こんにちは!技術部のツカサです。
最後になりましたサイバーワールド研究会の第三回になります。
トリを飾るのは日立製作所からお越しいただいた河合様になります。
発表3:DXを加速するための日立の取り組み
発表者
河合 亮 様
株式会社日立製作所
OSSソリューションセンター
センター長
発表レポート
最後は実際にDXへ取組を始めている日立製作所の河合様の発表でした。
DXを推進する部門の設立
社長直結の部門として設立されており、日立グループの様々な部門を跨いで活躍されております。
日立がやったこと・やっていること
DXは新規精鋭のスタートアップ会社ばかりではなく、従来の産業にもできることが多分にあります。
これまでモノ売りをメインとしていた日立もサービスとしての提供に推移しつつあります。
一例としては日立の医療機器保守部門で「検査装置の突然の故障を回避し、より確実なサービスを提供する」というマインドで以下が実現しました。
仕組みとしてはビッグデータ、IoTの組み合わせで実現しておりました。
MRIにセンサを取り付け保守システムに稼働情報を収集、これまで培ってきたデータと統合し故障の予知を行っております。
また、別の例では日立の製造現場で高効率な製造の取組として以下のようなDX化も行われております。
大みか工場で実際に行われている生産モデルになっており、今後更に展開していき最終的には生産システムの販売も行うようです。自社業務を効率した結果そのノウハウやシステムが利益にも繋がるというのはこれ以上ない循環と感じました。
既にこの仕組みは動き始めており、オークマと協創するニュースリリースが発せられております。
DXソリューション 「Lumada」
日立ではこうしたDXの取組や知見をまとめ、「人をつなぐ、知恵をつむぐ」をキーワードにDXソリューションとしてLumadaというサービスを作っていると紹介頂きました。
これまでの実績や自社製品、自社サービスから日立では業種を跨いだ多くの知見を有しております。
- ユースケース650件超
- ソリューションコア70種
各業種の中でそれぞれがDXを行うことは難しく数多くの試行錯誤が必要です。
それには多くの時間とコストがかかり結局PoCで終わってしまうこともしばしば・・
さらに社内データを外に持ち出せない制約が存在する企業もあり、DXの壁になっている企業も・・
Lumadaを利用することによって以下を簡単に実現可能となります。
- 実績のあるソリューションを再利用可能な形でパッケージ化
→カタログから選んですぐに試すことができる - コンテナ技術を適用し、インフラに依存せずソリューションを配置
→PoC環境で開発したソリューションもビジネスのスケールに即対応可能なクラウドで実行
実際に既にDX化を進めており、多様な業種に知見のある日立だからこそのサービスだと感じました。
導入に当たって日立のコンサルタントがユーザ企業の困りごとをヒアリングし、どのLumadaソリューションに適合しているかヒアリングを行ってから利用になるとのことでした。
まとめ
教授、国、民間大企業、それぞれの専門家がそれぞれの視野からDXとサイバーワールドについて語って頂きとても有意義な時間を過ごせました。
絶妙だと思ったのが発表の順番で、学術的な話があり、国としての展望が話され、民間としてDXの取組事例の紹介とストーリー立っており前の発表者の話を霧散させない構成でした。
内容よし、構成よしでしたが告知があまり見当たらず私も勧めがなければ知らないまま終わっていたでしょう。
DXは私のようなイチエンジニアがどうこうできるものではありませんがDXの話が来たときに少しでも理解出来ていたら..と思い参加してみましたが参加して良かったと思います。
万一変なことを書いていたらご指摘ください!出来うる限り早急に直させて頂きますm(_ _)m