Microsoft Ignite 2019レポート 〜 【その他】Ignite総括 〜

こんにちは、サイオステクノロジー技術部 武井です。私は、マイクロソフトが実施しているテクニカルカンファレンス「Ignite」に参加するためにフロリダのオーランドということろに来ております。

一通り無事にIgniteのセッションが終わりました。忘れないうちに帰国の飛行機の中で、今回のIgniteを「ワタシ的に」総括してみたいと思います。ワタクシの所感も多分に含まれているので悪しからず(^^;;

今回のIgniteでは、「マルチクラウド」「業務自動化」「ゼロトラスト」「ノーコードプラットフォーム」の4つのテーマが大きなポイントだと感じました。以降、それぞれご説明したいと思います。

マルチクラウド

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これは、やはりAzure Arcの登場がマルチクラウド化の推進を意味しています。Azure Arcによって、Azure、オンプレミス、他クラウドベンダーのリソースを統合的に管理できるようになり、パッチやアップデートの適用、セキュリティポリシーの管理などが、それが適用されるリソースの場所によらず、集中管理することが可能です。Kurbernetsクラスターも統合管理の対象ですので、開発したアプリケーションをコンテナ化してしまえば、オンプレミスやクラウドベンダー間の境界を超えて配置可能です。こちらもAzure Arcの大きな特徴であり、今まで敷居の高かったマルチクラウド環境の構築をより容易なものにしていると言えます。

さらにアプリケーションのみならず、Azure Arcではデータベースもマルチクラウド化の対象とすることができ、離れた場所にあるデータベース間でレプリケーション、パッチやアップデートの適用が可能です。

つい先日に発生したAWSの障害の件もありますし、Azureだって100%安全確実という保証はもちろんありません。今後、よりますますマルチクラウド化のニーズは高まってくるものだと思います。Azure Arcの登場により、マイクロソフトはこの分野をますますリードしていくのではないでしょうか?

業務自動化

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Vision KeyNoteでのPower Automateの発表により、ついにマイクロソフトもRPAに参入することが明らかになりました。これは衝撃的なニュースであるとともに業界を揺るがす大きな出来事と思います。

マイクロソフトのRPA参入の核となる製品となるPower Automateが他の製品と大きく異なるのは、Azureはもちろん、Azure以外の色々な機能やデータストアと連携が可能ということです。

例えば、同じくVision KeyNoteで発表されたPower Virtual Agentを使ってチャットボットを作成し、そのチャットボットからの発話をトリガーにしてPower Automateのシナリオを起動するということも可能となっています。

チャットボットを起動して「今月末に更新が必要な契約をリストアップして」と発話して、その契約がまとまったExcelをメールやTeamsに送るなんてことがノンコーティングで可能です。その他、今、隆盛を極めているPower Appsとの連携も考えられます。可能性は無限大です!!

RPAの導入で一番障壁となるのは他サービスとのデータ連携です。Power AutomateはMicrosoft FlowというサービスにRPAの機能が追加されたものです。もともとFlowにはOffice365や各種データベースなどの様々なコネクタがあり、他サービスに接続してデータを取得するという作業が他RPA製品と比べて非常に簡単に実現が可能です。一つでもマイクロソフト製品にすると、他の製品もマイクロソフト製品にした方がシームレスな連携ができるので、Power Automateを導入すると、今まで以上にズブズブとマイクロソフト沼に楽しくハマっていくこと間違いなしです(^^;;

Power Automateは、この特性により他のRPA製品と大きな差別化を実現することが可能となり、マイクロソフトがRPA業界のリーダーになる日も近いと思われます。

ゼロトラスト

ゼロトラストとは、誰も信頼しないというポリシーのもとに行われる認証のことです。一般的に今までのネットワークセキュリティは、VPNという低レイヤーで行っていました。ゼロトラストでは、VPNを排除し、どこからでもアクセスできるようにして、認証が行われるごとに、ユーザーの振る舞いを全てロギング、確認をして、問題がないかを監視します。例えば、同じユーザーで、日本からのIPアドレスでログインした5分後に、シカゴからのログインが確認された場合、そのアクセスは不正であると判断し、認証を失敗とします。

今回のIgniteでもAzure Active Directoryの複数のアップデートがあり、その中の一つであるMFA(MulitFactor Authentication:多要素認証)のライセンス無償化からも、ゼロトラストに関する注目度の高さが伺えます。

ローコードプラットフォーム

ローコードプラットフォームとは、コーディングが全く不要、もしくは最小限のコーディングでアプリケーションを開発する手法を意味します。ノーコードと言わないのは、オリジナルコード追加できるというカスタマイズ性も備えているためです。昨今、企業はアプリケーション開発に潤沢な予算をあてがえないが、その業務は高度化の一途をたどっています。こういった矛盾した状況を解決するのが、ローコードプラットフォームです。オリジナルコードを追加できるので、ユーザーの複雑な要求に答えつつ、工数を削減することが可能です。

昨今、隆盛を極めているPowerAppsの機能強化、Power Automate、Power Virtual Agent登場の背景から感じるに、コーディングレスは、今後大きく進化する分野だと思います。今回のIgniteでは特にPowerAppsのセッションが多くみられました。そういったことからも、コーディングレスに対して、大きな注目が集まっていることを強く感じることができます。今まで開発者だけのものだった業務アプリケーション開発は、PowerApps、Power Automate、Power Virtual Agentの登場により、簡単なものであればエンドユーザーでも可能になります。

もちろん全てが全てコーディングレスというわけではなく、複雑な業務を実現するためには今まで同様アプリケーション開発が必要になり、マイクロソフトもそれを前提としています。例えば、簡単なチャットボットを作成する場合にはPowerApss、複雑なチャットボットを作成する場合にはAzure Bot Service + Bot Frameworkと言った形での使い分けが必要になります。

どんな如何なる技術でもそうですが、PowerAppsやPower Automateを始めとするコーディングレスは何にでも通用する銀の弾丸ではなく、ケースバイケースによる使い分けが必要です。

PowerAppsによるコーディングレスな技術は確かに有用ですが、それで全てが片付くほど、ユーザーの業務は単純ではありません。より複雑な業務には今まで通りフルスクラッチでアプリケーションを開発しAzure App Serviceにデプロイすることが必要ですし、ときにはPowerAppsで9割要件を満たすが、1割足りないところを補うために、PowerAppsからAzure Functionsを呼び出すというようなケースもあるかも知れません。

コーディングレスが加速するからと言って、我々ディベロッパーの仕事がなくなるわけではなく、今まで以上にユーザーの要件を深く理解し、ユーザの業務にマッチしたアーキテクチャ設計、クラウドサービスの選定が必要になり、いわゆるクラウドアーキテクトな立ち位置で働くことが必要になると感じました。なんせAzureにはサービスが多すぎる(^^;;今まで以上にインフラとアプリが融合し、その両方を理解することがエンジニアとして生き残るのに必要になってくると思います。

まとめのまとめ

Buildと比べると、新しい発表も多く、また会場も大きいですし、セッションの数も多かったです。私はpre-dayには出てなかったので5日間の参加でしたが、それでもお腹いっぱい。とても貴重な経験をすることができました。それにしてもユニバーサルスタジオ貸し切りはスゴイ、、、。

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あ、補足ですが、テック系イベントで出される食事、いわゆる「カンファレンスメシ」は不評なことが多いですが、Igniteに関してはおいしかったです(^^)

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Swagも豊富でしたね。もらいすぎてスーツケースの重量オーバーが心配でした。

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お気に入りはこれ

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そして生Satya Nadellaを見られなかったのがツライ、、、。来年(も行かせてもらえるならば)は、4時起きだー。

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