はじめに
「RKSを知る!」の連載第4回目の記事として、RKSの管理方法として、作成したRKSの操作方法やノードの追加、削除などの管理に関わるところをご紹介させていただきます。
本連載についてはリンクページを用意していますため、概要や連載記事は下記URLからご確認ください。
管理方法の特徴
RKSクラスターはフルマネージドサービスであるため、MasterNodeの管理、ノードプールとNode構成の監視を自動で実行しております。
RKSはWebUI上で以下を管理することができます。
・NodePool管理
※ワーカーノードのグループ群
・Load Balancerリソース
・Persistent Volumeリソース
・Access Control
※権限管理リソース
そして、大きな特徴となるのが、RKSはWebUIからリソースを作成することができません。
リソースの作成などを行うにはユーザにアクセス権を割り当てて、ローカル環境のKuberntes標準ツールがインストールされたコンソールで操作する必要があります。
RKSクラスターのアクセス方法
RKSクラスターの作成については「RKSを知る! 連載第2回目 : RKSクラスターの作成方法について」 で紹介させていただいていますが、RKSクラスターを作成しただけでは、RKSにアクセスしてリソース管理を行うことはできません。
ここでは実際に作成したRKSクラスターにアクセスするまでの手順を記載していきます。
①まずは、作成したRKSから「Access Control」を選択します。
②「Access Control」を選択後、「Add Token」を選択します。
③アクセス権を付与するユーザーと任意のアクセストークン名を記載して「Create Token」を選択します。
④「Create Token」を選択後、Token情報が表示されるので、画面下部の「Download」を選択し、ローカルに保存します。
⑤「Access Control」に追加したToken情報が記載されていることを確認します。
⑥LocalのKubernetes標準ツール(Kuberctl)を使用し、項番④で取得したファイルをKubeconfigに追加します。今回はTokenファイル名が[kubeconfig-kishi-test.json]となりますので、以下のコマンドを実行します。
$ export KUBECONFIG=/etc/kubernetes/admin.comf:/home/master/kubeconfig-kishi-test.json
⑦Kubecctlで任意のコマンド(下記ではkubectl get nodesでNode状態を確認しています)でRKSクラスターが操作できることを確認します。
さいごに
RKSクラスターを操作するにあたり、GUIで設定できないので、事前にKubernetesの知識が必要となります。しかしながら、必要最低限の機能でKubernetsクラスターを作成することができますので、手順さえわかってしまえば、世界各国に高速でクラスターデプロイできるのは魅力的です!