こんにちは、サイオステクノロジー 前田です。
OpenShiftを構築したい、検証利用したいという話はあります。しかし、どのようなOpenShiftを構築&利用するかと選択しようとすると少し苦労します。それはOpenShiftクラスターは環境や構成、機能等が違ういろいろなOpenShiftが存在するためです。そして各OpenShiftごとにドキュメントが用意されており、別のOpenShiftは把握しにくい状態となっております。
例えばCRCというものが存在します。こちらはローカル環境で検証利用するOpenShift4となります。CRCはRed Hat CodeReady Containersのことですが、類似としてFuseで利用するRed Hat CodeReady StudioやOpenShift上で利用するインブラウザIDEのRed Hat CodeReady Workspaceというのもあります。そのため、CRCが検証利用のOpenShift4ということに たどり着くのは難しいです。また、少し古いドキュメントですとOpenShift3時代のminishift等もあり、期待していない環境を利用してしまうこともあります。
本記事ではOpenShift4の種類と通称をまとめて記載していきます。
(2022年4月22日時点)
目次
OpenShift4の種類と通称
OpenShift
現在OpenShiftのバージョンは4です。OpenShift4では、OSはRHCOSを利用し、Operatorを利用することで運用を強化しております。基本的にクラスター構成であるため複数ノードが必要となります。
通称 |
正式名称 |
備考 |
Red Hat OpenShift |
Red Hatが提供するエンタープライズ 対応Kubernetes |
OpenShiftのマネージドの種類と通称
OpenShiftをクラウドベンダー等がマネージメントサービスとしてリリースしております。クラスター管理やノードのセキュリティ確保等をしていただける便利なサービスとなっております。
通称 |
正式名称 |
備考 |
Red Hat OpenShift Service on AWS |
AWSのマネージドサービスのOpenShift |
|
Azure Red Hat OpenShift | AzureのマネージドサービスのOpenShift | |
Red Hat OpenShift on IBM Cloud | IBMのマネージドサービスのOpenShift | |
Red Hat OpenShift Dedicated | Red HatがAWSおよびGoogleCloudで実行するマネージドサービスのOpenShift |
OpenShiftのセルフマネージドの種類と通称
OpenShiftを自分たちが管理する物理サーバに構築したり、クラウド環境でカスタマイズして利用する場合に使用します。
通称 |
正式名称 |
備考 |
Red Hat OpenShift Container Platform |
セルフマネージドのOpenShift OpenShiftの構築といわれると、こちらのことを指す場合が多いです。 |
|
Red Hat OpenShift Kubernetes Engine | 機能が限定されたOCP | |
Red Hat OpenShift Platform Plus | 機能が追加されたOCP |
その他
検証利用時のOpenShiftや、OpenShiftのライセンス管理するコンソール等を記載します。
通称 |
正式名称 |
備考 |
OKD |
Red Hat OpenShift Kubernetes プラットフォームのコミュニティ・ディストリビューション |
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Red Hat CodeReady Containers | ローカルコンピューターに構築する最小限の OCP4 クラスタ | |
single node OpenShift | 1ノードで構築できるOpenShift | |
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes | マルチクラスタ管理する製品。複数OCPクラスタを構築した場合にACMとクラスターを呼ぶ場合があります。 | |
OpenShift Cluster Manager | Red Hat Hybrid Cloud Console上の管理サービスで、OpenShift4クラスターを作成、操作、サブスクリプション設定等を行います |
OpenShift3の種類と通称
OpenShift3時代の種類と通称でOpenShift4で利用されないもの
通称 |
正式名称 |
備考 |
OpenShift AIO |
OpenShift All-in-One |
1ノードで構築できるOpenShift3 |
minishift |
minishift | ローカル環境で実行するOpenShift3 |
最後に
OpenShiftを利用するとOpenShiftやkubernetesの用語がたくさん出てきます。更改も多いため、類似用語が多くつくられ区別するために略称や通称で話すこともたくさん出てきます。OpenShiftクラスターでさえいろいろな形や名称が出ております。本記事がOpenShiftの理解の手助けになれたらと思います。