ClaudeでMermaid図作成を自動化!2時間→5分の劇的時短術【Live Editor活用】

ClaudeでMermaid図作成を自動化!2時間→5分の劇的時短術【Live Editor活用】

挨拶

ども!Claudeでブログを書きまくっている龍ちゃんです。最近はClaudeのおかげでブログ執筆のスピードがメキメキと上がってきましたが、一方で作業時間の捻出に苦労している今日この頃です。

今回はClaudeでMermaidの図をサクッと作ってもらう方法について解説していきます。皆さんも技術ブログで「図があったらもっと分かりやすいのに…」と思ったことはありませんか?

なぜMermaidなのか?

技術ブログにおける図解の重要性

技術ブログで図解が重要な理由は明確です。図があるかないかで読者の理解度や説得力が大きく変わります。ビジュアル的な要素があると、コンテンツの分かりやすさが飛躍的に向上するからです。

しかし、図を作るのがとにかく大変です。私もブログを書いた後にFigmaで図を作ることがありますが、2時間くらいかかってしまいます。作るのは楽しいのですが、やはり時間がかかるのがネックです。特にシーケンス図やフローチャートを説明する時は、図があった方が確実に分かりやすいのですが、作成の手間を考えると躊躇してしまいがちです。

Mermaidが解決する課題

そこで登場するのがMermaidです。Mermaidを使うと、以下のようなメリットがあります:

  • コードベースで図を作成:テキストで書けるのでClaudeが得意
  • 短時間で完成:5-10分程度で作成可能
  • 一定の品質を保証:自由度が限定されているため、意図しない結果になりにくい
  • メンテナンスが容易:コードなので後から修正しやすい

この記事で身につくスキル

この記事を読むことで、以下のスキルが身につきます:

  • Claudeで効率的にMermaidコードを生成する方法
  • 作成したMermaidを保存・管理するワークフロー
  • Live Editorを活用した細かい調整テクニック

従来のツールでは2時間かかっていた図作成が、この方法なら5-10分で完了します。シリーズの一環として、ぜひ最後まで読んでみてください。

基本的な作業フロー

全体の流れ

Claude × Mermaid × Live Editorを使った図作成の基本フローは以下の通りです:

  1. 要求定義(作りたい図の整理)
  2. Claudeにプロンプト入力
  3. Mermaidコード生成
  4. Live Editorで確認・調整
  5. PNG/SVGで保存・活用

Live Editorとは

Mermaid Live Editorは、ブラウザ上でMermaidコードをリアルタイムに編集・プレビューできる公式ツールです。コードを入力すると即座に図が表示され、エラーチェックも自動で行ってくれます。

効果的なプロンプトの構成要素

Claudeに良いMermaid図を作ってもらうためのプロンプトには、以下の要素を含めましょう:

  • 図の種類:フローチャート、シーケンス図、パイチャートなど
  • 目的:何を説明したいのか
  • 要素:含めたい項目やステップ
  • 制約条件:文字数制限や特別な要求があれば

実践①:フローチャート作成術

フローチャートが適している場面

フローチャートは以下のような場面で威力を発揮します:

  • 業務プロセスの可視化:人間の判断や作業手順
  • システムの処理流れ:API処理やデータ変換の流れ
  • 意思決定プロセス:条件分岐を含む判断フロー

重要なのは、複雑すぎる分岐は避けることです。2-3分岐程度に収めると見やすい図になります。

実際のプロンプト例

Mermaid形式のフローチャートで以下のブログ執筆プロセスを表現してください:

1. 執筆:人間による初稿作成
2. AI校閲:Claudeによる文体・技術的チェック
3. 評価:E-E-A-T観点での点数化
4. 改善判定:70点以上なら公開、未満なら修正
5. 修正:評価結果に基づく改善作業
6. 再評価:改善効果の測定
7. 公開:最終版の公開

見やすさを重視し、判定部分を分岐で表現してください。

よく使うパターン集

API処理フロー

リクエスト受信 → 認証チェック → 処理実行 → レスポンス返却

デプロイフロー

コード更新 → テスト実行 → ビルド → デプロイ → 監視開始

バグ修正プロセス

バグ報告 → 現象調査 → 原因特定 → 修正実装 → テスト → リリース

実践②:シーケンス図でAPI解説

シーケンス図の特徴

シーケンス図は時系列での処理を表現するのに最適です。特に以下のような場面で効果的:

  • システム間通信:API呼び出しやデータのやり取り
  • 認証フロー:OAuth2.0やJWT認証の流れ
  • マイクロサービス連携:複数サービス間の協調処理

実際のプロンプト例

以下の要件でMermaidのシーケンス図を作成してください:

【参加者】
- ユーザー
- フロントエンド
- 認証層
- バックエンド
- Google Sheets
- Azure OpenAI

【処理フロー】
1. ユーザーがフロントエンドにデータ分析を要求
2. フロントエンドが認証層で認証確認
3. 認証OKでバックエンドにAPI呼び出し
4. バックエンドがGoogle Sheetsからデータ取得
5. バックエンドがAzure OpenAIにAI処理要求
6. Azure OpenAIで「Agent Systemとして処理」(注釈追加)
7. 分析結果をバックエンド経由でフロントエンドに返却
8. ユーザーに結果表示

エラーケースも含めて表現してください。

プロンプトのコツ

参加者を明確に定義する:Claudeに推測させると意図と異なる結果になりがちです。関連するシステムやユーザーを明確に列挙しましょう。

処理順序を番号付きで説明:時系列が重要なので、ステップを明確に番号付けすると精度が上がります。

実践③:パイチャートで割合を可視化

パイチャートの活用場面

パイチャートは割合や構成比を表現する際に効果的です:

  • リソース使用量:メモリ、CPU、ストレージの使用率
  • コスト内訳:プロジェクト予算の配分
  • 技術スタック構成:使用技術の割合

特にこちらは、SVGで出力してFigmaで活用したりしています!

実際のプロンプト例

MermaidでPieチャートを作成してください。

【タイトル】
ブログ記事のトークン使用量内訳

【データ】
HTMLタグ:6000
記事本文:12000
プロンプト:2200
その他:1600

各要素の割合を%で表示してください。

注意点

パイチャートは要素が多すぎると見にくくなります。5-7要素程度に収めて、小さな項目は「その他」でまとめるのが効果的です。

トラブルシューティング

よくある問題と解決法

構文エラーが発生する場合

  1. Claude側での確認:まずClaude上で図が表示されるかチェック
  2. Live Editorでの検証:エラー箇所を具体的に特定
  3. Claudeに修正依頼:エラーコードをそのまま貼り付けて「修正してください」と依頼

日本語表示がうまくいかない場合

  1. 英語で作成:最初は英語で図を作成
  2. 後から翻訳:完成後に日本語に変換
  3. エンコーディング確認:文字化けの場合はUTF-8で保存

図が複雑になりすぎる場合

  1. 階層化:大きな図を複数の小さな図に分割
  2. 抽象度調整:詳細すぎる部分を簡略化
  3. 別の図形式:フローチャートではなくシーケンス図に変更

すぐ使えるプロンプトテンプレート集

Claudeに図形式を確認する

Mermaidで作成可能な図の種類を、簡単なサンプルコード付きで教えてください。

基本テンプレート

フローチャート用

[システム名/プロセス名]をMermaidフローチャートで作成してください:

【処理ステップ】
- ステップ1:[具体的内容]
- ステップ2:[具体的内容]
- 判定:[条件分岐の内容]

見やすさを重視し、エラーハンドリングを含めてください。

シーケンス図用

[システム名]の処理をMermaidシーケンス図で表現してください:

【参加者】
[A、B、C...]

【処理フロー】
1. [A→Bの処理内容]
2. [B→Cの処理内容]
...

エラーケースも含めて表現してください。

パイチャート用

以下のデータでMermaidパイチャートを作成してください:

【タイトル】
[グラフのタイトル]

【データ】
項目1:[数値]
項目2:[数値]
...

割合を%表示で含めてください。

修正依頼用テンプレート

先ほどのMermaid図を以下の点で修正してください:

【修正内容】
- [修正点1]
- [修正点2]
- [修正点3]

より分かりやすく調整してください。

Live Mermaid Editorの活用術

Live Editorの優位性

Live Mermaid Editorが他のツールより優れている点:

  • リアルタイム編集:コードを書くと即座に図が更新される
  • 構文エラーの即座検出:エラー箇所をリアルタイムで表示
  • フル機能対応:GitHubやNotionで制限される機能も利用可能
  • ブラウザ完結:インストール不要で、どこでも利用可能
  • URL共有:作成した図をURLで簡単に共有できる
  • テーマ選択:GitHub、Dark、Neutralなど複数のテーマ

他のプラットフォームとの違い

NotionやGitHub上でもMermaidは表示されますが、以下の制約があります:

Notion

  • コードブロックのサイズ制限により大きな図が見にくい
  • コードまたは図のみの表示選択は可能だが、同時編集・確認は困難

GitHub

  • 一部のMermaid機能に制限(ハイパーリンク、ツールチップ、特定シンボル等)
  • 保存後に図が表示されるため、試行錯誤に時間がかかる
  • 構文エラーの詳細が分かりにくい

Live Editor

  • 複雑な図を作成する際の微調整が効率的
  • 全Mermaid機能を制限なく利用可能
  • リアルタイムでエラー確認・修正が可能

ファイル管理・履歴機能

Live Editorの保存・管理機能:

自動履歴保存

  • 編集内容を1分間隔で自動保存
  • 最大30編集まで履歴を保持
  • ブラウザストレージに依存(データクリア時は消失)

外部保存機能

  • GitHub Gistとの連携による長期保存
  • URL共有によるチーム間でのやり取り
  • 手動保存による重要バージョンの固定

制限事項

  • 履歴はブラウザローカルに保存されるため、他デバイスでは参照不可
  • ブラウザデータをクリアすると履歴が失われる
  • 長期保管にはGist連携の活用を推奨

まとめ

今回は、ClaudeとMermaidを組み合わせた効率的な図作成方法について詳しく解説しました。

この記事のポイント

  • 時短効果:2時間の作業が5-10分に短縮
  • 品質確保:一定レベルの見やすい図を安定して作成
  • 学習コスト低:複雑なツールの習得が不要
  • メンテナンス性:コードベースなので修正が容易

Live Mermaid Editorとの組み合わせにより、リアルタイムでの編集・確認も可能になります。技術ブログの図解作成で時間を短縮したい方は、ぜひこの方法を試してみてください。

図があるだけで記事の分かりやすさが劇的に向上します。皆さんも、ぜひMermaidを使った図解作成にチャレンジしてみてください!

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