挨拶
ども!7月は技術ブログ×生成AIというニッチなジャンルでブログを執筆していた龍ちゃんです。Claude Maxプランで本当はコード生成をゴリゴリやらせるべきだけど、7月は登壇資料作成もあったのでブログ×生成AIテーマの執筆が多めでブログが出ちゃいましたね。8月はコード生成のほうもちょこちょこ出す予定です。おかげで投稿開始から3年で200本に届きそうです。
皆さんは技術ブログを書く時、いきなり本文から書き始めていませんか?私も以前はそうだったのですが、書いているうちに「あれ、これも書いたほうがいいかな?」「この構成で大丈夫かな?」と迷いが生じて、気がつくと手が止まってしまうことが多々ありました。
そこで今回は、技術ブログ執筆を効率化する「アウトライン作成術」について詳しく見ていきます。実際に私が検証してきた2つのアプローチ「対話型」と「抽出型」を比較しながら、どちらがあなたに合うかを一緒に考えていきましょう!
なぜアウトラインが技術ブログ執筆の要なのか
まず、そもそもなぜアウトラインを作るといいのでしょうか?
私の経験上、一番大きなメリットは執筆時に迷うことが少なくなる点です。文章を書くのと技術検証するのは、それぞれ使う脳の機能が違うんですよね。執筆中に「これも検証したほうがいいかな?」と考え始めると、思考のスイッチングコストが発生して効率が落ちてしまいます。
さらに、アウトラインを事前に作っておくことで以下のような構造の検証もできます:
- ブログ全体の構成がおかしくないか
- 長すぎるから分割したほうがいいか
- 読者にとって情報に過不足がないか
- SEO観点からブログが長すぎないか
実際、私もアウトラインの段階で「これは長いので内容を削りたいが、SEO的に残すべき内容や分割すべき内容はないか」をClaudeに相談し、必要に応じてシリーズ化することもあります。こうすることで執筆時間だけに注力でき、非常に効率的なんです。
2つのアプローチ:あなたはどっちタイプ?
アウトラインを生成する方法として、私が実践しているのは主に2つのアプローチです。
対話型アプローチ:計画重視で体系的に
- 適用場面: 構想段階・計画重視
- 向いている人: 論理的思考タイプ
これは書く内容があまり決まっていない状態や検証前の段階で有効な方法です。「こんな感じのブログを書きたい」「こういうことを検証しようと思っている」ということをClaudeに伝えて、一緒にアウトラインを作っていきます。
この方法のいいところは、対話しながら自分の考えを整理できる点ですね。ブログ制作の初期段階、特に検証前であれば、構想の整理ができるというメリットがあります。
プロンプトサンプル:
技術記事のテーマ:React Hooks入門
想定読者:React初心者(JavaScript基礎は理解済み)
記事の目的:useStateとuseEffectを実際に使えるようになってもらう
読者が理解しやすい論理的な流れで大項目を5個程度生成してください。
各項目では何を説明すべきかも含めて提案してください。

※実際のプロンプトはもっとざっくりとした投げかけから始まることが多いです。詳細なやり取りはこちらで確認できます。
抽出型アプローチ:実体験ベースで独自性重視
- 適用場面: 検証済み内容のブログ化・直感重視
- 向いている人: アイデア発散タイプ
もう一つの方法は、まずざっと書いてしまって、そこからアウトラインを抽出する方法です。これは既に検証した内容をブログにアウトプットするのに適しています。
「こういうことを検証しました」「こんなことをやったんですが、ブログにするならどう構成すればいいですか?」といった感じで、ざっと書いた内容をそのまま入力として与え、そこからアウトラインを抽出してもらいます。
この方法のメリットは、検証内容を全部書いた状態からアウトラインを生成するので、自分の意図した内容と書きたいことが直接検証結果に基づいている点です。
プロンプトサンプル:
以下の自由執筆からアウトラインを抽出してください:
[検証内容や体験談をそのまま入力]
1. 主要ポイントの抽出
2. 論理的な順序での並び替え
3. 技術ブログ用の見出し構成案
4. 各章の想定文字数
読者が理解しやすい構成になるよう調整もお願いします。

※実際のプロンプトはもっと雑な感じです。詳細なやり取りはこちらで確認できます。
最近は音声でブログを書く方法も試しています。音声入力は考えていることを直接文章に反映できるので、おすすめの方法としては、まずざっと話してしまって、検証内容や書こうと思った理由など脳内の情報を全部一旦文章化し、そこからアウトラインを抽出してもらいます。
話した内容には不要な情報や体験談が含まれて冗長になることもありますが、アウトラインでそれらを取捨選択できます。また、「このエピソードは入れたい」といった判断もできるので、話すのが得意な方にとっては、ざっと話した内容からアウトラインを作ってもらう方法が効果的だと思います。
実践例で見る2つの手法の違い
実際に同じテーマで両方の手法を試してみたので、その違いを比較してみましょう。
対話型で作成したアウトライン例
テーマ: Claude×技術ブログ構成編
## 導入:なぜアウトライン設計が技術ブログの成否を分けるのか
- 技術記事でよくある3つの失敗パターン
- アウトライン設計で解決できること
- 本記事で学べる2つのアプローチ
## 2つのアウトライン生成手法
### 【手法1】対話型アプローチ
- 特徴:Claudeと段階的に構造を組み立て
- 向いている人:計画重視、論理的思考タイプ
### 【手法2】執筆先行アプローチ
- 特徴:先に自由執筆→後からアウトライン抽出
- 向いている人:直感重視、アイデア発散タイプ
## 読者レベル別の調整ポイント
### 初心者向けの場合
- 前提知識の明示:何を知っていることを前提にするか
- 用語解説の配置:どのタイミングで説明するか
### それ以外(中級者以上)の場合
- 前提知識は省略:基本的な説明は最小限に
- 応用例・実践例重視:より実務的な内容を
特徴: 体系的で教育的、読者視点重視、チェック機能付き
抽出型で作成したアウトライン例
元素材: 音声入力による自由執筆(今回提供いただいた内容ベース)
## はじめに
- 技術ブログ執筆でアウトライン作成が重要な理由
- 執筆時の迷いを削減し、構造検証を可能にするメリット
- 2つのアプローチの概要紹介
## アウトライン作成の2つのアプローチ
### 対話型アプローチ
- 適用場面:構想段階・計画重視
- 向いている人:論理的思考タイプ
- 手順:Claudeと段階的に構造を組み立て
### 抽出型アプローチ
- 適用場面:検証済み内容のブログ化・直感重視
- 向いている人:アイデア発散タイプ
- 手順:自由執筆 → アウトライン抽出 → 再構成
## 実践例による2つの手法の比較
- 対話型で作成したアウトライン例
- 抽出型で作成したアウトライン例
- 2つの手法の違い(比較表付き)
## アウトライン活用のコツ
- 手法の使い分け指針
- 品質向上のチェックポイント
特徴: 実体験ベース、具体的で実践的、独自性が高い
どちらを選ぶべき?手法の比較
項目 | 対話型 | 抽出型 |
---|---|---|
構造 | 体系的・教育的 | 実践的・比較重視 |
向いている人 | 計画重視・初心者 | 効率重視・経験者 |
作成時間 | 計画長・執筆短 | 計画短・修正長 |
文字数目安 | 3000-4000字 | 2500-3000字 |
独自性 | 汎用性高い | 体験談豊富 |
実際のプロジェクトでどちらを選ぶべきか、迷うところですよね。私の経験では以下のような使い分けをしています:
対話型を選ぶべき場面:
- 新しい分野について書く時
- 体系的な解説記事を作りたい時
- 初心者向けの記事を作る時
抽出型を選ぶべき場面:
- 実験結果をまとめたい時
- 体験談を中心とした記事を作る時
- 音声入力を活用したい時
より効率的なワークフローへの発展
さらに、アウトラインを作ることで、追加で必要な検証内容が見えてきたり、不足部分を早期に発見できたりします。また、今後どういったことを検証すべきかという判断もしやすくなるのも大きなメリットです。
現在私が検証的に取り組んでいるのは、文体抽出も組み合わせた方法です。自分の文体を模倣してもらい、それとアウトライン生成方法を組み合わせています。つまり、話した内容からアウトラインを作り、そのアウトラインと話した内容と文体統一を掛け合わせて、ブログのラフ版を書いてもらうのです。
今後はNotion上で音声入力をして、MCPを使ってClaudeに問い合わせるという方法も考えています。Notionだけで執筆し、その後の修正内容をClaudeから呼び出すことで、執筆時間を大幅に短縮できる予定です。
この辺りの詳細な workflow については、「Notion×MCP×音声認識でブログを3倍速執筆!完全自動化ガイド」で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。
まとめ
今回は技術ブログのアウトライン作成について、2つのアプローチを詳しく見てきました。
- 対話型:計画重視で体系的なアウトライン作成に向いている
- 抽出型:実体験ベースで独自性の高いアウトライン作成に向いている
どちらの手法も、最終的には読者視点での精査が必須ですが、自分のタイプと記事の性質に応じた使い分けが重要ということがわかりました。
実際にブログを書く手間や作成時間を大幅に削減でき、より多くのブログを公開したり検証時間を確保したりできるのがアウトライン作成の大きなメリットです。
皆さんも、ぜひ自分に合った手法でアウトライン作成にチャレンジしてみてください!そのほかにもClaude×技術ブログで情報発信をしています、お楽しみに。