BIツールの一種であるGoogleサービスのデータスタジオを試したいと思います。
Google データスタジオ とは
Google データスタジオは、データを可視化するダッシュボードツールで、Googleのサービスです。まだベータ版ですが、無料で使用できます。
主な特徴は以下になります。
- 詳細な設定が可能なグラフと表を使用してデータを視覚化できる
- グラフの種類は以下
- 面グラフ
- 棒グラフ
- ブレットグラフ
- 複合グラフ
- 地図
- 円グラフ
- ピボット テーブル
- 散布図とバブルチャート
- スコアカード
- 表
- さまざまなデータソースに簡単に接続できる※コミュニティ コネクタ プログラムからサードパーティ デベロッパーによるコネクタの使用で、ほぼすべての種類のデータへのアクセスが可能
- 接続できるデータソースの種類は以下
- Google BigQuery
- Google Cloud Spanner
- Google Cloud SQL
- MySQL
- PostgreSQL
- CSV ファイルのアップロード
- AdWords
- DoubleClick Campaign Manager
- Firebase(BigQuery 経由)
- Google Cloud Storage
- Google アナリティクス
- Google スプレッドシート
- Search Console
- YouTube アナリティクス
- アトリビューション 360
- データを探索してインサイトを得られる
- ダッシュボードにより、インサイトをチームと共有したり、公開したりできる
- チームとレポートを共同編集できる
- 組み込みのサンプル レポートや独自のカスタム レポート テンプレートを使って、レポート作成プロセスを迅速化できる
詳細は以下をご覧頂ければと思います。
https://support.google.com/datastudio/?hl=ja#topic=6267740
前提動作環境
本記事での動作環境は下記になります。
- Googleアカウント※事前に作成しておきます
- Googleデータスタジオ(ベータ版)※事前にアクセスしてホーム画面を開けるようにしておきます
- 「https://cloud.google.com/data-studio/?hl=ja」中の「Data Studio を起動する」をクリック
- Googleスプレッドシート※事前に作成しておきます。
- アクセスログなどのデータを事前準備ください。本ブログでは、データ例として、自社ブログサイト「https://tech-lab.sios.jp/」のアクセスログで説明します。
ダッシュボードの作成
本ブログでは、準備したアクセスログデータにて、年月別ブログ別のページビューのグラフを作成してみます。
Google データスタジオのホーム画面を表示します。レポートを新規に作成したい場合は、以下画面の赤枠箇所の[+]をクリックします。
以下画面の右下にある[新しいデータソースを作成]をクリックします。
以下画面で、接続データソースの種類を選択します。本ブログでは接続データソースとする[Googleスプレッドシート]をクリックします。
以下画面で、データーソースとして接続とするスプレッドシート名、及び、ワークシート名をクリックします。画面右上にある[接続]をクリックします。
以下の画面では、ディメンションや指標を定義することができます。SQLで考えると、ディメンションは「GROUP BY」にて指定するカラム、指標は集計関数で集計されるカラムに相当します。
年月別のディメンションを作成します。[フィールド]列で、[month_num]を[複製]し、複製した[month_numのコピー]の[タイプ]列で[テキスト]にします。
ページビューの指標を作成します。サイトにアクセスしたユーザーのIDを意味する[td_client_id]にて、[フィールド]列で[td_client_id]を[複製]し、複製した[件数 td_client_id]の[タイプ]列で[数値]にします。
[td_title]と複製した[month_numのコピー]、[件数 td_client_id]以外のフィールドは今回は使用しないので、[フィールド]列で[無効]にします。
ディメンションや指標を定義した後は、画面右上にある[レポートを作成]をクリックします。ポップアップダイアログが表示されますので、ダイアログの[レポートに追加]をクリックします。
以下の画面の上部にあるグラフアイコンの中から、[棒グラフ]のアイコンをクリックし、キャンバス上にドラッグします。画面右側に表示のグラフの設定画面にて、[データ]をクリックします。[ディメンジョン]と[指標]は以下画面のとおりにします。
次は、棒グラフを横表示にするため、画面右側に表示のグラフの設定画面で[スタイル]をクリックします。以下の画面のとおり、[棒グラフ]で[横]をクリックします。キャンバス上には、異なるデータソースで複数のグラフを配置することが可能ですが、今回はグラフ1つだけにして、設定を完了します。
画面右上の[ビュー]をクリックします。
以下の画面のように、ダッシュボード表示されます。
まとめ
Google データスタジオは、簡単に、SQLを書かなくても、グラフでのデータ可視化やダッシュボード作成ができます。
また、今回は取り上げませんでしたが、ダッシュボードを共有し、共有を受けた人がデータの期間を変更したり、フィルタをかけてデータをみることもできます。
定形のグラフによる可視化であれば、レポート作成に手間がかからず、時間をデータ分析に費やすことができそうです。
斎藤@SSTD