今号では、less コマンドの使い方やオプションについてご紹介します!
less コマンドとは
less コマンドは、ファイルの内容を1画面ずつ表示する事ができるコマンドです。
行数が多いファイルの内容を表示するのに便利です。
また、内容を表示するだけでなく検索機能などもあります。
基本の書式
“less ファイル名” コマンドを実行すると、指定したファイルの内容を表示します。
例えば、1 から 30 までの数字を各行に記載した test.txt の情報を less コマンドで表示してみると、以下の様になります。
ページ内に表示されていない内容を表示したい場合は ↓ のキーを押下する事で次の内容へ、↑ のキーを押下する事で前の内容を見る事ができます。
$ less test.txt
↓
less コマンドのオプション
次に、less コマンドで使用可能なオプションをご紹介します。
オプションには多くの種類がありますが、よく使用されると考えられるものを抜粋してご紹介します。
- 行番号を表示する
less -N ファイル名を実行すると、ファイルの内容の左側に行数を表示します。$ less -N test.txt
↓
- 指定した行から内容を表示する
less +(行数) ファイル名を実行すると、指定した行から内容を表示します。
例えば、オプションに +5 を指定すると 5行目の内容から表示します。# less +5 test.txt
↓
- 現在の表示内容が、全体の何パーセントであるかを表示する
less -m ファイル名を実行すると、現時点で表示されている内容が全体の何パーセントであるかを表示します。
以下の内容の場合、画面に全体の 74% の内容が表示されていることを示します。# less -m test.txt
↓
less コマンド実行中のキー操作
最後に、less コマンドでファイルを表示している際に行えるキー操作についてご紹介します。
- 最終行へ移動する
[Shift] + g キーを押下すると、ファイルの最終行まで一気に移動します。 - 先頭行へ移動する
g キーを押下すると、ファイルの先頭行まで一気に移動します。 - 文字列を検索する
/ キーを押下すると、文字列の検索ができます。
/ キーの後に、続けて検索したい文字列を入力し、[Enter] キーを押下すると、該当する行に順次移動します。
- 文字列を検索する (後ろ方向)
? キーを押下すると、後ろ方向に文字列の検索ができます。
? キーの後に、続けて検索したい文字列を入力し、[Enter] キーを押下すると、後ろから前の順に、該当する行に移動します。