知っておくとちょっと便利!ディスクの使用量をディレクトリごとに確認する du コマンド

今号では、du コマンドの使い方やオプションについてご紹介します!

du コマンドとは

du コマンドは、ディスクの使用量をディレクトリやファイル単位で表示するコマンドです。
前回の記事でご紹介した df コマンド がファイルシステム単位での使用量を調査できるのに対し、
du コマンドではファイルやディレクトリ単位での、より詳細な使用量を調査することができます。

基本の書式

“du” コマンド (オプション・引数なし) を実行すると、カレントディレクトリ配下の
すべてのディレクトリ、およびファイルの使用量を表示します。

$ ls 

※アクセス権限のないファイルやディレクトリは、使用量としてカウントされません。

引数に特定のファイルやディレクトリを指定すると、そのファイルやディレクトリの使用量のみが
表示されます。

$ du text1.txt
0       text1.txt
$ du text2.txt
4       text2.txt
$ du dir1/
0       dir1/
$ du dir2/
0       dir2/

du コマンドのオプション

次に、du コマンドで使用可能なオプションをご紹介します。
オプションには多くの種類がありますが、よく使用されると考えられるものを抜粋してご紹介します。

  • 読みやすい単位 (KB、MB、GB) で表示する
    -h オプションを指定すると、各使用量の値に単位 (KB、MB、GB) が付与されて表示します。
    デフォルトではすべてが KB 単位で表示されますが、明示的に KB などの単位は付与されません。
    この点は df コマンドも同様です。
    $ du -h
    0       ./dir1
    0       ./dir2
    4.0K    .
    
  • 使用量の合計値を表示する
    -c もしくは --total オプションを指定すると、末尾にすべての領域における使用量の合計値が
    表示されます。
    $ du -c
    0       ./dir1
    0       ./dir2
    4       .
    4       合計
    

    なお、先ほどの -h オプション と併せて指定する事もできます。

    $ du -h -c
    0       ./dir1
    0       ./dir2
    4.0K    .
    4.0K    合計
    
  • KB 単位、MB 単位など指定の単位で表示する
    -k オプションを指定すると各使用量の値をすべて KB 単位で、-m オプションを指定すると
    各使用量の値をすべて MB 単位で表示します。
    なお-h オプション のように単位は表示されません。
    $ du -k
    0       ./dir1
    0       ./dir2
    4       .
    
    $ du -m
    0       ./dir1
    0       ./dir2
    1       .    .
    

    ※カレントディレクトリの使用量の合計値が 0以上 1MB 未満であるため、
    切り上げて 1と表示されます。

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