はじめに
ども!最近Claude ProでAI開発にどっぷりハマっている龍ちゃんです。先日、Claudeにブログ記事を評価してもらったら「2025年としてはこのブログ普通っすね!むしろ遅れてるぐらいっす」って辛辣なコメントをもらっちゃいました。一方で、Gemini Deep Researchで同じ記事を評価したらべた褒めだったので、AIによる評価の違いって面白いですよね。
今回は、いよいよClaude DesktopとNotion MCPを接続して、AIによるドキュメント自動操作環境を構築していきます。
予測される効果として、「Claude×技術ブログで執筆環境が激変!次世代AI協働ワークフロー解説」こちらのブログで解説している内容がよりグレードアップされると期待しています。
事前準備:Node.js環境のセットアップ
まずは、Notion MCPサーバーを動作させるためのNode.js環境を準備しましょう。既にNode.jsが入っている方は、バージョン確認から始めてください。
Node.js未インストールの場合:Voltaで管理
Node.jsが入っていない方には、Voltaでの管理をおすすめします(完全に個人的な趣味ですが…)。お好きな管理ツールを使っていただいて構いません。
Voltaのインストール(Windows)
# 管理者権限で実行
curl https://get.volta.sh | bash
Node.jsのインストール
# LTS版をインストール
volta install node
# バージョン確認
node --version
npm --version
既存環境の確認
Node.js v18以上が必要です。以下のコマンドで確認してください:
# Command PromptまたはPowerShellで実行
node --version
npm --version
Notion MCPサーバーの動作確認
以下のコマンドで、Notion MCPサーバーがインストールできるかテストします:
# 動作確認テスト
npx -y @notionhq/notion-mcp-server --help
正常に動作すればヘルプが表示されます。Ctrl+Cでプロセスを終了してください。
接続方法の比較と選択
💡 補足:Notion公式のHosted MCP Serverについて
2025年7月より、Notion公式がHosted MCP Serverも提供開始しました!
Hosted MCP Server(リモート版)の特徴
- OAuth認証でワンクリック接続
- AI向けに最適化されたMarkdown形式でのデータ提供
- サーバー管理不要
- Notionがクラウドでホスト
- ワークスペース全体への完全アクセス
ただし、現在報告されている課題:
- Gemini CLI等のMCPクライアントとの互換性問題
- 細かいアクセス制御ができない(ワークスペース全体のみ)
なぜローカル実装(npx経由)を推奨するのか
Notion公式のHosted MCP Serverも魅力的ですが、現在以下の理由でローカル実装をおすすめします:
方法 | 設定難易度 | プラン制限 | アクセス制御 | 安定性 | 推奨ユーザー |
---|---|---|---|---|---|
コネクタ版(Remote) | ⭐ | 公式未明記 | ワークスペース全体 | ⭐⭐ | 簡単設定重視 |
Integration版(Local) | ⭐⭐⭐ | なし | ページ単位 | ⭐⭐⭐⭐ | 制御重視 |
Hosted MCP | ⭐⭐ | 公式未明記 | ワークスペース全体 | ⭐⭐ | 最新技術試行 |
- ✅ 全プラン対応: 無料版でも利用可能
- ✅ 細かい制御: ページ単位でアクセス権限設定
- ✅ 安定動作: Node.js環境があれば確実に動作(今更感もあるけども…)
- ✅ カスタマイズ: 必要に応じて機能拡張可能
- ✅ 互換性: 各種MCPクライアントで動作確認済み
そのため、確実性と柔軟性を重視してnpx経由での実装方法をご紹介します。
方法1:Notionコネクタでの簡単接続
Claude Desktopのコネクタ機能を使用する方法です。これはAnthropicが推奨する公式ツールで、ブラウザ上でMCP認証を簡単に完了できます。

接続手順
- Claude Desktop → 設定 → コネクタ
- 「カスタムコネクターを追加」をクリック
- 「Notion」を検索・選択
- 自動的に認証ページが開くので、認証を完了
⚠️ 重要な注意点
コネクタ版ではワークスペース全体に接続されるため、Claudeからワークスペース内のすべての情報にアクセス可能になります。機密情報が含まれる場合は、次の「Notion Integration版」をご検討ください。
トラブルシューティング
MCPの接続が何度か失敗する場合は、コネクタから切断をして再度認証を行ってください。
方法2:Notion Integration作成してMCP接続
こちらの方法では、NotionのAPIを使用してMCPを構築し、アクセス権限を細かく制御できます。特定のページのみにアクセスを限定したい場合におすすめです。
こちらの方法に関してはNotion公式が記事としてまとめています。
Integration作成
- Notion Integrationsにアクセス
- 「New integration」をクリック
- 以下を設定:
- Name: Claude MCP Integration
- Workspace: 使用するワークスペースを選択
- Capabilities: デフォルトのまま(Read content, Update content, Insert content)

Integration Token取得
作成後、「Internal Integration Secret」を取得してください。ntn_
で始まるトークン(例:ntn_abc123def456...
)が表示されます。
⚠️ セキュリティ注意
このトークンは機密情報です。安全に保管し、他人と共有しないでください。
ページへのアクセス権限付与
- Notionで任意のページを開く
- 右上の「…」メニュー → 「接続を追加」
- 作成したIntegrationを選択して接続
この手順により、指定したページのみにMCPからのアクセスが制限されます。

設定ファイルの場所確認
Claude Desktopから設定ファイルにアクセスする方法が最も簡単です:
- Claude Desktop → 設定(Settings)
- 開発者(Developer)タブ
- 「Edit Config」ボタンをクリック
参考:ファイルパス
Windows: %APPDATA%\\Claude\\claude_desktop_config.json
ファイルが存在しない場合は新規作成してください。

設定ファイルの作成・編集
以下の内容で設定ファイルを作成・編集します:
{
"mcpServers": {
"notionApi": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@notionhq/notion-mcp-server"
],
"env": {
"OPENAPI_MCP_HEADERS": "{\"Authorization\":\"Bearer ntn_your_token_here\",\"Notion-Version\":\"2022-06-28\"}"
}
}
}
}
重要: ntn_your_token_here
を Step 2で取得した実際のIntegration Tokenに置き換えてください。
動作確認
Claude Desktopの再起動
- Claude Desktopを完全に終了(システムトレイからも終了)
- Claude Desktopを再起動

接続テスト
Claude Desktopで以下のプロンプトを試してください:
Notionのワークスペースに接続できているか確認してください。利用可能なページがあれば一覧を表示してください。
実際にページを操作してみる
「テストページ」という名前で新しいページを作成して、簡単な内容を追加してください。
成功すれば、Claude経由でNotionページが作成・編集されます!
どれを選ぶべきか
実際に複数の方法を試してみて感じた違いをお話しします。
- これからNotion×Claudeを始める方: コネクタ版がおすすめ(プラン制限の詳細は公式発表を確認)
- 細かいアクセス制御が必要・確実性重視: Integration版一択
- 開発者・他AIツールも検討中: Integration版でMCPサーバー構築
- 最新技術を試したい方: Hosted MCP Server(互換性問題承知の上で)
今後の展望:AIフレンドリーなNotion環境構築
現在の私のNotion環境は、残念ながらAIフレンドリーとは言えません。今後は以下の改善を検討しています:
- AIが効率的にアクセスできるページ構造への再編
- よく使用するページの階層浅化
- AI専用ワークスペースの構築
皆さんも、AIパートナーとしてClaudeを活用する際は、Notionの構造も合わせて最適化していくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、Claude ProとNotion MCPを接続するための複数の方法を紹介しました。コネクタ版は簡単に始められる一方、Integration版はより細かい制御が可能です。どの方法を選ぶにしても、AIとNotionの連携によって情報管理と創造性が大きく向上するでしょう。ぜひ皆さんも試してみてください!