ERDSE2024参加報告

はじめに

こんにちは、サイオステクノロジーの織田です。7月2日に岐阜県の長良川国際会議場で開催された国際会議ERDSE2024に参加してきました。大学時代の研究を卒業前に本会議に投稿していたのですが、晴れて採録となったため発表に行ってきました。このブログには発表した研究の内容と発表した際の感想をまとめようと思います。

国際会議室 – 長良川国際会議場図1:実際に発表が行われた会場の写真(公式HPより)

研究内容

簡潔に説明するとYes/Noチャートを用いて情報検索をするためのシステムを提案しました。アキネーターというサービスがありますが、あれに近しいものです。既存の検索手法は、入力するクエリや膨大な検索結果を吟味する必要があり、検索結果にこだわろうとすると膨大な時間を要してしまうことになります。一方で、Yes/Noチャートを検索に用いることができると、ユーザは質問にYesかNoで答えるだけで自分にぴったりな情報を入手することができます。
実装上の課題としては、YesかNoで答えられる質問をどのように生成するかがネックになったのですが、ChatGPTに生成してもらうことにしました。いくつかの入力情報をもとに、それらの特徴を捉えた質問を生成するのはLLMが得意とするところかなと考えてのことです。
ユーザ実験の結果としては、既存の検索手法(Web検索やChatGPT)と比較し、検索時間の短縮や操作の簡便さに大きく寄与することがわかりました。他方で、システムから提示された情報に納得がいかないユーザが少し多かったことが確認されました。ChatGPTが生成した質問と、ユーザに提示される情報がかみ合っていないことがしばしばあり、ChatGPTの出力を上手く制御する必要があると感じました。

図2:システムのイメージ図。いつくか質問をした後、お勧めの情報を提示

発表した感想

国際会議ということで英語で発表を行ってきました。発表の方は事前に練習を重ねていたこともあり、流暢に話すことができました。一方で、質疑応答についてはかなり苦戦しました。特に訛りの強い英語で質問を受けた際は、内容が聞き取れず狼狽してしまいました。一旦落ち着いて質問の内容を聞き返すと良かったと思いますが、焦ってしまい的確に応答することができませんでした。
経験をたくさん重ねることで、英語でも落ち着いてコミュニケーションをとれるようになっていければと思いました。いずれ仕事でも英語を用いる機会があるかもしれませんが、その際に今回の学会発表の経験が生きれば良いかなと思います。

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