こんにちは、サイオステクノロジー技術部 武井です。Kubernetesのメインの特徴の一つにRollingUpdate(無停止更新)がありますが、その方法にも色々あるみたいなので、調べて試してみました。
RollingUpdate
Podの数を指定した個数ずつ増減させてアップデートしていく方法です。spec.strategy.typeにRollingUpdateと指定して、さらにspec.strategy.rollingUpdateにmaxUnavailableとmasSurgeを指定します。以下のような感じです。
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
name: deployment-example
spec:
strategy:
type: RollingUpdate
rollingUpdate:
maxUnavailable: 1
maxSurge: 0
replicas: 3
selector:
matchLabels:
app: deployment-example
template:
metadata:
labels:
app: deployment-example
spec:
containers:
- name: webapp
image: ntakeiacr.azurecr.io/web:1.0
ports:
- containerPort: 80
imagePullSecrets:
- name: docker-reg-credential
maxUnavailableとmaxSurgeはRollingUpdateするときのPodを増減させる数を制御します。maxSurgeはreplicasで指定した数よりも増やしていい最大Pod数、maxUnavailableはreplicasで指定した数よりも減らしていい最大Pod数です。これではイマイチよくわからないと思うので図解で説明致します。
RollingUpdateした場合、つまりマニフェストファイルのtemplate以下を変更してデプロイした場合、Pod数は3〜4台の間で推移します。maxSurgeが1なので、replicasで指定した3台のPod数よりも最大1台増加してRollingUpdateしてもよいということになります。つまり以下のようにPod数が遷移します。
Pod数が最大4台になっているのがわかると思います。これは、Nodeのリソースに比較的余裕のあるときに指定するパラメータになります。
RollingUpdateした場合、つまりマニフェストファイルのtemplate以下を変更してデプロイした場合、Pod数は2〜3台の間で推移します。maxUnuvailableが1なので、replicasで指定した3台のPod数よりも最大1台減少してRollingUpdateしてもよいということになります。つまり以下のようにPod数が遷移します。
Pod数が最大3台になっているのがわかると思います。これは、Nodeのリソースに比較的余裕のないときに指定するパラメータになります。



