「OSS on Azure 非公式コミュニティ」 ミートアップ潜入レポート

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第4回: コミュニティ駆動で盛り上がる
「OSS on Azure 非公式コミュニティ」 ミートアップ潜入レポート

こんにちは、赤井です。

第4回は、少し路線を変えて、OSS on Azure 非公式コミュニティの第1回ミートアップの現地潜入レポートを、
知る、読む、使う! オープンソースライセンス』 でおなじみの 可知豊さんとともにお送りします。

2016年06月28日、東京・品川にあるマイクロソフトの会議室に、約120名のメンバーが集合して、「OSS on Azure 非公式コミュニティ」の第1回ミートアップが開催されました。
誰でも自由に利用できる「オープンソースソフトウェア」と、マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure」で、何か面白いことをやってみたい/やっているという人たちが、お互いの熱気を感じつつ、グループを活性化させるアイデアを話し合おうというコミュニティイベントです。エンタープライズ向けのITシステムやWebサービスの開発者や、インフラの運用エンジニアなど幅広い人材が集まって、OSSとAzureのこれからについて熱く語り合いました。

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「OSS on Azure 非公式コミュニティ」は、Microsoft Azure上において、OSSの利活用を推進するため、有志によって結成されたビジネス&技術情報コミュニティです。現在のところ、Facebookグループを中心に活動しており、実際にのぞいてみると、テクニカルなネタと、ビジネス情報がいい具合にハイブリッドになっている感じです。

非公式となっていますが、”日本マイクロソフト社(もしくはそこに所属する社員の皆様)にも賛同をいただいている”そうです。また、”Azure 上での OSS 利活用推進にご興味ある方に限らず、クラウドやそれに関連する技術やビジネスに興味があれば、誰でも参加可能なグループ”とのことです。

ちなみに、 この名前は長いので、略称募集中だとか。


AzureやOSSでやってみたいこと

当日のミートアップの様子ですが、まず日本マイクロソフトの品川本社で31階に上がって受付を済ませると、こんな感じになっています。いきなり、「AzureとOSSでやってみたいこと」をポストイットに書く、というお題がありました。写真は、開場直前の様子なので、まだほとんど貼られていませんね。
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それが、イベントが始まるころには、こんな感じに!

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実際に集まった人たちは、こんな感じです。写真を見てもらうと分かりやすいと思いますが、幅広い層の人たちが集まっていました。OSS界隈でよく見かける人たちも結構いましたし、スーツ/ワイシャツな人たちも目立ちました。日本マイクロソフトの社員の方も多く参加されていたようです。

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 電光石火の15分:ライトニングトーク

さて、実際のイベントは、ライトニングトーク大会から始まりました。会議スペースを3つのエリアに分けて、同時並行で進みます。しゃべる内容も、登壇者が近くのホワイトボードに自分で書いて告知するスタイル。さらに、アルコールがふるまわれ、特に乾杯もなしにスタートしたので、かなりユルユルな雰囲気です。
これが、実に会場の熱気を高めました。興味を持ったら、近寄らないと聞こえないのです。おのずとスピーカーとの距離が近くなります。

さらに、そこへ寿司も投入されて、食べながらLTを聞くことに!

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スピーカーのほうも、マイクなしの地声でしゃべるので、少しでも聞いてもらおうと、していきます。熱く語る人、対談形式にする人、ノベルティを配る人、自分も飲みながらしゃべる人。その結果、極めてくだけた雰囲気になって、質問やツッコミも多めになり、密度の濃いコミュニケーションになっていました。

ちなみに、ライトニングトークのラインナップですが、こんな感じでした。

  • Drupal on Azure
  • オレとKUSANAGIとDockerとAzure
  • FreeBSD on Azure
  • 「スプラトゥーン」リアルタイム画像解析ソフトIkaLogの作り方
  • .NETで動くチケット管理ツールのOSS プリザンター
  • あなたはIT技術者? ~コーディング地獄からDrupal天国へ~
  • 修羅の国からやってきた!この先、生きのこるためのOSS Architecture
  • 本日リリース .NET CoreをPHEL on Azureで試す
  • OSSでAzureを監視したいだけの人生だった
  • LINEのBOTをRaspberry Piで作成し、BOTとのやりとりをOpen JTalkで読み上げ、Azure DocumentDBに保存し、Azure App Service上のWebアプリで一覧表示する
  • Seattleで学ぶOSS on Azure 黎明期
  • Vuls for Azure できるかな?
  • エバと元エバがAzure on OSS使いたいと思ったらどうするか
  • Linux on Azureでアンチウィルス

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これらのうち一部の資料には、「OSS on Azure 非公式コミュニティ」のFacebookグループからたどり着くことができます。

フリーディスカッション

後半は、「AzureやOSSでやってみたいこと」をテーマに、ディスカッションが行われました。入場時に書いて貼ってもらったポストイットから、面白そうなモノをピックアップして情報交換をしていきました。

司会進行は、サイオスの黒坂さん。パネリストは、プライム・ストラテジーの津村さん、オープンストリームの高橋さん、pnopの浅見さんです。

非常に濃いディスカッションだったので、ここではキーワードだけご紹介します。

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  • IoTによる農業支援
  • 教育(勉強のお手伝い)
  • 動物を飼いたい
  • AI社員
  • Pythonを使いたい
  • Aurora並みのサービスがほしい
  • Ansible2.1 ARM(Azure Resource Manager)サポート
  • VMware移行
  • Azure MVPになりたい
  • OSSと仲良くなりたい
  • Azureで世界征服

 

コミュニティを盛り上げよう

さて、今回のミートアップに参加して感じたことは、Azure上でのOSSの活用促進が、徐々にコミュニティを中心に盛り上がってきているということです。今回のライトニングトークのように、自分のやっていることや実現しようとしていることを外部に発信することで、そこから、周りの人が刺激を受けて、さらにアウトプットが増えていく。そういう状態が、OSSとAzureの利活用を促進してことになるのでしょう。

そこで重要になってくるのは、アウトプットする人たちです。育ち始めたコミュニティでは、頭ひとつ抜きんでることが比較的容易です。腕に覚えのある人はもちろんのこと、面白いことをやっている人にとっては、今が絶好のチャンスです。
また、こういったコミュニティに参加する機会があまりなかった人にとっても、コミュニケーションを取りやすいと思います。

OSSとAzureを使い倒すことに興味がある人は、まずは、「OSS on Azure 非公式コミュニティ」のFacebookグループに参加してみてはいかがでしょうか。

コミュニティを盛り上げるアイデアを出してくれる人や、運営を手伝ってくれる人も募集しているそうです。また、イベントのほうも、次回8月ごろに予定しているそうです。
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参考リンク

 

著者:
赤井 誠
MKTインターナショナル株式会社
代表取締役 経営学修士 キャリア・デベロプメント・アドバイザー

日本ヒューレット・パッカード株式会社にて、ソフトウェアR&Dとして勤務後、Linux事業担当し、国内大手サーバーベンダーで最下位であったLinuxサーバービジネスを国内首位に押し上げる。また、HP社でのグローバルでのLinux販売実績で1位を獲得。ハイパフォーマンスコンピューティング部門(スパコンビジネス)の担当も兼任。x86 サーバーでのハイパフォーマンスコンピューティングで、サーバーシェア1位を5年連続獲得。その他、Windows Server、VMWare、HP Insight Softwareビジネスのリードも兼任。Windows ビジネスでは、アジアパフィック部門でMVPを獲得。また、VMWareビジネスでは、VMWare社日本法人のThe OEM Partner of the year 2年連続獲得に貢献。『できるRPO MySQL』(インプレス)、『リーダーにカリスマ性はいらない』(KADOKAW/中経) 他、著書多数。

column-a04-010著者:
可知豊
テクニカルライター
豊田高専 電気工学科卒。

小学生のときにスターウォーズを見て以来、SFと映画とコンピュータに目覚めて大人になる。
以前は、パソコンの解説書を書いて収入の大半を得ていた。そのほかに、パソコンのコンサルタントやインストラクター、メーカーでパソコンを設計したり、秋葉原でPCの説明員をしてたこともある。
個人サイト: https://www.catch.jp/

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