こんにちは、サイオステクノロジー技術部武井です。
de:code 2019のセッションレポートをお届けします。
Buildでも、BotFrameworkのことが話題になったり、自分自身もチャットボットのユーザーであるので、この分野に最近、興味津々です。ということで、レポートをしたためました。
本セッションは以下の方にオススメでした。
チャットボットを、これから始める、もしくはある程度始めているけど、モヤモヤとした疑問をざっくり聞きたい!!
セッションの形式は、チョークトーク形式で進み、参加者の疑問にスピーカーが答えていくというものでした。最後にチャットボットの最近の動向に関する説明がありました。
チョークトーク
チョークトークで気になった部分を以下にまとめました。
- FacebookやLineとの連携方法は?→一問一答形式のチャットボットであれば、一旦コードを書けば、ある程度、マルチチャネル(FacebookやLine)可能。
- チャットボットといえば、一問一答のQA対応がよくあるが、他のユースケースは何がよくあるの?→自動受付などが多い。例えば、パソコンが壊れた場合のヘルプデスク窓口のチャットボットによる置き換えで、故障箇所とか型番を受け付けるなど。後は会議室予約とか。XXXさんと3時から会議したいというと、勝手に会議取ってくれるとか。
- チャットボットを導入したことによってどれくらい効率化できたか測れるのか?→KPIはじめは作るが、実際はやってみないとわからない。チャットボット導入すると仕事増えるかもしれない。ボットに質問するとリンクを返してくれるだけでもいい。もともとあるwebフォームを返すだけ。自然言語的な対話はおススメしない。なぜならなかなかそういう対話は続かないから。
- 認証はどのように行うのがセキュアか?→基本的には、通常のWebアプリケーションや、Web APIと同じ。今のバージョンでは、管理画面からの設定のみで、Azure Active Directoryによる認証が実現できる。
チャットボット構築&実践
チャットボットのUX、UIについて語られていました。その中で、いくつか気になったトピックをピックアップします。
ユーザーが質問を入力して、チャットボットが回答を返すまでの間は、わざと間を持たせる方が良いらしいです。瞬時に回答が帰ってくると、人間の思考は止まってしまう傾向にあるそうです。
また、チャットボットの出す回答は簡潔であるべきとのことです。確かにダラダラ長い答えを出されても、読みませんよね。こればメールでも会話でも同じか思います。
フィードバックが取れる仕組みを入れた方がよいそうです。この回答はオッケーとかダメだったとか。
Azure Bot Serviceの製品紹介
Personalizerという機能が目を引きました。ベースの技術はAIでしょうか。正確にレコメンドするためには、万単位のデータがないと厳しいとのことでした。あまり小規模向きではないのかもしれませんね。
LUISやQnAMakerのアップデートもありました。
本セッションで紹介された機能の中にAnalyticsというものがあり、それが目を引きました。
誰がどういう発話を行ったかなどの、ユーザーのアクションの履歴をログしてくれるものです。適用するためには、コードを3行程度追加するのみでオッケーで、ベースのテクノロジーはApplication Insightsとのことでした。