Zabbix 4.0 新機能紹介セミナー参加レポート

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【4/18開催】VSCode Dev Containersで楽々開発環境構築祭り〜Python/Reactなどなど〜
Visual Studio Codeの拡張機能であるDev Containersを使ってReactとかPythonとかSpring Bootとかの開発環境をラクチンで構築する方法を紹介するイベントです。
https://tech-lab.connpass.com/event/311864/

こんにちは。技術部の髙岡です。

マジゼミ様主催のセミナー「いよいよリリース!Zabbix 4.0の機能紹介と、Zabbixを中心とした運用自動化について」に9/19に参加してきました。

https://osslabo.doorkeeper.jp/events/79187

参加してからだいぶ時間が経ってしまいましたが、遅まきながらご報告いたします。

セミナーのプログラム

13:45~14:30 ソリューション紹介【Zabbixによる統合運用の実現 ~ジョブ管理、AWS監視、・・・】
14:30~15:00 自動化への投資はありか?
15:20~15:50 Zabbixエンタープライズ利用浸透における課題への対策
15:50~16:35 Zabbix 最新バージョン 4.0 機能概要とInterop Tokyo 2018 で実施したShowNet 環境の監視

なんと、最後のパートでは、Zabbix Japan代表の寺島 広大さんが登場するではないですか!!
実物を見たのは初めてでした。

当然、Zabbixには詳しい方でした。

寺島さんのパートはZabbix 4.0 の新機能の紹介で、私のようにZabbixを導入する立場の人にも、運用監視でZabbixを使う人にも嬉しい機能が満載でした。

個人的な視点で新機能を大別すると、

  • 今時のトレンドに対応した新機能
  • 導入フェーズで嬉しい新機能
  • 運用フェーズで嬉しい新機能

といった改善内容に分けることができるかと思います。 それらの新機能の中で、個人的に嬉しいと思った機能を3つ抜粋してご紹介します。

嬉しい新機能の抜粋

1. HTTPアイテムの追加とJSON形式のパース機能

一番嬉しかった新機能がコレです。

今時のトレンドに対応した新機能かと思います。

最近、APIをつつくと応答がJSON形式で返ってくるようなサービスが増えました。 例えば、MSのクラウドサービスを監視するAzure MonitorをREST APIでつつくと、 監視データをJSON形式で取得することができます。
実際に、ZabbixにAzure Monitorの監視結果を取り込みたいという要望を受けたことがありまして、 REST APIでつついて返ってきたJSON形式の監視データを取り込むようなカスタムのスクリプトでも 作って検証してみようか、と思っていたのです。
ちょうどこのような新機能が紹介されたので、感激しております。

カスタムのスクリプトを作らなくても、やりたいことが実現できそうです。 Zabbix 4.0を実際に導入して検証してみたいと考えております。

2.「監視データを取得」ボタンの追加

二番目に嬉しかった新機能です。

導入フェーズで嬉しい新機能かと思います。

Zabbixを導入してアイテムを追加し、本当に監視データを収集できているのかを確認したくても、これまでは設定した監視間隔が過ぎるまで、じっと待つ必要がありました。 この待っている時間がとてもしんどくて、不安で無駄な時間だったのです。

Zabbix 4.0では、「監視データを取得」というボタンが追加されて手動で監視データを取得できるようになったそうです。 この話を聞いた時、正直に言って感激しました。

3. トリガー画面、イベント画面が無くなった。

三番目に嬉しかった新機能です。

運用フェーズで嬉しい新機能かと思います。

トリガーとか、イベントとか言われても、Zabbixを知らない人には分かりづらい概念ですよね。
Zabbix 4.0からトリガー、イベントという監視画面が無くなり、障害状態を表示する新しい画面が追加されたそうです。

Zabbixは、専門の技術者でないと、分かりづらい、という話を聞いたことがありますが、そのあたりを反省してくれたのかと、勝手に思いました。

 

その他の新機能の抜粋

以下、感激度は小さいのですが、検証してみたいと思った機能です。

・障害発生後に深刻度を変更できるようになった。
・アラートの通知先メールアドレスを複数指定できるようになった。
・アイテムの収集データ保存前に、正規表現にマッチした部分のみ保存できるようになった
・手動で障害をクローズすることができるようになった。
 これまでは、障害をクローズするにはnodata関数をトリガー条件式に組み込んでおく必要があった。

 

先日やっと、ソースからではなくパッケージから導入できるようになったみたいです。

https://www.zabbix.com/jp/download

そのうち、4.0の実機検証をしてみたいと思います。

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About 髙岡 貴史 21 Articles
登山家兼投資家兼インフラ寄りのエンジニア。最近はDatastaxを中心としたデータ処理基盤に関心あり。
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