[CNDT2020]CloudNative Days Tokyo 2020登壇レポート

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お疲れ様です。新卒の野口です。

今回、デモの検証を担当させていただいた、CDNT2020での登壇が無事終了しましたので、こちらに登壇の様子をまとめさせていただきたいと思います。

CloudNative Days Tokyo 2020

CloudNative Daysは国大最大級のクラウドネイティブに関するコミュニティ・テックイベントです。例年は日本各地でイベントが開催されていましたが、今年はあえなくオンラインでの開催となりました。当日は、TrackAからTrackFまでの6部屋が用意され、参加者はそれぞれ自由に各セッションを公聴することができました。例年のイベントでは人気のセッションは部屋に人が入りきらず見れないこともあると聞いていたのですが、オンラインですので参加人数を気にせずに閲覧することができました。

登壇の様子

一日目の最初から弊社の槌野のセッションでした。

「くま(Kuma)でメッシュなマイクロサービス」ということで、Kong社が提供するサービスメッシュKumaの最速レビューです。弊社はSIOS Blinkというサブスクリプション型のビジネス支援するプラットフォームを提供しています。SIOS Blinkはクラウドネイティブな思想の元開発されているのですが、今後のお客様の増加や機能追加によりシステムが複雑化してしまうのではないかという懸念があります。

そこで、ネットワークを管理し監視や障害復旧に関しても力を入れていこうという考えのもと、サービスメッシュを導入しようと検討しました。

 

 

弊社の事例だけではなく様々な企業においても、近年マイクロサービスが求められています。

クラウドネイティブな考えが広まったことにより、マイクロサービスを展開することは比較的簡単に行えるようになりましたが、一方でそれらは複雑化・多階層化してしまい、管理が難しくなってしまいます。

そこで、マイクロサービスのネットワーク部分を切り分け管理するサービスメッシュが必要となってきます。

マイクロサービスは様々なソフトウェアが提供されていますが、そのなかでも今回は、最近CNCFに寄贈されたサービスメッシュKumaについて取り上げレビューが行われました。

KumaはKong社が開発するオープンソースのサービスメッシュであり、プラットフォームに依存せずにサービスメッシュを運用できる点が大きな特徴となっています。KongMesh 1.0(Kumaのエンタープライズ版製品)もアナウンスされ、これから認知度も高くなることが予想されるため、今回レビューを行いました。

Kumaはkuma-dpとkuma-cpの二つのアーキテクチャに大別されます。kuma-dpで、はそれぞれのマイクロサービスに対してEnvoyProxyをサイドカーとして挿入しており、サービス間の通信はEnvoyProxyのgRPCストリーミングで賄われることになります。kuma-cpはkuma-dpを制御し、それらを監視する役目を担っています。開発者はkuma-cpに対してRESTful APIやKubernetesのCRDsを用いてポリシーの適用を行うことで、マイクロサービスのネットワークを管理します。

また、APIゲートウェイのKongとの共存についても紹介されていました。KumaとKongを一緒に用いることで、外部ネットワークと内部ネットワークも切り分けて考えることができ、さらにマイクロサービスの複雑さが緩和するのではないかと考えられます。

デモでは、Kubernates環境でのKumaとKongを用いたマイクロサービスの構築及びそれらの監視・可視化が行われました。メトリクス/トレース/各種ログを一括してGrafanaで可視化することができ、開発者は個々のネットワーク構成を気にすることなくサービスの開発に専念することができます。

残念ながらリアルタイムでは行えませんでしたが、個人的には自分が作業したものがお披露目されるのを目の当たりにしてとてもうれしく思いました。

さいごに

以上、CNDT2020の登壇レポートでした。入社してすぐ、こんなに大きなイベントのお手伝いができるとは思っていなかったのですごくやりがいがあり楽しかったです。

今回の発表内容は今後SOY倶楽部勉強会でも登壇させていただく予定なので、ご興味ある方はご参加いただけますと幸いです。

では、また。

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