お久しぶりです。SSTDの大村です。今年初めての執筆になります。昨年は日経LinuxにTreasure Dataに関する記事を全5回で執筆させていただきました。関係者各位のご協力の元、無事、完走することができました。ありがとうございます。
TableauとはBIツールなのですが、WEBサーバ上で動くBIツールが多い中、ローカルで手軽にレポートの作成や分析が行えるツールです。
製品の種類は下記の4種類になります。
- Tableau Desktop
- Tableau Server
- Tableau Online
- Tableau Public
上の4つの製品があるのですが、すべての基本となるのはTableau Desktopです。各製品のご紹介は弊社の別のメンバーに任せるとしまして、どの製品を使う場合もまずはDesktopを利用します。有償のアプリケーションなのですが、全機能を無料で試すことができますので、お試しください。
今回はTableau Desktopでグラフの作成方法を紹介いたします。
前準備
お手持ちのWindows環境にTableau Desktopをインストールしてください。(Mac版は6月ごろ出る予定です。)
データの作成
分析を行うデータを取得します。今回は気象庁の気温データを利用します。過去の気象データ・ダウンロードページにアクセスしてください。
続いて、「項目」「期間」を選択し、「CSVファイルをダウンロード」を選択します。
今回は最近一か月の気温と去年の気温、過去30年間の平均気温データをダウンロードしています。
data.csvというファイルがダウンロードされますので、Tableauに取り込める形に成形します。Excelでファイルを開いたら、必要なデータ以外を削除して再びCSVに保存します。
加工前※黄色いセル以外削除する。
加工後
データの読み込み
Tableauを起動してみましょう。左上に「データに接続」というリンクがありますので、クリックします。さまざまな形式のデータに接続できることが確認できるかと思いますが、今回はCSVなので「テキストファイル」を選択します。ローカルのファイルを選択するダイアログが表示されますので、先ほど編集したdata.csvを選択します。文字セットで「OEM」を選択し、OKをクリックします。データとの接続形式の選択ダイアログが出ますので、今回は「すべてのデータをインポートする」を選択します。Tableau用のデータファイルの保存先を指定し、「data#csv (data.csv).tde」を保存します。
データの取り込みが終了すると、下記の画面が表示されます。取り込んだデータをTableauが解析し、ディメンションとメジャーの二種類に分けて、データ型も判断してくれます。問題がある場合は手動で変更することができます。今回は年月日のデータ型を変更します。
年月日の右側の▼をクリックし、「データ型の変更」→「日付」を選択します。
いよいよグラフを表示します。まず、年月日をダブルクリックします。そうすると中央上部の列部分に「年(年月日)」と表示されますので、右側の▼を選択し「日」を選択します。
次に「平均気温(℃)」をダブルクリックすると、最近1か月の気温のグラフが表示されます。
すると、去年の気温の変化と今年の気温の変化を表す2本の線が表示されます。
更にメジャーバリューというところに「平年値(℃)」もドラッグします。そうすると3本の線を持つグラフが表示されます。
去年よりも寒い日が多かったのかな?というグラフになるかと思います。今回は一種類のグラフを作成しましたが、Tableauは様々な切り口でデータを表示してみることができます。今後もTableauの利用方法を中心に紹介していきます。