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AZ-104 合格体験記:効果的な学習法と予想問題集の活用戦略

こんにちは、PS-SLの織田です。SIOS Tech Labアドベントカレンダー5日目になります。

今回のブログは資格取得に関するものになります。今年の7月にAzure Administrator Associate(AZ-104)に合格しました。この試験は、Azureの広範な知識と実践的な理解が求められるため、闇雲に学習を進めてもなかなか成果が出にくいものです。

私が実際に行った学習方法の中で特に効果的だった方法と、これから受験される方への具体的なアドバイスを、私の失敗談も交えながら、詳しくご紹介します。

最も合格に直結した学習リソース

私の学習において、最も合格に直結し、知識の定着に役立ったのはUdemyで提供されている高品質な予想問題集でした。学習を始めた当初は、「試験問題はAzureリソースのことをよく理解してから解いたほうが良いかな…」と考えていたのですが、むしろこの問題集を中心に学習を進めた方がよいと後になって気づきました。

  • 本番さながらのシミュレーション: 予想問題集は、実際の試験と同じように、複数の選択肢、ドラッグアンドドロップ、ケーススタディなど、多様な問題形式で構成されています。時間を計って模擬試験として取り組むことで、2時間の制限時間内に問題を解ききるペース配分を身につけることができました。
  • 出題傾向の把握と知識の定着: 実際に本番と非常に似た、あるいは全く同じトピックの問題が出題されることが多々あります。これにより、試験で問われる核となる概念や、細かい設定項目についての理解が深まります。正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢がなぜ間違っているのかを理解することで、知識をより確固たるものにすることができました。実際に本番では、練習問題とほぼ同じ問題が多数出題されました。練習問題をやりこむことで大きく加点を増やすことができ合格率を高めることができます。

本番環境を意識したMSLearn活用

AZ-104試験の最大の特徴は、試験中に公式ドキュメントであるMS Learnを参照することが許可されている点です。自分は高校や大学の試験のように「全てを暗記する」必要があると勘違いしていたのですが、実は「調べる力」も求められる試験でした。

  • MSLearnで「調べる力」を鍛える: 合格の鍵は、「どのトピックについて問われているか」を瞬時に判断し、「MS Learnのどのページを見れば確実な情報が得られるか」の当たりをつける能力です。最初のうちは欲しいページを探すのに時間がかかってしまいますが、繰り返し行っていくうちに素早く欲しいページを見つけられるようになります。
  • 練習中からMS Learnを確認する習慣: 予想問題集を解く際も、最初から「MS Learnを見ても良い」という本番ルールを適用し、常に「この問題はMS Learnのどのページを見れば解決できるか」という視点で検索する癖をつけましょう。
  • ドキュメント構造に慣れる: 練習を通じて、各Azureサービス(例:Virtual Machines、VNet、Storage Account)の概要ページ、料金ページ、具体的なデプロイ手順やトラブルシューティングに関するドキュメントが、MS Learnのどこに、どのようなキーワードで存在しているか、おおよその「あたり」を頭の中に作り上げておくことが、本番での貴重な時間短縮につながります。
Azure Storage アカウントの種類をまとめた表。このような同一サービスにおける種類・プランによる差異を比較できるページにあたりをつけておくと試験本番で重宝する。

私の失敗談:モチベーションの回復から推奨学習サイクルへ

実は、私の学習の初期段階では大きな失敗がありました。

最初は自分の実力を測ろうと、MS Learnを全く見ずに予想問題集に挑戦しました。結果は散々で、ほとんどの問題が分からず、スコアも非常に低く、「こんなに難しいのか」とモチベーションが一気に低下してしまいました。

しかし、合格した方からのアドバイスや冷静に試験の特性を考え直した結果、学習方法を根本的に変更しました。

推奨する効率的な学習サイクル

私が最も効果的だと思った学習サイクルは以下の通りです。

  • MS Learnを参照しながら練習問題を解く: 最初は正解率を気にせず、「どのドキュメントが使えるか」を探しながら解きます。問題を解くための手がかりを検索する能力を養うことに集中します。
  • 間違った問題・自信のない問題の徹底的な深掘り(深掘り学習): 単に正解の解説を読むだけでなく、間違えた理由や、偶然正解したものの自信がないトピックについては、徹底的に時間をかけて深く理解します。

「深掘り学習」の具体的なアプローチ

深掘りとは、単なる知識の丸暗記ではなく、その知識を多角的に理解し、本番で応用できる状態にすることです。

  • 多角的な情報の整理:
    • 表や図の活用: 例えば、ストレージアカウントの異なる冗長オプション(LRS, GRS, ZRS, GZRS)の特性や、VMの異なるサイズ(SKU)の機能や価格の違いなど、比較が必要な情報を自分なりに表や図に整理します。
    • 実践的な比較: 似た機能を持つAzureリソース(例:Azure FirewallとNetwork Security Group)について、それぞれのユースケース、メリット・デメリットを対比して整理します。
  • 公式ドキュメントとの紐づけ:
    • 「この問題はMS Learnのどのドキュメントに該当する内容か」を再確認し、いつでもそのページにすぐにたどり着けるように、キーワードや目次構造を脳内にインデックス化します。
    • 特に、PowerShellやAzure CLIのコマンド例が問われる問題については、MS Learnで実際のコマンドを確認し、なぜその引数が必要なのかを理解します。
実際に私が作成した冗長オプションをまとめた図。文字だけでは分かりずらい内容も図表にすることで視覚的に理解することができる。

まとめ

実は今回初めてテストセンターを利用して少し緊張していましたが、問題集をやりこんだおかげで、落ち着いていつも通り回答することができたと思います。練習問題をやりこんでおいてよかったです。

ただし、今回ご紹介した方法はあくまで一例ですので、参考程度に見てもらえればと思います。実際に学習を進める過程でご自身に合った学習方法で進めていくと良いかなという感じです。皆さんの学習が効率的に進むことを願っています!

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