サイオステクノロジーの織田です。今回は、Dify の監視機能について紹介します。この機能を活用することで、チャットボットの改善を効率的に行うことができます。
Difyの監視機能を用いることで、作成したチャットボットの使用状況を数値として把握することができます。
プレビュー時のログは記録されません。アプリを公開し、API経由またはDifyから直接アクセスすることで記録されます。
監視機能は各チャットボットを開いた際、画面左のメニューバーの一番下「監視」から遷移できます。今回は、その監視タブに表示される項目を1つずつ紹介していきます。
一日ごとのチャットボットとおこなった質問の回数を記録します。ユーザーからの質問にチャットボットが応答するごとに1ずつカウントされます。

一日ごとのチャットボットが使用された回数を記録します。同じチャット画面で会話する場合、何度質問をしても総会話数は1になります。例えば3つのチャットで合計6回質問すると、トータルメッセージ数は6で総会話数は3になります。

一日ごとのチャットボットと会話したユーザ数を記録します。少なくとも一問一答以上のやり取りをしたユーザーが含まれます。

1チャットあたりで交わされたメッセージ数を算出します。つまり、トータルメッセージ数を総会話数で割った値が示されます。例えば、総会話数が3の場合で、それぞれのチャットでのメッセージ数が1,2,3であれば、平均セッションインタラクション数は2となります。

毎秒のトークン出力数を記録しています。モデルによる出力の生成速度およびアプリケーションの使用頻度を間接的に反映します。

Difyではチャットボットからの応答に「いいね」を送ることができます。ユーザー満足度は1000 メッセージごとの「いいね」数を示します。ユーザーが回答にどれだけ満足しているかが分かります。

チャットボットが一日ごとに言語モデルにリクエストしたトークンの消費量を記録します。この指標を参照することでコスト管理に役立ちます。

Dify のモニタリング機能は、チャットボットの改善に役立つ強力なツールです。ぜひ活用して、より効果的なチャットボットを構築しましょう!