コンフリクトの頻発を乗り越え「報告・連絡・相談」でチームが団結!

自己紹介とインターン参加の理由

自己紹介

公立はこだて未来大学 情報システム科学部 情報アーキテクチャ学科3年の阿部大晟と申します。
大学では主に情報デザインについて学んでおり、現在は数年後の未来で使われるアプリを制作するプロジェクトに携わっています。開発においては、フロントエンド側のUI/UX設計や、チームの進捗管理を担当することが多いです。
趣味はゲームや小説、アニメ鑑賞など日本のサブカルチャー全般です。

サイオスのインターンを選んだ理由

大学での説明会をきっかけに参加を決めました。目的は以下の3点です。

  • 実際の現場で必要な能力の把握と習得
  • AI駆動開発の正しい手法の習得(特に「Claude Code」を使用できる点)
  • 就職活動に向けた実践的な学習

加えて、社員の方々の人柄が良く、「一度お話してみたい」と感じたことも大きな決め手でした。

開発したプロダクト:学習支援アプリ「メタゼロ」

制作物の紹介

私たちAチームが10日間で開発したのは、大学生の「メタ学習時間」をゼロに近づける学習支援アプリ「メタゼロ(MetaZero)」です。
「メタ学習時間」とは、学習を始める前に資料を探したり、勉強のスコープを定めたりする「探す・計画する・管理する」時間を指す私たちの造語です。
メタゼロは複数の大学サイトに分散した課題・試験情報を自動巡回して1枚の日程表に統合し、そこからAIとの対話で「いつ・何を・どれくらい」やるかの学習スケジュールを決定します。メタ学習時間削減により浮いた時間は、アップロードした資料から自動生成される模擬試験や一問一答に充て、学習そのものに集中してもらう狙いがあります。
私たちは13画面と、AR実験機能まで実装しました。

自分の役割

私はフロントエンド側を中心に担当し、UIデザインの方向性も決定しました。
具体的にはタイトル画面や各種ロードマップの作成・UI調整、模擬試験などの画面実装です。
特にこだわったのは科目別ロードマップで、「試験本番までの道のりをハニカム(六角形)で見せ、蜂がその日のセルを移動する」という演出を作り込みました。

成果発表までの道のり

ハッカソン形式で行われ、初日はアイスブレイクやセキュリティ研修がメインでした。その後、ワイヤーフレームを作成してイメージを共有しながら開発を進めました。
開発の軸となったのは、「仕様書を唯一の正とする」こと。仕様書をもとに「実装→レビュー→テスト」のループを回し続ける手法により、非常にスムーズに開発を進めることができました。

チーム開発を通じて気づいたこと、学んだこと

コミュニケーションの大切さとコンフリクトからの学び

開発当初、「ワイヤーフレーム通りに実装すれば大丈夫だろう」と高を括り、大した相談もせず開発を進めていたため、コンフリクト(コードの衝突)が頻発してしまいました。また、途中でフロントエンドとバックエンドで担当を分けた際にも、連携の難しさを実感しました。
そこでチームでの進め方を見直し、「バックエンド1人・フロントエンド2人」の層(レイヤー)で分担し、両方が触るデータの形(API)だけ事前合意した上で、それ以外は「〇〇を直す。影響ある人がいたら教えて」の一報だけで進めるルールに変更しました。これにより承認待ちで手が止まることがなくなり、リモートでも開発スピードを維持できるようになりました。

この経験を通して、「短くても的確に伝わるコミュニケーション」の重要性を痛感しました。チームが連動して動くことで、結果的により良いものが生まれます。コミュニケーションは他人のためだけでなく、「自分のため」でもあるのだと強く感じました。

「1コミット1関心事」とAIを活用した仕組みづくり

開発面では、コミットを「1コミット1関心事」に徹底し、メッセージの型(feat:, fix:など)と理由をGitフックで機械的に検査しました。また、AIエージェントを活用し、コードをレビューする役目と、テストの期待値を決める役目を実装者から切り離しました。「指摘する人と直す人を分ける」「コードを1行も読まずに期待値を先に決める」仕組みにより、期待値が実装に引きずられて甘くなるのを防ぐことができました。

 SIOS Values(チームワークとパッション)の実践

サイオスが掲げる5つの指標のうち、私は特に「チームワーク」と「パッション」を意識しました。常に「チームワークが大事だ」と念頭に置き、環境づくりにも注力したことで、開発そのものも円滑に進むと感じました。
チームメンバーは優秀な方ばかりで、助けられてばかりでした。実装で手が止まった時や意見を求めたい時には必ず丁寧にサポートしてくれました。特に感心したのは、皆さんの物腰が柔らかく、自然と話しやすい環境になっていったことです。笑いながら作業できる和やかさがありつつ、決してたるんでいない、素晴らしい環境でした。
彼らがいなければこのアプリは完成しなかったと思います。

 認識共有の難しさと「ほうれんそう」

開発で一番苦労したのは「認識の共有」です。
人が持つイメージは本人にしか100%理解できません。しかしチーム開発では複数人のイメージをすり合わせる必要があります。
これが想像以上に難しく、きちんと共有できていないと、いつの間にか見当違いの方向へ進んでしまうことが多々ありました。人は間違えるからこそ、見当違いを防ぐ仕組みづくりが必要だと学びました。

また、Claude Codeのような便利で作りやすいAIツールがあるからこそ、一歩立ち止まって考える時間が必要だと痛感しています。私は「これがあったら喜ばれるだろう」と良かれと思って独断で機能を追加実装してしまい、結果として重めのバグを残してしまうという失敗をしました。
便利だからと勢いで進めるのではなく、仲間がいる以上、最低限の共有(ほうれんそう)は絶対に欠かしてはいけないと猛省しました。

最大の学びと、これからの目標

サイオスのインターンシップを通じて「エンジニア」のイメージが大きく変わりました。
最大の収穫は、「エンジニアに一番大切なのはコミュニケーション能力である」と知れたことです。
もともとエンジニアの仕事は、「頭をフル回転させて一人でコードを実装する」という
イメージでした。
しかし実際は、時間の大半は「要件定義」に費やされます。またコードの実装自体も、Claude Codeなどのツールで代行できるケースが今後さらに増えていくからこそ、最終的に差がつくのは人との対話力だと感じました。

私の中で、エンジニアとは「プロジェクトのゴールを達成するために、仲間と話し合い、コミュニケーションを通じて物事を解決していく職業」へと大きく変わりました。
私にとってこのエンジニア像のアップデートは、非常に大きなものでした。

今後の展望

今回のインターンを通じて、今後の自分に向けた明確な目標が2つできました。

1つ目は、英語の学習です。
コミュニケーションツールとして英語ができれば、国境の壁を越えてさまざまな人と円滑に連携が取れると感じたためです。

2つ目は、セキュリティの学習です。
開発速度が劇的に上がるこれからの時代だからこそ、セキュリティを深く理解していれば、より安心して技術を活用できるのではないかと考えています。

これからインターンを受ける後輩へ向けたアドバイスや応援の一言!

サイオスのインターンシップは、オンライン開催でありながら、社員の方々とのコミュニケーションの機会が豊富にあり、非常に有意義な10日間でした。
これからのIT業界で必要なスキルを、確実に学べるインターンだと思います。

今後参加される方は、ぜひ「大いなる熱意」をもって臨んでみてください。必ず素晴らしい経験になるはずです。

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