こんにちは。サイオステクノロジー技術部 亀田です。今回は、Azure上に仮想マシンをデプロイした際にも構成されるNetwork Security Groups(NSG)について説明いたします。
Network Security Groups(NSG)とはLinuxやWindowsでいうファイアウォールと同様にアクセスルールをAzure上で設定するもので、優先度の数値が小さい程優先度が高くなります。
NSGでは以下が既定で設定されており、SSH(22ポート)、RDP(3389)以外のルールは削除することができません。
■Linuxの場合
受信ポートの規則
送信ポートの規則
■Windowsの場合
受信ポートの規則
送信ポートの規則
既定ルール
・仮想ネットワーク内で送信および受信するトラフィックは、受信方向と送信方向の両方で許可。
・Azureロードバランサーからの通信は、すべて許可。
・インターネットへの送信トラフィックはすべて許可。
全て自身で設計したルールで設定を行うには、既定ルールより優先度の高い「全拒否」ルールを設定します。
この設定により「全拒否」ルールより優先度が低いもの(既定ルール)は全て無視され、優先度が高いもののみルールとして反映されます。
例:SSH接続のみ許可する場合
[受信ポートの規則を追加する]をクリックし、受信ポートの規則を追加します。上記設定により1001より優先度が高いもののみ許可、拒否設定が反映されます。