こんにちは!サイオステクノロジー 佐藤です。
今回は献本頂いた本の紹介をさせて頂きます。
一個人の感想となりますが読了した人間が思ったことを忌憚なく書いて行きますので、本記事を通して手にとってみたいと思って頂ければ幸いです。
提供元
本書籍は技術評論社様からご提供いただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
[改訂2版]Zabbix統合監視徹底活用
※上記リンクはアフィリエイトリンクではございません。
書籍概要
技術評論社様の概要には以下の様に記載されております。
Zabbixの活用方法に焦点をあてた同書名の書籍の改訂版です。
改訂にあたり,Zabbix自体の機能追加への追随,特にスクリーンやダッシュボードの活用といった監視結果データのビジュアル化や,収集したデータの分析,インフラ面で進んでいるDockerなどのコンテナ技術への対応など,利用実態に則した内容のアップデートを行っています。
対象読者
本書の対象としている読者は以下の方々と感じました。
- 以前Zabbixを触ったことがある方
- 別の監視ソフトを利用したことがある方
- 本書を皮切りに不明点は自分で調べることが出来る方
- Zabbixの今を知りたい方
読了した私としては監視を全く知らない方が手に取るには少し早いと感じる内容でした。
私自身JP1やHinemos、Zabbix2.x系までは監視を触って来たこともあり、分かりやすい説明で新機能や周辺技術との連携のイメージを得られました。
書籍目次
次に書籍の目次レベルをご紹介させていただきます。
書きすぎてしまうと著作権の侵害になってしまいますので触りのみのご紹介になってしまうことをご容赦ください。
本書ではPartⅠとPartⅡに大きく別れており、PartⅠでは物理、仮想、クラウド、コンテナ環境での運用基礎知識を紹介
続くPartⅡでは各環境の統合管理を取り扱っております。
特にPartⅡは濃密な内容になっておりますので是非とも読んで頂きたい内容です。
第1章多様化するインフラ環境
多様化したインフラ環境の説明と使い分けについて紹介しております。
第2章物理環境の監視・管理
物理環境にスコープを当て、Zabbixを利用した監視・管理について紹介しております。
第3章仮想環境の監視・管理
仮想環境にスコープを当て、Zabbixを利用した監視・管理について紹介しております。
本章では仮想環境の監視管理について具体例も示されておりました。
第4章クラウド環境の監視・管理
クラウド環境にスコープを当て、Zabbixを利用した監視・管理について紹介しております。
本章ではAWS環境の監視についてより深く記載が乗っておりました。
第5章コンテナ環境の監視・管理
コンテナ環境にスコープを当て、Zabbixを利用した監視・管理について紹介しております。
導入としてコンテナ環境についての特徴や課題についても記載がありますのでこれからコンテナ監視を行いたい方にもおすすめ出来ます。
第6章Zabbixの監視のしくみ
第6章からPartⅡとなっており、より深いZabbixの世界が紹介されております。
Zabbixのアーキテクチャやパフォーマンス、セキュリティや構築自動化等についても紹介されております。
第7章監視の効率性向上
第7章では監視における課題を取り上げた後に解決策の一つである監視の統合化や監視自動化等を取り扱っており、内容も一際濃くなっております。
第8章ログ管理の効率性向上
第8章では監視システムと切っても切れないログについての話題を取扱い、課題定義から解決へのアプローチ方法やFluentdを活用した手法なども紹介されております。
第9章監視データの有効活用
第9章では監視データに対するアクションのHowToや予測統計分析、ElasticSearchと組み合わせる手法等も紹介されております。
第10章監視結果の効果的な可視化
第10章ではZabbix3.4以降改善され続けてきたZabbixのダッシュボード・スクリーン・マップ機能の有効活用方法や外部ツールと連携した可視化についても紹介されております。
第11章通知アクション実行の効率化
第11章では運用コスト緩和に繋がるアラート報知から自動処理を行う処理やアラート通知内容のカスタマイズ/応用方法について紹介されております。
第12章構成情報(インベントリ)管理の自動化
第12章が最後の章となります。
ここでも構成管理における課題を定義し、課題に対する解決策としてホストインベントリ機能を紹介しております。
総評
読了した総評としては冒頭にも書いた通りZabbix 4.0で出来ることが網羅されておりZabbixから数年離れていた身としては進化した内容が良く見え非常に有用な書籍だと感じました。
各章を見ていってもベースは困るであろう問題提議をしてから解決策を紹介する形が取られておりハマりポイントが見えつつも解決策も用意されているので構築イメージがつきやすいものとなっております。
特に6章、7章、10章は私の知らないZabbixを知ることができとても読み物としても面白かったです。
今後はこの書籍で得た知識をアウトプットするためにZabbix4.0で○○をしてみた系の記事を投稿させて頂く予定です。