ワタクシのテック系ライブ配信環境を紹介します

みなさん、こんにちは。武井です。

ワタクシ、月イチか月二くらいで「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」というライブ配信を行っており、その名の通り、Azureによるクラウドネイティブのイロハをわかりやすく説明しております。以下のロゴが目印です。

今回はそのライブ配信を支える環境について、紹介させてくださいませ。

構成

まず最初に全体写真になります。ディスプレイがたくさんあって、萌えな感じがしますよね。落ち着きます。仕事のデスクも兼ねてまして、大雑把に言うと左半分が普段仕事をするところで、右半分がライブ配信環境になります。

 

システム構成は以下になります。

大まかに言いますと、ATEM Miniというビデオスイッチャーを使って、プレゼン部分の表示の入力を「PowerPoint用PC」「デモ用PC」「iPhone」のいずれかに切り替え、その映像をOBS用PC内のOBSに入力します。

Lumix G7、HDR-SR11 ✕ 2はカメラの役割を果たしていて、3つのカメラで配信をしています。これらは直接OBSに入力します。プレゼン部分とカメラの映像を同時に表示させたいからです。また、3つのカメラの映像をOBSの機能で定期的に切り替えていて、なるべく単調にならないようにしています。

STREAM DECKは、アプリケーションの様々な動作をボタン一つで実行できるガジェットで、OBSのシーン切り替えなどに利用します。

Depusheng  HT7は音声ミキサーで、モニター用として使っております。

これらの配信機材を使って以下のような画面をOBSで構成しています。画面に一番大きく写っているプレゼンのウィンドウがATEM Miniから入ってくる映像ですね。複数PCやiPhoneからの入力をビデオスイッチャーで切り替えています。右下の方にある、私が写っている映像がカメラから入力される映像です。プレゼン部分とカメラ映像を同時に写したいのと、デザインを凝りたかったので、OBSを使っています。なんとなくイメージ湧いたでしょうか?

配信機材

以降では、それぞれの機材の役割をご説明したいと思います。

ATEM Mini

みんな大好きATEM Miniです。一時期に比べれば、だいぶ入手しやすくなりました。

これはビデオスイッチャーと呼ばれるものでして、複数のHDMI入力ソースをボタン一つで瞬時に切り替えることができます。切り替える際の効果もかっこいいのにしたりできます。

私が定期的に行っている「世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」(以降、わかりみ配信)では、ATEM Miniに以下の入力ソースを接続しています。

  • PowerPoint用PC
  • デモ用PC
  • iPhone

PowerPoint用PC

富士通製のタブレットPCで、PowerPoint専用として使っています。蛍光ペンツールでスライド上の特定の場所を示したりするので、タッチパネルを搭載したものにしています。

デモ用PC

MacBook Proです。

これは、Azureポータル操作したりとか、Visual Studio Codeでライブコーディングしたりとか、そんなデモを行うための専用のPCです。PowerPoint用PCとデモ用PCを分けたのには理由がありまして、ATEM Miniを使って、以下のようなピクチャーインピクチャーしたかったからです。

デモの画面を写しながら、同時にそのデモの概要を表すスライドが写っていると、よりデモの内容がわかりやすくなりますよね。そんなことを実現するためのATEM Miniなのです。

iPhone

iPhoneは手元のライブ配信機材を写したり、書籍などの一部を写すときに使います。このiPhoneにはFiLMic Proというアプリをインストールしています。FiLMic ProにはHDMI Clean outという機能があり、通常のiPhoneのカメラでは、ズームの倍率表示など余計な情報が入ってきてしまいますが、FiLMic ProにはHDMI Clean outを使うと、そのような情報を除去できます。

カメラ

わかりみ配信では、3台のカメラ(Lumix G7とHDR-SR11 ✕ 2)を使って配信しております。3台のカメラの配置は以下の写真のとおりとなります。

 

わかりみ配信のオープニングトークのときにLumix G7からの映像を使っています。

 

オープニングトーク終了後のセッション本編では、3台のカメラ(Lumix G7とHDR-SR11 ✕ 2)をOBSの機能で定期的に切り替えております。以下の赤枠で囲っている部分に、3台のカメラの入力映像が1分ごとに切り替わります。

 

実際の動きはセッション本編を見てもらった方が早いかと思います。

それぞれのカメラの詳細をご説明します。

Lumix G7

1カメとして利用しているPanasonicのミラーレス一眼です。

レンズはLAOWAのF1.8/17mmマニュアルフォーカスの単焦点レンズです。Webカメラなので、そんなに被写体動かないので、マニュアルフォーカスでも十分かなと考えました。安いですしね。

一眼をWebカメラとして使うと、とてもきれいに写ります。そして一眼レフならではのきれいなボケ味もでますので、エモさ爆発です。ライブ配信ガチ勢の間では、もはやWebカメラの一眼レフ化は常識ですね。

iPhoneのところでも説明しましたが、これももちろんHDMI Clean outという機能があり、カメラの余計な情報をカットして、クリーンな映像が出力可能です。

これをOBSに接続してWebカメラとして認識させているのですが、そのためにはHDMIキャプチャデバイスが必要になります。以下のようなものです。これは、HDMI入力の映像をPCに取り込むこむというシロモノです。Amazonで1,000円〜2,000円位で購入できるかと思います。

HDR-SR11

2カメ、3カメとして利用しているビデオカメラです。

 

かなり昔のビデオカメラですが、HDMI Clean outがあるスグレモノです。画角が欲しかったので、広角レンズを付けています。

STREAM DECK

みんな大好きSTREAM DECKです。

これはアプリケーションの様々な操作をボタン一発で実現できるガジェットです。OBSのプラグインがあり、OBSのシーン切り替えやソースの表示非表示などがボタン一発でできるのです。

しかも、ボタンの表示画像は自由に変更できて、文字も入れられます。なんともマニア心くすぐるステキなガジェットですよね。

わかりみ配信は、トークから配信までワンオペなので、OBSをマウスで操作するとかかなり大変です。そんなときにこのSTREAM DECKが大活躍するのです。

OBSのほとんどの操作をSTREAM DECKでできるので、配信中はマウスやキーボードは使いません。

マイク

こちらもライブ配信やっている方の間では有名なソニー製のECM-PCV80Uです。

単一指向性マイクなので、周りの生活音を拾いませんので、ライブ配信に向いています。

ポップノイズを減らすためにポップガードも付けています。

マイクスタンドに設置しているので、デスク周りがスッキリ。

OBS用PC

OBSが稼働しているPCです。

BTOのPCでスペックは以下のとおりです。

  • Windows10 Pro 64bit
  • CPU i5-11400(11世代)
  • SSD 240GB
  • メモリ 8GB

OBSはパワー食うので、CPUは結構新しめにしました。逆にメモリはそんなに使わないので、控えめです。

GPUはゲーム配信やるわけではないので、そこまで必要でないと判断し、つけませんでした。

OBSで一番入力ソースの多いシーンで配信しても、だいたいCPU使用率10%もいかないくらいなので、性能的に満足しております。

ミキサー

音声をミキシングするミキサーです。

以下の構成図に記載のようにOBSから以下の2つの音声をミキサーに入れております。

  • マイク
  • BGMや効果音

 

上記の2つの音声をミキサーでミキシングして、AirFlyというBluetoothトランスミッター経由で骨伝導Bluetoothイヤホン「AfterShockz」に飛ばしています。この仕組みで、配信前の確認としてマイクの音声がきちんと入力しているかを確認して、配信中はマイクの音声をオフにしてBGMや効果音をBluetoothイヤホンで聞きながら配信しています。

ビデオライト

配信環境の照明になります。そこそこ本格的なものを購入しました。色温度と照明の強さを背面のパネルもしくはBluetooth経由でスマホで切り替えられます。

バーンドア(4枚の花びらみたいなパネル)によって光源から光の広がりを作り出し、さらに白いディフューザーついておりまして、強い光を和らげ自然な感じの雰囲気を作り出します。

X(旧Twitter)専用モニター

X(旧Twitter)をチェックするための縦長専用モニターです。市場では、「ツイ廃液晶Neo」という製品名で呼ばれております。

480✕1,920ドットというマニアックな解像度で、まさにX(旧Twitter)のタイムラインをチェックするのにぴったりです。配信中に視聴者様から頂きましたツイートをチェックするために使います。これ、タッチパネルなのでマウス要らずで、スマホのような感覚で操作できるのでマジ便利です。

オマケ

背景にはON AIRのサインランプをおいています。別にライブ配信が始まると自動で点灯はせず、自分でスイッチで点けなくてはいけないのですが、なんとなく、このオブジェは気分がアガります。

まとめ

世界一わかりみの深いクラウドネイティブ on Azure」を支える配信環境のご紹介でした。ライブ配信は非常に楽しいです。ライブ配信自体の緊張感もよいですし、配信のためのデジタルガジェットを揃えるという楽しみもあります。

本記事が、私と同じようにテック系ライブ配信を始める人の参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか?

役に立った 役に立たなかった

4人がこの投稿は役に立ったと言っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です