Microsoft365管理センターのTeamsの制御が効かない!?

こんにちは、サイオステクノロジーの小川です。

今回はTeamsでユーザのサービス利用をテナントで制御している場合に、その制御が効かない場合があることについて紹介します。

結論から言うと、「Microsoft365管理センターのTeamsのテナントで制御する設定は廃止するから、ユーザに割り当てるライセンスでTeamsの制御を行う運用をして下さいね。」というものです。

これは、2020年の12月3日よりTeamsを有効する設定方法に変更を加えるという予告(MC226038)がメッセージセンターにされていました。現在この情報の掲載は終了しているようです。

その後の情報については公開されているものは見つかりません。
Microsoftに確認したところ2021年5月17日時点で設定の展開中との回答があり、既に設定が反映されているテナントとそうでないテナント存在していることを確認しています。

ただし、Microsoft365管理センターのテナントでのTeams制御の設定をするチェックボックスが表示画面の変更については残っています。

この表示の変更時期は未定とのことで、変更される際は改めて管理センター内のメッセージセンターにてお知らせされることが想定されます。

 

Teamsサービス制御の変遷

2018年8月にテナントレベルでの制御が一度削除された情報が公開情報にあります。

その後有効にされ、Teamsのサービスをユーザに割り当てることと、テナントの制御を有効にする設定が必要になっていました。

現在(2021年5月)、テナントの制御を廃止する設定を順次展開中(MC226038)となっているようです。

この部分の設定はMicrosoftでいろいろと変更がされているようです。

 

これまでのTeamsのサービスのテナント制御

これまでのTeamsの利用の制御の設定は以下がありました。

  • ユーザにTeamsのサービスを有効化する
  • Microsoft365管理センターで利用する区分のライセンス設定を有効に設定する

つまり、Teamsを利用するにはライセンスのサービスを割り当てる かつ テナントでの制御を有効にする必要がありました。

  テナント制御有効 テナント制御無効
ライセンス割り当て 利用可能 利用不可
ライセンス未割り当て 利用不可 利用不可

テナントでのTeamsの制御設定

テナントでのTeamsの制御設定

 

今後のTeamsサービス有効化の設定

今後はテナント単位のTeamsの制御についての制御が廃止されると、ユーザのTeamsのサービスが有効で、テナント制御のチェックを外して運用していた場合、Teamsが利用できるようになってしまいます。
つまり「ユーザに割り当てられているライセンスでTeamsのサービスが有効になっていること」という条件のみで制御されることになります。

  テナント制御チェックあり テナント制御チェックなし
ライセンス割り当て 利用可能 利用可能
ライセンス未割り当て 利用不可 利用不可
※現在テナント制御の廃止設定を順次展開中のため、テナント制御のチェックをしていない場合に設定が展開されていないテナントではTeamsが利用できない設定となります。
 
Teamsサービスの割当はMicrosoft365管理センターかAzure ADのユーザあるいはAzure ADのグループで行うことが可能です。

Azure ADライセンス割り当て

 

ユーザのTeamsのサービスは有効にしていてテナントの機関ライセンスの制御で利用をさせないようにしている場合は、Teamsが利用できるようになってしまうので、運用に注意が必要です。

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