こんにちは、サイオステクノロジーの前田です。コンテナを使用することに皆様どのような思いがありますでしょうか?開発側としては環境が作りやすくなり便利という人や、デプロイが簡易になりビジネス効果が出たという意見はあります。また、良い意見以外にコンテナを使うために運用や設計が複雑になり、学習することが増えて大変になったという方がおられるのではないでしょうか。本記事ではコンテナを利用して楽をすることに注目していきます。その一つとして簡単にMariaDBをデプロイする方法について説明していきます。
コンテナを使用して楽をする方法
Kubernetes環境に簡単にデプロイする形としては主に3つあります。
- カタログやテンプレート等を使用したデプロイ
- Helmチャート等の用意された形を利用するデプロイ
- オペレータを利用したデプロイ
今回はOKDのカタログを利用してMariadbをデプロイしていきます。
楽してMariadbのデプロイ
-
デプロイ環境
- Kubernetes基盤: OKD 4.10
- インフラ基盤: AWS
- クライアント: Windows PowerShell
- DBクライアント: A5
- DB: MariaDB v 10.3
簡易構成図
MariaDBのデプロイ
テンプレートを利用したMariaDBのデプロイを行います。
- プロジェクトの作成
- カタログからDBをデプロイ
- デプロイ確認
- MariaDBの正常動作確認
- 余談 パスワード情報の確認
ローカル端末からのDB接続
OKDにデプロイされたDBに対して、ローカルのクライアント端末から直接は接続できません。しかし、開発時や障害の調査の時にはDBに接続して情報を確認したい場合があります。その時はポートフォワードを設定して接続します。下記にローカルのWindows端末から接続する方法を記載します。
- OCクライアントで接続
- ポートフォワード
- DBクライアント(A5)を利用した接続
最後に
今回のカタログからのデプロイは、主に開発初期や小規模の時に利用するものです。構成が固まった場合は、再利用しやすいHelmチャートを作成しておく形が増えてきています。お客様に提供するにはバージョンアップ等の考慮もできるオペレータで作成することもあります。Kubernetesの難点の一つである利用するための初期学習が大変という点ですが、カタログ機能を利用してみると学習も少しでよく、便利で楽です。このようなところからKubernetesに触れていただき、読んでいただいた方のKubernetesのいろいろな負担が減れば幸いです。