こんにちは、サイオステクノロジーの遠藤です。
弊社ではこの度、Azure OpenAI サービスを基盤として最短一日でRAG環境を提供するAzure OpenAI Service RAGスターターパックのサービス提供を始めました。
本ブログではAzure OpenAI Service RAGスターターパックを利用し、独自データの登録からチャットUIによる検索までをご紹介します。
また、より詳細なサービス概要は弊社ソリューションサイト SIOS NEXT TECH SOLUTIONSからもご確認いただけます。ご興味のある方は是非アクセスしてみてください。
関連ブログ
Azure OpenAI Service RAGスターターパック サービス提供開始しました!
Azure OpenAI Service RAGスターターパックとは?
Azure OpenAI Service RAGスターターパック(以下「RAGSP」という)は社内データといった独自情報を外部知識として活用する生成AI技術であるRAG(Retrieval-Augmented Generation)を利用したアプリケーションを提供可能なパッケージとなります。
本パッケージではクラウドインフラからアプリケーションまでを最短一営業日で構築し、チャットUI+回答精度の評価改善までのオールインワン基盤をご提供します。
ドキュメントの登録
今回登録に使用するデータ
厚生労働省が出しているモデル就業規則から解説部分を取り除き、就業時間などのサンプルデータを入れたRAGテスト用就業規則を作成いたしました。今回はRAGSPのアプリケーション構築までは終わっている前提で作成したRAGテスト用就業規則をRAGSPで独自情報として登録を行い、チャットUI上から検索をかけるところまでを行っていきます。
作成したPDFはこちらになります : RAGテスト用就業規則
データを登録する
では、用意したRAGテスト用就業規則をRAGSPに登録してみましょう。
1. RAGSPはAzure上で構築されていますので、データを登録するにまずはAzureポータルにログインしましょう。ログインが出来たら、画面上部の「リソース、サービス、ドキュメントの検索」に「ストレージアカウント」と入力します。
2.ストレージアカウントの一覧が表示されるので、独自データの保管先となる「環境名 + egstrsp」を選択します。
3.選択したストレージアカウントからコンテナーを選んで保存先になるコンテナー名(ここではai-test)を選択します。
4.「アップロード」をクリックし、ドラッグアンドドロップでRAGの検索対象としたいデータをアップロードをして完了です。ファイルをアップロードすると自動的にファイルを検索できる形に整形され、数分後からチャットUI上で登録したデータに関する検索ができるようになります。これでデータの登録作業は完了です!
チャットUIを使用して検索してみる
1.RAGSPのURLにアクセスします。アクセスするとサインインが求められますので、ご所属の組織で利用している認証方法でサインインを行います。
2.チャットUIが表示されるので、登録したデータにかかれている内容について質問してみましょう。今回は「採用時に必要となる書類について教えて」と質問してみます。
3.少し待つと先ほど登録したデータをもとに回答が生成され、採用時に必要となる書類一覧が回答として返ってきました。また回答の最後には、回答を生成するために参照したドキュメントへのリンクも付属しています。
4.回答根拠ドキュメントへのリンクをクリックするとPDFが表示されるので、PDFの情報から正しく回答がなされているか確認してみます。しっかりデータ登録を行ったPDFから回答を作成してくれることが確認できました!
まとめ
今回は弊社からリリースしたAzure Open AI Service RAGスターターパック(RAGSP)を利用し、独自データの登録からチャットUIによる検索までをご紹介を行いました。RAGSPは難しくなりがちなデータ登録作業をブラウザ上から簡単に利用することができるので、初めての方でも安心してご利用していただけるサービスとなっております。
改めての紹介になりますが、以下のページからより詳細なサービス概要をご確認いただけますので是非一度ご覧いただければと思います。お問い合わせをお待ちしております。
「Azure OpenAI Service RAGスターターパック」 サービス概要ページ
https://nextech-solutions.sios.jp/genai/azure-openai-service-ragsp.html