はじめに
ども!GitHub Copilot の設定ファイルを夜な夜なこねくり回している龍ちゃんです。Claude Code での経験があるので、この「こねる作業」が後々の開発体験につながると信じて頑張っております。
今回は、GitHub Copilot の「Custom Agents」と「AGENTS.md」という2つの似た名前の機能について解説します。
正直に言うと、僕も最初は混乱していました。というか同じ機能だと思っていました。「agents」で検索しても情報が混在していて、AIに聞いても誤認されることがあります(ChatGPT、Gemini、Perplexity で実際に試しました)。
そんな方のために、この記事では両者の違いを明確にし、どのように使い分けるべきかを説明します。
前回の記事(設定5種を網羅)では概要レベルで触れましたが、今回はその深掘り版です。
検証環境
- 検証日: 2026年1月30日
- 環境: VS Code + Dev Container
- GitHub Copilot: 2026年1月時点の機能
結論(先出し)
最初に結論をお伝えします。
| 名前 | 正体 |
|---|---|
| Custom Agents | GitHub Copilot 専用のフェーズ別作業空間 |
| AGENTS.md | クロスツール互換のオープンフォーマット |
名前が似ているだけで、全く別物です。
Custom Agents とは
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配置場所 | .github/agents/*.agent.md |
| 用途 | 設計/実装/レビューなどフェーズ別に切り替え |
| 呼び出し | ドロップダウンから手動選択 |
| 対応 | GitHub Copilot 専用 |
注: 拡張子は
.agent.mdが公式推奨です。内部的には.mdも認識されますが、明示的に.agent.mdを使用してください。
特徴
- セッションを通じて有効(単発ではない)
- 独立したコンテキストで作業
- YAML Frontmatter で tools / description を定義
僕は Custom Agents を「人格設定」だと思っています。設計者、実装者、レビュアーなどの人格を切り替えて使うイメージですね。
使用例
---
name: design-reviewer
description: 設計レビュー専門
tools: ["read", "search"]
---
あなたは設計レビューの専門家です。
アーキテクチャの整合性をチェックしてください。
AGENTS.md とは
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配置場所 | リポジトリルート or サブディレクトリ |
| 用途 | AI エージェント向けの README |
| 読み込み | Coding Agent 実行時に自動 |
| 対応 | 主要なAIコーディングツール |
対応ツール一覧
AGENTS.md は GitHub Copilot だけのものではありません。以下のツールで共通して使えます。
- GitHub Copilot Coding Agent
- Claude Code(CLAUDE.md も読む)
- OpenAI Codex
- Google Jules / Gemini CLI
- Cursor, VS Code, Zed, Warp
- Aider, Devin, Factory, RooCode など
管理団体
- Linux Foundation / Agentic AI Foundation が管理
- オープンフォーマットとして標準化
- 6万以上のOSSプロジェクトで採用
対応ファイル名
| ファイル名 | 対象ツール |
|---|---|
| AGENTS.md | 標準(全ツール共通) |
| CLAUDE.md | Claude Code |
| GEMINI.md | Gemini CLI |
注意: Copilot Coding Agent はすべて読み込んでマージします。
正直、すべて読むのはやめてほしいですね。複数の AI サービスを導入しているプロジェクトでは、意図しない指示が混ざる可能性があるので気をつけてください。
何を書くべきか
公式ブログでは、以下の6セクションが推奨されています。
| セクション | 内容 |
|---|---|
| コマンド | ビルド、テスト、リントの実行方法 |
| テスト | フレームワーク、書き方のルール |
| プロジェクト構造 | ディレクトリ構成の説明 |
| コードスタイル | 命名規則、良い例/悪い例 |
| Gitワークフロー | ブランチ命名、コミットメッセージ |
| 境界線 | Always / Ask First / Never の3層 |
特に「境界線」が重要です。AI が勝手にやってはいけないこと(Never Do)を明示しておくと、破壊的な操作を防げます。
詳細は公式ブログを参照してください。
比較表
| 項目 | Custom Agents | AGENTS.md |
|---|---|---|
| 配置場所 | .github/agents/ | リポジトリ任意 |
| 適用方法 | 手動選択 | 自動読み込み |
| 互換性 | Copilot専用 | クロスツール |
| ネスト | 不可 | 可能(近い方優先) |
| 用途 | フェーズ別ペルソナ | プロジェクト指示 |
| 管理 | GitHub | Linux Foundation |
AGENTS.md はリポジトリ単位での配置なので、Claude Code の CLAUDE.md みたいな運用ができますね。
AGENTS.md の配置と優先順位
ネスト可能
AGENTS.md はサブディレクトリにも配置できます。
repo/
├── AGENTS.md # リポジトリ全体
├── packages/
│ └── frontend/
│ └── AGENTS.md # frontend 固有(こちらが優先)
優先順位
AGENTS.md 公式サイトによると、近い方が優先されます。
- 編集対象ファイルに最も近い AGENTS.md
- 親ディレクトリの AGENTS.md
- リポジトリルートの AGENTS.md
“the nearest file in the directory tree takes precedence, creating a hierarchical configuration system”
— agents.md
注意: VS Code Issue #271489 で、ネストされた AGENTS.md が無視されるバグが報告されています。理論上は近い方優先ですが、環境によっては動作が異なる可能性があります。これからのアップデート情報は注視していかないといけないです。
どちらを使うべきか
新しい指示を追加したい
│
├─ フェーズ別に切り替えたい?
│ └─ Yes → Custom Agents
│
├─ 他のAIツールでも使いたい?
│ └─ Yes → AGENTS.md
│
└─ Copilot専用でOK、自動適用したい
└─ AGENTS.md(または copilot-instructions.md)
ポイント:
- Custom Agents: 設計モード、実装モード、レビューモードなど「モードの切り替え」に使う
- AGENTS.md: プロジェクト固有の指示(コマンド、テスト方法、境界線など)を書く
よくある誤解
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| AGENTS.md は Custom Agents の設定ファイル | 別物。AGENTS.md はクロスツール互換フォーマット |
| Custom Agents は AGENTS.md を読み込む | Custom Agents は独立したペルソナ定義 |
| AGENTS.md は GitHub Copilot 専用 | 主要なAIコーディングツールで共通利用可能 |
まとめ
| 項目 | Custom Agents | AGENTS.md |
|---|---|---|
| 一言で言うと | フェーズ別の人格設定 | AI向けREADME |
| 対応ツール | Copilot専用 | 主要ツール対応(クロスツール) |
| 適用方法 | 手動選択 | 自動読み込み |
- Custom Agents: フェーズ別の作業空間(Copilot専用、手動選択)
- AGENTS.md: AI向けREADME(クロスツール、自動読み込み)
- 名前が似ているが全く別の概念
- 目的に応じて使い分け、両方併用も可能
参考リンク
公式ドキュメント
- GitHub Docs – Custom Agents Configuration
- AGENTS.md Official Site
- GitHub Blog – How to write a great agents.md
- GitHub Changelog – AGENTS.md Support
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
「agents」という単語で混乱していた方の助けになれば幸いです。両者の違いを理解して、適切に使い分けてください。


