こんにちわは。技術部の髙岡です。
マジゼミ様主催のセミナー「いよいよリリース!Zabbix 4.0の機能紹介と、Zabbixを中心とした運用自動化について」に9/19に参加してきました。
https://osslabo.doorkeeper.jp/events/79187
参加してからだいぶ時間が経ってしまいましたが、遅まきながらご報告いたします。
セミナーのプログラム
13:45~14:30 ソリューション紹介【Zabbixによる統合運用の実現 ~ジョブ管理、AWS監視、・・・】
14:30~15:00 自動化への投資はありか?
15:20~15:50 Zabbixエンタープライズ利用浸透における課題への対策
15:50~16:35 Zabbix 最新バージョン 4.0 機能概要とInterop Tokyo 2018 で実施したShowNet 環境の監視
なんと、最後のパートでは、Zabbix Japan代表の寺島 広大さんが登場するではないですか!!
実物を見たのは初めてでした。
当然、Zabbixには詳しい方でした。
寺島さんのパートはZabbix 4.0 の新機能の紹介で、私のようにZabbixを導入する立場の人にも、運用監視でZabbixを使う人にも嬉しい機能が満載でした。
個人的な視点で新機能を大別すると、
- 今時のトレンドに対応した新機能
- 導入フェーズで嬉しい新機能
- 運用フェーズで嬉しい新機能
といった改善内容に分けることができるかと思います。 それらの新機能の中で、個人的に嬉しいと思った機能を3つ抜粋してご紹介します。
嬉しい新機能の抜粋
1. HTTPアイテムの追加とJSON形式のパース機能
一番嬉しかった新機能がコレです。
今時のトレンドに対応した新機能かと思います。
最近、APIをつつくと応答がJSON形式で返ってくるようなサービスが増えました。 例えば、MSのクラウドサービスを監視するAzure MonitorをREST APIでつつくと、 監視データをJSON形式で取得することができます。
実際に、ZabbixにAzure Monitorの監視結果を取り込みたいという要望を受けたことがありまして、 REST APIでつついて返ってきたJSON形式の監視データを取り込むようなカスタムのスクリプトでも 作って検証してみようか、と思っていたのです。
ちょうどこのような新機能が紹介されたので、感激しております。
カスタムのスクリプトを作らなくても、やりたいことが実現できそうです。 Zabbix 4.0を実際に導入して検証してみたいと考えております。
2.「監視データを取得」ボタンの追加
二番目に嬉しかった新機能です。
導入フェーズで嬉しい新機能かと思います。
Zabbixを導入してアイテムを追加し、本当に監視データを収集できているのかを確認したくても、これまでは設定した監視間隔が過ぎるまで、じっと待つ必要がありました。 この待っている時間がとてもしんどくて、不安で無駄な時間だったのです。
Zabbix 4.0では、「監視データを取得」というボタンが追加されて手動で監視データを取得できるようになったそうです。 この話を聞いた時、正直に言って感激しました。
3. トリガー画面、イベント画面が無くなった。
三番目に嬉しかった新機能です。
運用フェーズで嬉しい新機能かと思います。
トリガーとか、イベントとか言われても、Zabbixを知らない人には分かりづらい概念ですよね。
Zabbix 4.0からトリガー、イベントという監視画面が無くなり、障害状態を表示する新しい画面が追加されたそうです。
Zabbixは、専門の技術者でないと、分かりづらい、という話を聞いたことがありますが、そのあたりを反省してくれたのかと、勝手に思いました。
その他の新機能の抜粋
以下、感激度は小さいのですが、検証してみたいと思った機能です。
・障害発生後に深刻度を変更できるようになった。
・アラートの通知先メールアドレスを複数指定できるようになった。
・アイテムの収集データ保存前に、正規表現にマッチした部分のみ保存できるようになった
・手動で障害をクローズすることができるようになった。
これまでは、障害をクローズするにはnodata関数をトリガー条件式に組み込んでおく必要があった。
先日やっと、ソースからではなくパッケージから導入できるようになったみたいです。
https://www.zabbix.com/jp/download
そのうち、4.0の実機検証をしてみたいと思います。