (源泉, 流れ) を診断するためのツールです。

 

リーンキャンバス Lean Canvas

リーンキャンバスは、
スタートアップ用のビジネスモデルキャンバスであり、
現状ではなく仮説ベースで要素を埋めていきます。

 

バリュープロポジションキャンバス Value Proposition Canvas

バリュープロポジションキャンバスは、
ビジネスモデルキャンバスの一部 (バリュー ⇔ カスタマー) を切り出したものです。

 

◯◯モデル

メンタルモデル Mental Model

メンタルモデルは、
人が、物事の仕組みを、心の中でどう捉えているかを表現したものであり、
人(ペルソナ)によって違う可能性があります。

 

概念モデル Conceptual Model

概念モデルは、
システムが、 UI を通じて利用者に対して提示する、より具体的なモデルであり、
これが利用者のメンタルモデルに近ければ、使いやすいと感じられます。

 

まとめ (俯瞰)

ユーザー ⇔ サービス

いずれも、ユーザー ⇔ サービスのマッチングを重視しています。

  • 「カスタマージャーニーマップ」を実現するための「サービスブループリント」。
  • 「カスタマー」のペインを減らしゲインを増やすための「バリュー」プロポジション。
  • ユーザーの「メンタルモデル」に寄り添った UI の「概念モデル」。

 

共同作業のためのもの

いずれも、抽象的な課題を、複数人で可視化していくためのツールとなっています。
とくに、〇〇マップや〇〇キャンバスは、誰でもすぐに始められるくらいシンプルで、
やれば、とにかく成果物が残ります。

 

続く…

「つまみ食い」という名の試行錯誤は、まだまだ続きそうです。

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