はじめに
Openshift Container Platform(OCP)はRed Hat社が提供しているエンタープライズ対応コンテナプラットフォームです。
1つの特徴として、OCPはCLIの操作とWebUIを介したGUI操作が可能となります。
本記事はその中でOCP4.7の「WebUIを介したGUI機能」にフォーカスして管理者編、開発者編に分けてご紹介していきたいと思います。
前提知識
まず、OCPのWebコンソールには2つのパースペクティブ(視点)がございます。
1つは今回ご紹介させていただく「管理者」となります。
管理者はOCP上で稼働している全リソースの管理(作成、変更、削除)を実施することができます。
各リソース群(ワークロード、ネットワーク、ストレージ等)に加え、ユーザの管理やクラスター自体の設定など、まさしくadministratorとしての操作が可能になります。
一方、「開発者(Developer)」はより「リソース」の操作に特化したパースペクティブとなります。
リソースの作成などをより詳細かつ多岐に、アプリケーションの管理をより視覚的にできる開発者向けの視点となります。
Webコンソール 管理者画面 機能紹介
ここから管理者でのWebコンソールをご紹介させていただきます。
管理者画面のWebコンソールは以下となっております。
画面右部の各項目を選択することで、情報の詳細を確認することができます。
各項目の内容については以下となります。
・Operetor
アプリケーションのパッケージ化、およびデプロイ、管理に特化したものとなります。
管理者画面からはOperatorを使用したOperatorHubを使用したデプロイ、および管理が可能となります。
・ワークロード
Kuberntesの主要ワークロード群のデプロイ、管理ができます。
このワークロードで管理できるリソースはPodやDeploymentなど、多岐にわたります。
・ネットワーク
サービスやIngress、ネットワークポリシーの作成ができます。
・ストレージ
永続ボリューム(PV,PVC)のデプロイ、管理やストレージクラスの作成ができます。
・ビルド
BuildConfigリソース(ソースコードを除いたテンプレート)を作成、管理できます。
・モニタリング
Openshiftのモニタリング機能としてアラートの作成やメトリクスの確認ができます。
・コンピュート
Openshiftのノード群の状態を確認することができます。
また、Machineリソースを作成し、ノード群のサポートを実施することも可能です。
・ユーザ管理
ユーザー、グループやKubernetesリソースのサービスアカウント、ロールなどの作成、権限付与ができます。
・管理
クラスター設定の確認やNamespaceリソースの作成、管理ができます。
さいごに
今回は「WebUIを介したGUI機能」の管理者機能にフォーカスしてご紹介させていただきました。
実際に調査を実施し、Openshiftの前提知識は勿論のこと、Kubenrtesの基礎知識を備えていることが管理者機能を正しく操作するために必要と強く感じました。
その他にもOperatorやBuildなど、各種機能の理解も必要となりますが、これらを理解、正しく使用することができれば、アプリケーションの管理だけではなく、自動化なども促進することができるため、練度は必要ですが改めてOpenshiftの機能性を評価することにも繋がったかと感じております!
次回は開発者画面の説明を実施したいと思います!
ここまでお読みいただきありがとうございました!