マサチューセッツ州が Drupal で Mass.gov をオープン

Drupal の創始者ドリース バイテルト氏のブログを日本語で紹介するコーナーです。

今年の Acquia Engage において、マサチューセッツ州は Drupal 8 で Mass.gov(州の公式サイト)をオープンした僕の基調講演にはマサチューセッツ州 CDO(チーフ デジタル オフィサー)のホリー セント クレア(Holly St. Clair)氏も加わった。氏は、Mass.gov が有権者と州のインタラクションをどうやって高速化、容易化したか、そしてそのインタラクションに意味を持たせ、すばらしいものにしているかについて話してくれた。

Acquia は設立時からマサチューセッツを本拠としていることもあって、Mass.gov の制作チームと共にこの画期的な出来事を祝うのはとても喜ばしいことだった。

州民が中心

今日、有権者の 76% は政府とのやりとりをオンラインで行いたがっている。Drupal に切り替わる前、Mass.gov は有権者を中心に据えた(ユーザー)体験を提供するのに苦労していた。たとえば、ある学生が授業料の補助に関する情報を Mass.gov 上で探そうとしたら、7 つの政府サイトを選び分けてやっと該当する情報が見つかるという具合だった。

mass-gov-before-and-after

住民、事業者、訪問者によりよいサービスを提供するため、Mass.gov チームはデータ駆動型のアプローチをとった。彼らがサイトのデータを分析したところ、コンテンツの 10% がサイトのトラフィックの 89% を占めていることがわかった。これは、Mass.gov 上にあるコンテンツの最大 90% は、余計であるか、古(くて役立たな)いか、邪魔になるだけであることを意味している。デジタル サービス チームはこの知見に基づいて、サイトの構成とコンテンツ戦略においては州民のニーズと関心を優先させるようにした。それから 1 年かけて、Mass.gov のチームは 15 年間使ってきた旧式の CMS サイトを Acquia と Drupal に移した。

Mass.gov チームは再設計プロセスにユーザーテストを組み込んだ。ユーザビリティー、情報設計、アクセシビリティーといった各段階にだ。試験サイトに意見・感想を寄せてもらえるよう、Mass.gov チームは 33 万人を超えるユーザーを招待した。それに加えて、パーキンス視覚障害者学校とパートナー関係を結ぶことで、必要な準拠基準を満たし、意味の通るアクセシビリティー対応ができるようにした。このアプローチによって Mass.gov はシステム ユーザビリティー スケールthe System Usability Scale80.7 のスコアを獲得した。平均とされている値よりも 12 パーセント高い。

スタートからオープンに

Drupal 8 のアーリー アダプターであるマサチューセッツ州は Mass.gov を動かしているコードをオープンソースにすることを決めた。誰でも、Mass.gov を機能させているコードを見たり、問題点を指摘したり、改善案を提示したりすることができる。コードを自分の州のサイトに使うことも可能だ。ユニークな「革新と協力」のモデルはオープンソースに固有なものだが、それをマサチューセッツ州がフル活用しているのを見ると、こちらも意欲が出てくる。もっと多くの政府が同じことをしたらすばらしいだろう。

おめでとう、Mass.gov

新しい Mass.gov は魅力があり、感覚的に使えて、何よりも「すばらしい」の一言に尽きる。Mass.gov、おめでとう!

 

drupalDrupal の詳細については下記をご覧ください!
https://sios.jp/products/it/oss-drupal.html

本ブログは、株式会社アウトソーシングテクノロジーにて翻訳しています。

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